ユウサク

ヴェロキラプトルのユウサクのレビュー・感想・評価

ヴェロキラプトル(2021年製作の映画)
4.8
スタンダップコメディアンの女性とゲイの男性の二人組が荒野でラプトルに襲われる。ビデオスルーのジャンルムービーにもさらっとこういう設定が入るところが良い。辺鄙な場所に住むおじさんをただの他者にしないしトレーラーの上で対峙するあの完璧に決まったショットでお釣りがくる。

この手の作品はCGの拙さに目が行きがちだけどグレイン載せたり影や小物を使ったりとアイデアは一応あるので興醒めしない。そして何より主演二人の掛け合いが魅力的なので飽きないのがデカい。
あと世界一遅いエンドロールが見られる(作品のトーンからいってわざとかも?)劇伴がえらく気合入ってるのでそれを聞かせるための超スロークレジットかもしれない。
気になったのはスタンダップのシーンでもう隠してないとはいえ、勝手に友人のセクシャリティを観衆にカミングアウトしてしまうシーンがあること(これもまた夢オチってわかるのが複雑なんだけど)

もちろん脚本も粗まみれだけどコメディとしてパッケージしてあるのでツッコミづらいところがある。こういうのはそもそもハードルも地べたに着いてるレベルなのでそもそも気にしないけど。最初から真面目に見ないのは違うと思うので浅ーーーく見てる人の分まで点数つけとかないといけない。

アマプラは説明欄に「カップル」って書いてるけどカップルじゃなくて友人同士です。どうせ男女二人だからよく考えもせず「カップル」って書いたんだろ……。
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