なっつ

オッペンハイマーのなっつのネタバレレビュー・内容・結末

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

物凄いスピードで進んでった感じ。濃い映画だった!

《Deterrence抑止》
核兵器は本当に戦争を終わらせるのか。
オッペンハイマーは優秀な量子力学者(アメリカでは先駆け)として、政府の命令を受け3年の月日を掛けて原爆を完成させる。

しかし、核兵器の使用がもたらす人々への悲惨な被害とソ連率いる軍拡競争への懸念が彼を悩ます。

敵国(日本)の人々を沢山殺してアメリカの兵士を守ったと賞賛される。
一方で、戦争後に受ける理不尽な糾弾。

科学者が関わるのは原爆を生み出すまでで、どう使うかには権利と責任はない。
核兵器を生み出したことは褒められるべきことなのか、大罪なのか...
作った本人だからこそ知っている、原爆の威力とその恐ろしさもまた彼を悩ませたと思う。

3時間という長い時間で、オッペンハイマーの人柄、女性関係、原爆製造過程、当時のアメリカの雰囲気、戦争後など沢山の要素を描いていた。
原爆に対しては問題提起された気分。「日本」「広島」という言葉が出てきてからは、すごく胸が苦しかった。
アメリカでの公開当時、日本では公開されなかったが、ずっと観たかった。観れて良かった。世界唯一の被爆国である、日本での公開には意義がある。
バービー公式Twitterの炎上の件には日本人として憤慨したけど。笑
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