やまけさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

サイダーのように言葉が湧き上がる(2020年製作の映画)

2.4

演出面で違和感を覚えるシーンが多かった。
リアル寄りの人物設計のキャラクターがアニメ的な作法で立ち回ることの気持ち悪さや、悪い意味で古しきゆかしき描写が多い点などがその理由である。

おそらく本作は「
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ストップ・メイキング・センス(1984年製作の映画)

4.1

現地にいたオーディエンスは踊りすぎて疲れ果てていたのではないか、と心配になるぐらいず〜っとノリノリ。単純にライブ映像としても楽しいし、トーキング・ヘッズを知らない人にとっては、バンドへの入り口にもなり>>続きを読む

パーティで女の子に話しかけるには(2017年製作の映画)

1.8

『地球に落ちてきた男』のリメイクだと言われても信じてしまうぐらいの内容でした

機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(2021年製作の映画)

3.6

市街地でのモビルスーツ戦の細かな描写が圧巻でした。「すぐ頭上でモビルスーツがビームサーベルを振り回して戦っている」という光景が現地にいる人間の視点で描かれるので、作中のギギと一緒にビビりまくっていまし>>続きを読む

映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

4.0

本作の主題は、「産みの苦しみ」である。ただし、創作につきまとう苦しさやもどかしさへの言及に終始するのではなく、「取捨選択の難しさ」を丁寧に扱っているところが目新しい。
別々の場所に散らばっていたはずの
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.0

良くも悪くもドキュメンタリーだった。ゆえに映画然とした劇的な起承転結は存在せず、ただ淡々と秘境の中の日常が描かれるのみである。
随所の演出やカメラワークに遠慮が無さすぎたため、私個人としては監督の趣味
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アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

5.0

本作の特筆すべき点は、高度に咀嚼されたメッセージである。
「新聞を読め、ニュースを観ろ、政治に関心を持て」といった短絡的な啓発は、ともすれば発信する側の自己満足/受け手への丸投げにもなり得る。
しかし
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サマー・オブ・84(2017年製作の映画)

3.9

怖〜〜〜!!(小学生並みの感想)
細かいところでは、派手な色使いのファッションや、チープなシンセとリズムマシンで構成された劇伴など、視聴者に80年代の空気を感じさせる細かな演出が魅力的だった。

お嬢さん(2016年製作の映画)

3.5

二人には末永く幸せに過ごしてほしいです。本当にそれしか感想が浮かばない。

アイ,ロボット(2004年製作の映画)

3.0

「人もどき」の気持ち悪さをうまく活かした作品の代表格だと思います。一見しただけでは敵とも味方ともとれない(実際どちらでもあるけど)ロボットのデザインが大好きです。

シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

今まで散々小難しく表現されてきたゲンドウの言動(わざとじゃないです、信じてください)が、今作ではいよいよ赤裸々に言語化されていました。ここが今作の最大の見所かつ『エヴァ』シリーズの肝なんじゃないかと感>>続きを読む

クレヨンしんちゃん オラの引越し物語 サボテン大襲撃(2015年製作の映画)

3.7

憎まれ役を途中退場させるようなことをせず、逆にバックグラウンドを掘り下げることでキャラクター同士の関係に深みを持たせるのがクレしんっぽくて良心的だなぁと思った

スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年製作の映画)

3.7

プロットの性質上踏み込んだ感想は何も書けないけどおもしろかった。
ちゃんと映画を観たのは久しぶりだったので、「すでに戦いまくってるのにこの敵との決着もつけてくれるの!?」と変な方向に感動を覚えてしまっ
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ドント・ブリーズ(2016年製作の映画)

3.8

幽霊や怪物を出さなくても、人間だけでしっかりホラー映画になるんだなぁという感動を覚えた。お爺ちゃんに元気の秘訣を教わりたい。

ザ・ビートルズ EIGHT DAYS A WEEK‐The Touring Years(2016年製作の映画)

3.7

ビートルズの歴史を「ライブ」という観点から大まかに把握できる映像。ライブ活動を行っていなかった時期は結構な雑さで素通りされるので、あくまで「大まかに」です。
今では神話のように語られる4人も、輝かしい
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真・仮面ライダー 序章(1991年製作の映画)

3.4

スーツの造形や泥臭い肉弾戦のシーンは結構良かった。予定通り続編が出ていたらもっと評価が高かったかもしれないと思うと色々惜しい。

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶジャングル(2000年製作の映画)

3.8

アクション仮面のキ◯タマの強靭さを窺い知れる貴重な映像資料だった。
余談だけど、エンドロールで「京都アニメーション」の文字を見つけてちょっとビックリした。自分の知らないところでアニメ業界の発展に貢献し
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映画 けいおん!(2011年製作の映画)

4.2

卒業旅行という楽しいイベントを物語の主軸にしながらも、あくまで焦点は「3年生と2年生の別れ」に当てられており、物語の各所では(直接的ではないにしろ)避けようのない悲しみが顔を覗かせていたように感じられ>>続きを読む

ラスト・アクション・ヒーロー(1993年製作の映画)

4.0

主人公役の男の子がめちゃくちゃ楽しそうに演技をしていたので、あっという間に作品の世界観に引き込まれてしまった。
メタな映画ネタで笑いを誘うだけかと思いきや、その延長で「映画のヴィランが面食らうほど残酷
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プロメア(2019年製作の映画)

3.7

日本だってスパイダーバース作れるぞオイ!!とでも言いたげな製作陣の気概を感じる力作。ネタバレになりそうなので深くは言及しないけど、俳優陣の演技も結構サマになっていて良かった。
ただ、荒れ狂う映像表現に
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DCスーパーヒーローズ vs 鷹の爪団(2017年製作の映画)

3.8

島根県と日本政治に対してやたら辛辣なのでそこに笑ってしまうが、ポンコツ芸能人吹き替えをユルさを演出する一要素に昇華したのは素直にすごいと思った。