義民伝兵衛と蝉時雨

蝶採りの義民伝兵衛と蝉時雨のレビュー・感想・評価

蝶採り(1992年製作の映画)
3.8
貴族、古城、軍人、軍歌、精神、
過去はいつだって亡霊の如く哀愁を纏い、

ビジネスマン、バブル、テロ、多様性、物質、
未来にはいつだって希望と不安が入り混じる。

老境、誇り、廃り、
時代から時代、社会から社会、人から人、
移り変わり、現世の持つ普遍的な無常性、

人生の大半は思い通りにはならないという、人生の持つ普遍的な不如意性、

重厚なリズム、心和む自然美、イオセリアーニ監督らしい映像・音響・ユーモアなどが、それらを優雅に奏でる。