リーアム・ニーソン主演。
爆発事故で鉱山に閉じ込められた作業員を救助すべく、「アイスロード」と呼ばれる氷の道を大型トラックで走行するカーアクション。
３台の30ｔ大型トラックが走る道は、厚さ80cmの氷の上。
いつ氷が割れても不思議ではない状況がスリリング。時間との勝負が焦燥感を煽る。
ただし、本作はこうしたスリルだけで終わらない。
仲間内で疑心暗鬼に陥る様子も描かれており、手に汗を握る展開が多方面から押し寄せてくる。
そして、何と言っても最大の見どころは、大型トラック同士のカーアクション。
氷上での故障、追跡、横転……これが重量感に溢れている。
また、横転しても終わりではない。プロの技によって元通りになる。
いとも簡単に復活するあたり、大型トラックがおもちゃのようにすら映った。
ほぼノンストップで進行するため、終盤は息切れ感が否めない。
人間ドラマやサスペンスにも目新しさはなく、ストーリーはいたって普通。
“大型トラックが氷上を走る”という着眼点がユニークなだけに、もう少し捻りや深みがあれば、より楽しめたように思う。
まぁ安定のリーアム作品なので、あまり不満はないが。
