個人的にはトルーマン大統領とオッペンハイマーの会話のシーンが一番好きだった。
オッペンハイマーの苦悩はものすごく妥当というか、少なくとも原爆を落とされた側である日本側からしたらそれくらいは思ってもらわないと困る（というか足りない）ぐらいだと思う。
ただ一方でトルーマンからしたら、それはそれで当たり前の感情だけど、それを今、この場でいうことじゃないことはわかれよ弱虫、ぐらいは思うよなぁ、という意味で双方の気持ちがわかるシーンだった。
おそらくではあるが、日本人であっても、戦争を忌避したいは大多数だが、オッペンハイマーやトルーマンを本気で憎んでいる人は少ないと思われるところも含めて（あくまで個人の肌感覚であるが）面白かった。
あと何気に凄いし、怖いと思ったのが原爆の実験のシーンで成功して欲しいという気持ちにさせられたことだと思う。
映画で追体験させれただけでもそう思うんだから、そりゃ使う大義名分があれば使いたくなるよな、って思った。
