蜜のしたたりの作品情報・感想・評価

　日活スウェーデン・ポルノ第二弾。
　夫婦の危機を描いた話かと思ったら、途中で脚本を書き換えたのか!?と思う様な明後日の方向に話が飛んでいき度肝を抜かれた。
　北欧を舞台に、日本的な情緒あふれる物…

カウンセラーがシーツの乳首部分切り抜くシーンでスウェーデンでも変わらぬロマンポルノだなって安心するし誰が日本でいう誰がの役だなとか置き換えて見ちゃう。
中判眠くなるとこもあるけどだんだん雪深になるに…

スウェーデンでの撮影だけど、編集のリズムや、まったくスポーツ選手に見えない痩せっぷりの主人公といい、序盤はめっちゃ日活ロマンポルノっぽい。
そこからスコリモフスキとかの雰囲気に見えなくもないかんじに…

羽ばたきながら絶頂に達する白鳥に魅せられて。アランがエバを追い求める理由はとくに語られはしないけど、とにかく画面の説得力が強くてよくわからないまま納得させられてしまう。妻も友人もスター選手の暮らし丸…

スエーデンでも加藤彰は加藤彰。女たらしの人気アイスホッケー選手がある日出会った女に虜になる。さんざん疎ましく雑に扱ってきた妻が親友とデキてもそんなことおかまいなしに女の影を追い求める。白鳥に赤ずきん…

同じ日本人制作のスウェーデン産ポルノとしては『淫獣の宿』がコメディっぽかったのに対し、こちらはシリアス。エヴァは登場シーンから白いもやがかかっており、常人ではないというのが伝わってくる。狂人のエヴァ…

スエーデンでもどこでも紛れもなく加藤彰。安藤庄平の美しい撮影で土地の持ち味活かして白鳥の湖のような、グリム童話のような雰囲気も。鳥の羽とストール頭巾ってだけか。役者さん皆良いのに心の中でいつものメン…