映像観し者

68キルの映像観し者のレビュー・感想・評価

68キル(2017年製作の映画)
3.0
ひたすら強欲で暴力!SEX!金!のライザと、彼女に振り回される気弱で流されがちで女好きの青年チップ。ライザがノリで起こした強盗殺人に振り回されるチップの逃走劇。
次々とろくでもない奴が出てくるので楽しい。やべえ女ばっかりだと思ったらライザの兄貴も狂っていて、キャラが非常に面白い。
それでいて暴力的な女に支配され、流されて生きてきた男が自己を確立するという物語は狂ったキャラ達とは好対照。主人公が成長したことがわかる演出が、路肩に立つ美女を無視して車で走り去ることなのもおかしくて、総じて楽しい映画だった。
パッケージのわりに全然グロい映画ではないのが意外だった。

吹替版はライザの芝居が昔の吹替の物まねみたいでいまいち。
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