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デューン 砂の惑星PART2のHAYATOのレビュー・感想・評価

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)
4.3
2024年96本目
『プリズナーズ』のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督がフランク・ハーバートのSF小説『デューン』を映画化した『DUNE/デューン 砂の惑星』の続編
100年続くアトレイデス家とハルコンネン家の壮絶な戦い。ハルコンネン家の策略により一族を滅ぼされたアトレイデス家の後継者・ポールは、ついに反撃の狼煙を上げる。
ティモシー・シャラメ、ゼンデイヤ、レベッカ・ファーガソン、ジョシュ・ブローリン、デイヴ・バウティスタ、ハビエル・バルデム、ステラン・スカルスガルドら前作のキャストに加え、『エルヴィス』のオースティン・バトラー、『ミッドサマー』のフローレンス・ピュー、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』のレア・セドゥが新たに参戦。
全編IMAX撮影された作品なので、久しぶりにグランドシネマサンシャインのIMAXレーザーGT版で鑑賞。相変わらず地鳴りがするような音響とバカデカいスクリーンが最高。ただひとつせっかくの先行上映初日なのにスマホをいじってた人がいたのが残念でならない。上映中に迷惑行為をする輩は砂虫に飲み込まれて欲しい。
前作が壮大なプロローグという感じだったし、一足先に公開を迎えたアメリカでは絶賛の嵐だったので、本作対する期待値爆上がりだったけど、蓋を開けてみれば想像のはるか上をいく未踏の映像体験だった。本当にすごいものを見た。
洗練されたプロダクションデザイン、圧巻のクオリティのVFX、ハンス・ジマーによる荘厳な音楽、実在感のある衣装デザイン。それらすべての要素が合わさってもたらされる圧倒的な没入感。
世界観に浸るだけにとどまらず、「一人の男が覚醒し、神格化されていく」プロセスを描いた人間ドラマにも重みがあり、遥か遠い砂の惑星での出来事ながら、我々の現実世界に通じるテーマ性が見て取れる。
豪華キャストがそれぞれ持ち前の個性を発揮しているが、個人的MVPは新たな脅威として抜群の存在感を見せたオースティン・バトラー。ナイフを舐めるシーンは台本にはないアドリブだと知って驚いた。
冒頭のシークエンスやポールとフェイドによる決闘のシーンなど、あまりにも美しいビジュアルの場面がたくさんあり、とことん眼福な166分だった。
気が早いけど、来年のオスカーで最多ノミネートされるのはほぼ間違いないと思う。
PART 3 が早く見たい。
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