古徳洛

オッペンハイマーの古徳洛のネタバレレビュー・内容・結末

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

当日、祖父はたまたまコンクリの壁沿いで日光を避けるように歩いたお陰で爆発、爆風を避ける事が出来ました。
爆心地から3キロメートルの場所8月6日の広島での出来事です。
崩れた壁から這い上がると地獄の景色、頭は飛んできた石の破片が刺さり、真っ赤な頭で病院に力を振り絞りながら向かって歩いたと聞いてます。

なので、とてもとても不謹慎なのですが…
面白く興味深い映画だと思いました。
最近テンポの悪い3時間映画が多い中、ノーラン監督の演出力は素晴らしいです。
登場人物と一緒にこの時代に居る様な感じで音響効果の凄さ。
僕の中で議論になってる広島、長崎のシーンが必要か必要ではないなんてどうでもいいと思います。

但し…被爆3世の身としたら、広島に核爆弾が投下されるのをわかっている上でも、実験失敗しろ!と何度思った事か。
原子爆弾が落ちた事で喜ぶアメリカ市民、軍人の不快感MAXです。
でも映画は面白い。気分は最悪です。

実際、オッペンハイマーの天才集団が溢れる才能を平和に使わず、虐殺兵器作った事によって全世界に対して地獄の門を開けたのですね。
高貴で傲慢な天才達がノブレス・オブリージュを否定しただけです。
古徳洛

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