Fitzcarraldoさんの映画レビュー・感想・評価 - 17ページ目

Fitzcarraldo

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I AM ヒース・レジャー(2017年製作の映画)

3.0

2008年1月22日、28歳で急逝したヒース・レジャーが生前に自分自身を撮影した未公開の影像や、元恋人や、友人やら関係者のインタビューで構成されたドキュメンタリー映画。

いま生きていれば38歳で“M
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フェンス(2016年製作の映画)

2.0

アメリカのブラックシェイクスピアと呼ばれたオーガスト・ウィルソンの戯曲“Fences”が原作。

1990年代の米国で彼の戯曲は最も多く上演され、二度のピュリツァー賞をはじめ数々の演劇賞を受賞するなど
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オール・アイズ・オン・ミー(2017年製作の映画)

2.0

ただの物真似であってはならない。
山田康雄の影を追い続ける栗田貫一では面白くない。もはや正式なルパン三世に格上げされたものの、やはりオリジナルを知ってる者からすると違和感でしかなく猿真似では見る気が起
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トガニ 幼き瞳の告発(2011年製作の映画)

-

韓国映画がこうもクオリティ高く、そしてハードな作品にこそ韓国映画の専売特許的な特色が色濃く反映しているのは何故か…。国民感情のどこかにその秘密が隠されているはずであると長らく思っていたのだが、それ以上>>続きを読む

サニー 永遠の仲間たち(2011年製作の映画)

4.3

初夢、初売り、初映画。
2018年を景気よくスタートさせるに相応しい作品を一本目にと考えていたのだが、我が実家の近郊にあるシネコン共は揃いも揃ってクソ下らない作品しかロードショーしていない。これでは田
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スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

1.0

エピソード8の出来を四の五の語る前に…
デイジー・リドリー太り過ぎッッ!!
あの姿で現場に現れたら、キャメラを覗くまでもないでしょう!!コラコラコラ待て待て待て…ん?デイジー?どうしたのかな?もしかし
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ストレイト・アウタ・コンプトン(2015年製作の映画)

4.3

兄弟というのはオモシロイもので、自然と兄から影響されることもあれば、兄と同じ趣向になることを避けようと意地を張り違うことを模索したりと思春期の頃は自分のアイデンティティを構築するのに忙しい…。

スポ
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人生フルーツ(2016年製作の映画)

5.0

水曜どうでしょう❗でローカルテレビ局の底力を見せつけてくれたHTBこと北海道テレビ。その後塵を拝するかの如くTTBこと東海テレビがドキュメンタリー部門で息巻いている。本作の監督は東海テレビのディレクタ>>続きを読む

密偵(2016年製作の映画)

-

キングダム趙三大天に倣い、私個人的
に思う韓国俳優陣の新旧三大天をここに列挙したいと思う。

【韓国旧三大天】
ソン・ガンホ
キム・ユンソク
チェ・ミンシク

【韓国新三大天】
ファン・ジョンミン
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パーティで女の子に話しかけるには(2017年製作の映画)

4.1

映画狂いの猛者共が集う渋谷のとあるミニシアターでのバイト時代、なにかと言えば映画の話題ばかりで…よくもまぁ飽きずに映画の話ばかりできるものだなと感心していたものだが、そこに必ず“Hedwig and >>続きを読む

(2016年製作の映画)

1.5

映画の日は安く映画が見れるとあって、普段あまり劇場に行かないような人らの足を運ばせる良いきっかけになっているのだが…その反面、劇場に慣れていない客の数が圧倒的に増えるので、劣悪な環境で見なくてはならな>>続きを読む

美味しんぼ(1996年製作の映画)

-

原作の漫画も読んだこともないし、食に対してこだわりもなければ、自分で作った料理をアップしてリア充ぶる腑抜けたことも全くしない時代おくれのオレが、森崎東監督作ということで本作を見たのだが、ハッキリと駄作>>続きを読む

ミスト(2007年製作の映画)

2.5

ゴールデンコンビといえば…誰もが真っ先に大空翼と岬太郎を思い浮かべると思うが、映画界においてのゴールデンコンビといえば、多くの人がベストムービーに挙げる誉れ高き作品『ショーシャンクの空に』を生み出した>>続きを読む

ポンチョに夜明けの風はらませて(2017年製作の映画)

3.0

早見和真の小説『ひゃくはち』『ぼくたちの家族』に次ぎ三本目の映画化となる本作。
早見和真という作家を全く知らなかったし映画化された過去二本もノーチェックの上に、早見和真が好きという話を耳にしたこともな
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南瓜とマヨネーズ(2017年製作の映画)

4.4

こじらせ女子という言葉なんて流行していなかった十何年前…渋谷のミニシアターでバイトしていた若き自分には、魚喃キリコの世界に浸って自分を重ねてる女子の気が知れなかったし(自分より後から入ってきた年下のカ>>続きを読む

リュミエール!(2016年製作の映画)

4.0

2015年でシネマトグリフが誕生して120周年を迎えた。発明したのはオーギュストとルイのリュミエール兄弟。それは写真を動かすことに賭けた先駆者たちの蓄積の上に成り立っている。

発明王のエジソンもキネ
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ネリー・アルカン 愛と孤独の淵で/ネリー 世界と寝た女(2016年製作の映画)

-

初めて本編中に退出してしまった…。
“NOCTURNAL ANIMALS”の呪縛から逃れられないのか…陳腐で平板なショットの連続に耐えられない。

何よりも主人公の女優が全く美しくない…ファーストカッ
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

2.8

凸凹コメディコンビのキー&ピールがアメリカのお茶の間を賑やかした勢いで映画界に進出。そのコンビの太っちょの方で草剪剛のエセいい人とは違い本当にイイやつオーラがこぼれ落ちてるジョーダン・ピール単独による>>続きを読む

ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

5.0

ぶよぶよした己の脳にトム・フォードが構築した映像が固着して離れていかない。幾度も幾度も脳内再生を繰り返し尋常でない再生回数を積み重ねる。なんという映画を作ったのか…

ハイブランド志向からかけ離れた古
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ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

3.0

1982年に公開された当初はアカルイミライが大前提の世においてディストピアのLAを描いて当時の一般のお客さんから辛酸を舐めまくった『ブレードランナー』その後のカルト的な人気は言うに及ばず徐々にフォロワ>>続きを読む

2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

2.0

もはや説明の必要のないSF映画の金字塔を爆音映画祭で人生初鑑賞。どの世代にも常に誰かしらこの作品を一番に挙げる人がいるので、天の邪鬼な自分は別に見なくてもいいかなとずっと思っていたが、爆音で大画面の劇>>続きを読む

ブレードランナー ファイナル・カット(2007年製作の映画)

-

賛否両論が激しい作品を監督することに特化した映画賞に縁のないベテラン監督のリドリー・スコット代表作。

一部の好事家からの援護射撃のお陰で支えられてきた秋葉原の地下アイドルと何ら変わらないやり口で全国
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彼女がその名を知らない鳥たち(2017年製作の映画)

4.4

クールでポップでエッチで笑えて何でもありの最高の闇鍋映画『ウィークエンド・シャッフル』を監督した中村幻児が作る映像塾に参加し、その後、若松孝二を師事し行定勲や犬童一心の演出部として経験を積み上げ『ロス>>続きを読む

アウトレイジ 最終章(2017年製作の映画)

1.5

中国の詩聖と呼ばれる杜甫の「人生七十古来稀なり」に由来する御年70歳の古希を迎えた北野武監督・脚本によるアウトレイジ三部作の最終章。

いつの時代も、どんな職業をしてようが、男たるものいかに大見得を切
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ドリーム(2016年製作の映画)

5.0

デイヴィッド・ベッカムが自分の息子の名前にしてしまうほどイカした響きをもつ「ブルックリン」に生まれ、広告ディレクターとして100本以上のCMを手がけて数多の賞を受賞し、偏屈老人ビル・マーレイと隣人の少>>続きを読む

ダンケルク(2017年製作の映画)

2.2

もはやデジタルがメインストリームとなった映画界においてフィルムにこだわりフィルムで撮り続けることによりフィルムメーカーのコダック社をも救う男クリストファー・ノーランによる監督/脚本/製作の本作。

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キアヌ(2016年製作の映画)

3.5

メディア関連としては最古の賞である1941年に始まり、放送界のピューリッツァー賞と呼ばれるほどアメリカ放送界で最高の栄誉であるピーボディ賞。正式名称ジョージ・フォスター・ピーボディ賞。
この最高の誉れ
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ボクサー(1977年製作の映画)

2.5

ボクシング映画の金字塔『ロッキー』公開から遅れること半年後に日本で公開された寺山修司監督作品のボクシング映画。同じジャンル且つ世界中の映画賞を総なめにしたロッキーを相手に、さらに後から公開ということで>>続きを読む

みな殺しの霊歌(1968年製作の映画)

1.0

山本周五郎著の『五瓣の椿』を原作にした野村芳太郎監督による同名映画のヒットに気をよくした松竹から、『五瓣の椿』の現代版をやってくれと依頼を受けスタートされた企画であると監督の加藤泰は水野晴郎のインタビ>>続きを読む

ウホッホ探険隊(1986年製作の映画)

4.5

第10回日本アカデミー賞(1987)脚本賞ノミネート作品。

干刈あがた著の代表作で芥川賞の候補にもなった同名小説が原作なので、正確には脚本賞ではなくて脚色賞になるが、アメリカのアカデミー賞のように脚
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そして父になる(2013年製作の映画)

4.2

第66回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品作品。
本作に感動したスピルバーグと是枝監督がロスで対談した結果、米ドリームワークスでリメイクが決定してるらしいが、その後どうなっているのか定かではない
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ミニー&モスコウィッツ(1971年製作の映画)

4.5

限りなく誠実に、限りなく残酷に人間の「感情」に注視し、どこまでも自由な映画作りを追求してきたジョン・カサヴェデスによる「人は何のために結婚するのか」をテーマに『フェイシズ』『ハズバンズ』に次ぐ結婚三部>>続きを読む

サンセット大通り(1950年製作の映画)

4.7

米アカデミー賞でノミネート20度を誇るハリウッドの名匠ビリー・ワイルダー監督作品。

第23回アカデミー賞・脚本賞授賞。
ワイルダー=ブラケットで長年のコンビを組んできたチャールズ・ブラケットとの共同
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ラスト・ショー(1971年製作の映画)

3.0

原題“The Last Picture Show”
これを直訳すれば「最後の映画興業」で間違っていないと思うが…本編の内容と些かズレているように感じる。

シネコン勢に大蛇の如く丸飲みされていくかのよ
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

4.5

エドガー・ライト監督・脚本作品。
そして私のエドガー・ライト作品の筆下ろしを担っていただいた本作から、まさにB-A-B-Yベイビーちゃんと何度も可愛がっていただき昇天させてもらいました。

先ずもうこ
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ザ・ロイヤル・テネンバウムズ(2001年製作の映画)

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ウェス・アンダーソン監督・脚本作品は『グランド・ブタペスト・ホテル』以来となる2本目の鑑賞。

『グランド・ブタペスト・ホテル』は劇場で見たもののすぐに小早川秀秋の裏切りにあい激しい睡魔との攻防戦に突
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