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オッペンハイマーのsnのレビュー・感想・評価

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
5.0
広島で生まれ育った私にとってアメリカ側の視点に立つ機会はほぼ無かったのだが、オッペンハイマーの感情の揺れ動きはひとりの人間としてどこか否定できないものを感じた。

それは彼が『風立ちぬ』の堀越二郎のようなピュアな科学者ではなく、政治屋の側面を兼ね備えた人物であることも大きい。夢を実現するためだけではなく、この時代に自分が祖国のためになにができるかを必死に考えた末の結果であるという重みがラストシーンに滲み出ていたように思えた。八丁座35mmフィルム上映がとても良かった。
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