偶然だけど先日原爆ドームに行けたのはオッペンハイマーを見る上で良いタイミングだった。
原爆のことを小さい頃から教えられる日本人は特に見るといいと思う。
歴史的背景や事情や日本の当時の状態を理解した上でも、やっぱり私は日本人なので、実験成功して歓喜するシーンは一番涙が出そうだった。彼らの喜ぶ姿の裏に原爆ドームで目撃した全てが思い出された。
B29に乗ってた兵士、それを決行すると決めた権力者。反対した人、この人たちのことを考えたことはあるけど、作った人のことをなぜ想像しなかったのだろうかと自分に疑問だった。
ただ、歴史上で悲劇と呼ばれている出来事が起きていなかったら、その代わりにはどんな未来が待っていたんだろうと時々思う。残虐さと平和は紙一重なのかもしれないと、人類はそれを繰り返して生き残ってきたんだなと。
なんて、これはアメリカサイドの物語ではなくて、オッペンハイマーという人物の映画なのに近況が近況なのでそんなことばかり考えてしまった。
オッペンハイマーが口にした「22万人」
彼の発する言葉の真意はいくら歴史を学ぼうとも理解しようとも想像もすることは誰もできないな。
