このレビューはネタバレを含みます
初鑑賞です。
落ち着いた作品でした。
空気感が良かったです。
ただ、飲み込めないところもありました。
①良かったところ
・役者さんたち
メインの方々の魅力。
脇を固める役者さんたちの安定感。
作品に重みがありました。
・時代の振り返り
その時のニュースや年号が示されることで、自分史に想いを馳せさせられました。
「あの頃こうだったなあ」と懐かしい気持ちになりました。
・親目線
若い2人が主軸ではありますが、親側の視点も印象的でした。
静かな演技に伝わってくるものがありました。
・同窓会
全体的に苦かったです。
他人との比較もそうですが、強烈だったのがタイム・カプセル。
過去からの視点。
じわじわと効いてくるものがありました。
・和人さん
特に序盤。
視野が狭くなっている様子。
緊張感がありました。
そこからの変化。
少しずつ前に進んでいく過程が心地よかったです。
②合わなかったところ
・旅行と別れ
いろいろとモヤモヤしました。
旅行先から黙って帰ろうとしたこと。
治療法が確立されていないことを黙っていたこと。
そして、お別れ。
拒絶するのも分かりますが、もう少し相手の気持ちに耳を傾けても良いのではと思いました。
・動画削除ラッシュ
飲み込めなかったです。
大切な思い出なのに。
美しい記憶だからこそ残しておくと苦しくなるとか、自傷行為のような意味合いがあるのかなと思いました。
が、違和感の方が強かったです。
③難病を主題とする作品
丁寧な作品と思いました。
ただ、本作を観ている時の私自身に思うところがありました。
上から目線の同情になっているのではないか。
罪悪感、無力感、違和感。
複雑な気持ちになりました。
④まとめ
飲み込めないところがありました。
ただ、胸に響く描写もありました。
観て良かったです。