アランスミシー

蝶採りのアランスミシーのレビュー・感想・評価

蝶採り(1992年製作の映画)
1.0
何か意味のありげな演出にも関わらずそこに寓喩やシンボルが存在しない全くもって思わせぶりな退屈映画…

形だけ真似しちゃって中身の追いつかないダメ監督の典型

カメラワークや構図もそれっぽく決まってるのに照明の仕事が全くなされてなく平坦にしたいのか立体的にしたいのかどっちつかずな画面

身近な素人をよくキャスティングするという特性も含めて、内輪ノリが強い監督なんだなと。
その内輪ノリがある限りどれだけ世界情勢を客観的に描こうとしても主観が滲み出てしまって当然その中に真理や統一性は生まれ得ないよね

日本がモチーフに出てくるだけでこの内容に満足できる観客はたいそう幸せモノだろうな

表面的な社会の変化をただ感覚的に捉えて箇条書き的に並べてみちゃうタイプの監督。
決定的瞬間を描いてるにも関わらずそれを決定的演出でキメられない(アケルマンやジムジャームッシュでさえもやってる)のはもはやフォローしようがない。

三大映画祭で評価されてると聞いて観に来たので非常に残念