前作よりも政治や宗教の話をしようとしている点は面白かった。
ただ、そのわりに結局あの世界の社会システムがどうなっているのかがよくわからないというか、もう一声…!って感じだった(まあ原作にはそのへんも書いてあるんだろうけど)
ポールはずっと気乗りしていないし、チャニはずっと疑いのまなざしをしているし、レディ・ジェシカはずっと邪悪だった。映画全体から嫌な雰囲気が漂っていて、危惧していたほど“白人の救世主もの”っぽさは感じなかった。
でも「ベールをかぶっていて信仰深くて勇猛果敢な砂漠の民」みたいなのが、白人目線のステレオタイプとか文化の盗用だと非難されたら、それはそう…と言わざるを得ないのでは。
でもこの話どうやって終わらせるつもりなんだろう…
こんな展開になっちゃったら、今の時代の映画として説得力を持たせつつ、誠実に幕を閉じるのめちゃめちゃ難しくない!?それが気になるからこの映画の行く末は見守りたい。