映像観し者さんの映画レビュー・感想・評価

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トラペジウム(2024年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

高山一実氏がアイドル時代に上梓した小説を原作としたアニメ映画。
アイドルを夢見る女子高生東(アズマ)が、アイドルになるために地元の可愛い女子高生と繋がりを作り、ついにアイドルになるが……という物語。
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プレシェント 予知能力者(2015年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

2015年のシンガポール・アメリカ合作映画。なぜか今になってU-NEXTが独占配信開始。
遺伝性疾患の研究者である主人公は、目を合わせた相手が死ぬ未来が見える超能力に悩まされていた。ある日、彼は死の未
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ブギーポップは笑わない(2000年製作の映画)

3.5

ずいぶん前に借りて鑑賞。FilmarksのページではU-NEXTで配信とあるが誤りで、リンク先はアニメ版である。こちらの実写版は配信無し、今でも探せばDVDをレンタルできるところはあるはず。
新作が出
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彼女のいない部屋(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

公開当時劇場で鑑賞。
どういう状況なのかよくわからないまま話が進むが、この状況に置かれた人間の心の中で荒れて揺れる心の混乱やその振動をカメラが真っすぐ追いかけるとこういう映画になるのだろうか。最後また
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学校の階段(2007年製作の映画)

2.5

2006年発売のライトノベルを2007年に実写化。
昔懐かしの若手アイドル役者プロモ映画。

学校の階段を走るレースを行う『階段部』と出会った高校生の主人公が、階段レースにのめりこんでいく青春ストーリ
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イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

配信で鑑賞。
オープニングシークエンスが最高。並ぶ死体の奥、光差す中に座すマッコールさん。弱者のために動く正義と暴力、すなわち私刑の権化。
1作目で妻、2作目で旧友と大きな喪失を経た本作ではマッコール
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.0

劇場で鑑賞。
月並みな感想だが、ゴジラが出てくるところがどの場面も最高で人間のドラマがつまらない。人間の出番が長いので見終わった感触としてはマイナス寄りになってしまった。山崎貴監督はこんなにゴジラを見
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ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

4.0

IMAX版で鑑賞。最高だった。でも合わなかった人の気持ちは非常にわかる作品でもある。

いわゆる「頭空っぽにして観てくれ」という言葉は、作品への批判を鑑賞者の責任にする製作者の責任転嫁であったり、熱心
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68キル(2017年製作の映画)

3.0

ひたすら強欲で暴力!SEX!金!のライザと、彼女に振り回される気弱で流されがちで女好きの青年チップ。ライザがノリで起こした強盗殺人に振り回されるチップの逃走劇。
次々とろくでもない奴が出てくるので楽し
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裁き(2014年製作の映画)

-

配信で鑑賞。インド映画。
65歳の歌手カンブレが自殺幇助の疑いで逮捕される。ある青年の自殺はカンブレの歌に影響されたと主張する警察に、若い弁護士が立ち向かう。
という裁判劇。
フライ・オン・ザ・ウォー
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法廷遊戯(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

配信で鑑賞。
冒頭から「私はいかれています」という説明でしかない珍妙な芝居の戸塚純貴。いきなりテーブルがんがん叩いてwe will rock youの前奏やりだして裁判ゲーム。漫画みたいなキャラの大森
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貞子DX(2022年製作の映画)

3.0

配信で鑑賞。
リング自体かなり古い作品で、貞子はネタキャラ化が深刻、さらにオファーされたのはホラー監督ではない。という無理な前提から「貞子は天然痘ウイルスと超能力の融合」という原作設定をコロナ禍へつな
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おまえの罪を自白しろ(2023年製作の映画)

2.5

映画館で流れる予告が酷くて妙に記憶に残っていたので配信で鑑賞。
あまり面白くない。
序盤は政治家として罪を隠す父に真っすぐ怒る正義漢だった主人公が、映画の半分を過ぎると政略に長けた清濁併せ呑む政治家に
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異人たち(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

劇場で鑑賞。原作未読、日本で映画化したバージョンも未見。
いい映画だった。
美しい光を使った、どこか古めかしい空気の映像美。上映時間ほぼ出ずっぱりのアンドリュー・スコットによる抜群の演技によって語られ
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ブルックリンでオペラを(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

キュートなロマンティックコメディ。3月以降はアカデミー候補や受賞作の日本公開が続き、4月になるとさらにGW向けの映画も始まる大作ラッシュで、その中にこういった短い上映時間・軽やかなストーリーといったす>>続きを読む

きさらぎ駅(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

配信で視聴。
ネットロアの映画化はちゃちなものが多いのだけれど、本作は意外な拾い物。シナリオの出来がいい。

主人公はきさらぎ駅から生還した教師を取材し、そこへ行く方法や、駅で起こる様々な異様な出来事
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ある閉ざされた雪の山荘で(2024年製作の映画)

2.5

つまらなかった。密室の作りや、犯人を取り巻く構造は面白いのだけれど、とにかく芝居や演出が全く好みではない。
大作邦画にありがちな大仰な芝居に、やたらネチっこいセリフ回しと大きな表情で作られる『偏見にお
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

劇場で鑑賞。
最高。商業的なアニメ映画でここまで明確に戦争と社会を批判する物語をやろうという覚悟と、それが極上のエンタメに仕上がっている事実。
因習村というネット文脈で語られがちな本作だが、国家、戦場
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名付けようのない踊り(2022年製作の映画)

3.5

ダンサー田中泯を追いかけるドキュメンタリー。
メインとなる田中泯以外の人物が中心になるシーンを持たず、ナレーションも田中泯が行うので、映画全体が個人で完結している。さらにドキュメンタリーだが、田中泯が
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SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

理念は死なないとVフォー・ヴェンデッタで語られていた。
SISUとは訳せない言葉で、それは不撓不屈の精神を指すと映画で語られる。死なないのではなく、死のうとしない、諦めない。そんなSISUの精神を持つ
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ビューティフル ドリーマー(2020年製作の映画)

3.0

配信で鑑賞。
押井守が映画のために書いた原作『夢みる人』をもとに本広監督が不完全な状態の脚本を作り、現場の即興劇で完成させた実験的な作品。
即興劇だと知らなくても察せられるくらい芝居が緩く、普段観る映
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瞳をとじて(2023年製作の映画)

3.5

劇場で鑑賞。
時代とともに姿を変える映画とは何なのか。かつての映画黄金時代を通り過ぎた現在において、その問いへ向けて堂々と示す直球の回答が本作だ。
映画は作成時点での時間を閉じ込めているが、観客の時間
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燈火(ネオン)は消えず/消えゆく燈火(2022年製作の映画)

3.0

劇場で鑑賞。
法改正でネオンが禁止された香港において、亡きネオン職人の遺志をたどるというのは、為政者に振り回される香港という土地そのもののノスタルジーなのだろうかと想像する。
香港の街にネオンはわずか
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WANDA/ワンダ(1970年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

映画館で鑑賞。
主演かつ初監督にして遺作で、かつ幻の作品で、なんかすごいらしい (我ながらバカの書いた文章だ)。監督のビジョンが拙さも含めてクリアに表現された映画で、いかにもミニシアターが好きそうな映
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ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地、ジャンヌ・ディエルマン/ブリュッセル1080、コルメス3番街のジャンヌ・ディエルマン(1975年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ミニシアターで鑑賞。
ある女性の3日間を淡々と描く作品。
201分。タイトルも長いが本編も長い。
さらには淡々とした日常が続き、しかもカメラは舞台演劇のように枠を固定して登場人物の動作を追いかけること
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ペルシャン・レッスン 戦場の教室(2020年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

公開時劇場で鑑賞。

ナチスドイツのユダヤ人強制連行から逃れるため、自分はユダヤ人ではなくペルシャ人だと嘘をついた主人公は、ナチス将校コッホへのペルシャ語指導を命じられる。しかし、主人公はペルシャ語を
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アイアンクロー(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

劇場で鑑賞。
自分の人生に刻まれる心の映画の一本になった。

予告で明かされている通り、本作は毒親からの脱出を描く物語だ。「男は一人で体を鍛え成功しろ」「涙を人に見せるな」という性規範を押し付け他者の
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