眠くはならない程度の邦画
いわゆる戸籍ロンダリングによる成りすましと、その調査の過程をヒューマンドラマっぽく仕立てた映画。
ということになるのだが、脚本であったり監督が何を見せたいのかがさっぱりわからん。
映画として致命的なのが、主人公が安藤サクラなのか妻夫木なのか窪田正孝なのかとっ散らかっている。
結局観てる側が、第三者的に傍観するしかないのでなんの感情移入もできない。
慌ててお涙頂戴をぶち込んだのか、「はい、ここで泣けま〜す」みたいなシーンも2、3回あるが、逆に物語をぶち壊し。
冒頭の窪田正孝の生前は全てバッサリカットしても良かったかな。
葬式から始まる方がよっぽどテンポもいいし、サスペンス感は出ただろう。
あまりにも何も起こらないのであらすじを再確認する為に一旦視聴を止めてしまった。
最期の安藤サクラのセリフがこの映画の全てであり、「じゃあ見なくてよかったんじゃねえの?」ってなるのが映画の裏オチであるか。
なんかもうちょっと、って感じだけど脚本家の力不足を感じる。