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よだかの片想いのaのネタバレレビュー・内容・結末

よだかの片想い(2022年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

前半、クラスの友達から琵琶湖と呼ばれるシーンが入り「苦しかっただろうな。まだ子供だから心無いな。」と思っていました。
ただ、実はアイコは何とも思っていなく、むしろ注目が嬉しかったにも関わらず、温厚な先生が怒ったことで、私の顔はそんな風に思われているのかと、知った。という展開は、見事でした。
劇中で扱われるよだかは、名前を捨てることは自分の存在を失うことと同義だからとして、死を選んででも守り切った。そんな話もあったが故に、琵琶湖というある意味自分のアイデンティティーを否定されてしまったのは、実は苦しい部分もあったのだろうなと思いました。当然、呼ばれたい訳ではないと思うけれども、一つ自分を否定されたような感覚はあっただろうなと。

そんなトラウマもありつつ、自身のアザを失うことは、今持っている感情や今までの自分を否定しそうで、レーザーで治すことにも逡巡していたけれど、アザを通して飛坂と出会い、彼との決別や今までのジレンマから解放されるように、そう決心するように、アザを消して一皮剥けた新しい自分になるラストも良かった。
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