このレビューはネタバレを含みます
ニコラス ケイジが自由奔放に演技している様を見たくて鑑賞。
その意味では期待通り。
ただ、脚本が酷いから、どうにもならない。どれだけ魅力的な俳優陣を揃えて、演技力を引き出したとしても。
ニコラス ケイジが若い自分と対話する設定が要らない。若い時のビジュアルで笑わせたいだけなのか、極端な演技をさせたいだけなのか。
トラブルの類も唐突感、非現実感が拭えず、役者の演技に集中出来ない。
ボートで運んでくれたのが依頼者だった。最初に挨拶しないの?
パーティのゲストだった筈なのに、映画を作る話に。何で仕事内容確認しないの?
本人に話を通さず家族を嘘で呼び寄せる。家族がまず本人に確認するよね。
CIAが適当な情報で動き過ぎる。
ピンチの切り抜け方も強引かつ中途半端。役者の設定を活かすなら、今までの出演作の動きを再現して切り抜けるファンタジー設定でも良いのでは。
脚本の滅茶苦茶さが、集中力を奪って行く。
どう考えてもターゲットは40代以上なのに、10代向けの作り。
これを家族で観ろって事か。
それこそ娘に嫌われる。
キャストはとても良い。
キーパーソンのハビが愛すべき映画オタク。どう見ても良いヤツなのに、犯罪組織のボスと言うギャップが良い。
ペドロ パスカルの演技力と雰囲気が抜群。
ニックの娘と奥さんも良い。
ハビと良い感じのアレッサンドラも、誘拐された子も。
ハビの従兄弟も、ニックに仕事を回してくる人も。
だから、キャストも演技も問題無い。
脚本が…