HajimeKさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

黒蘭の女(1938年製作の映画)

3.9

映画の冒頭で乗馬服の裾をステッキを使って手繰る颯爽とした仕草と、欲しいものを手に入れるために、周囲の非難に身体を硬直させてじっと耐える姿のコントラストは、ジュリー(デイヴィス)の意思の強さを確固たるも>>続きを読む

愚者の歓喜(1939年製作の映画)

3.6

歌って踊るゲーブルを観ることができる貴重な映画

ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.1

何がしたいのかよくわからなかった。ファスベンダーの顔がどいうった時に崩れるのか楽しむ、という見方はできると思う。

機械のような完璧かと思いきや、実はヘマをする男の復讐劇。

二日間の出会い(1945年製作の映画)

3.6

ジュディ・ガーランドとロバート・ウォーカーの無言のやり取りが1番見応えがある。とくにガーランドが上の空の様子は、彼女は一体何を考えているのだろうかと想像を掻き立てる。

愚者ありき(1914年製作の映画)

3.3

セタ・バラが演じるヴァンパイア(ヴァンプ)女性は、もう貞子なんじゃないかという衣装とメイクアップだ。あと、何故か画面の白い部分の光量が強く、輝いているので、人間ではない感をさらに高めている。

神戸発
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女ハムレット(1920年製作の映画)

3.9

神戸発掘映画祭2023にて

 サイレント時代の異性装は、いつ異性装をしている人物が言葉を発するのかがあまり重要ではないのだろうか。声を発すると自分がパフォーマンスをしているのが周囲に分かってしまうの
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春画先生(2023年製作の映画)

4.0

ラブホテルでまさかヘイズコードについて語られるとは思わなかった

福田村事件(2023年製作の映画)

3.7

1番肝心の場面で太鼓の音を当てなくても良かったのでは…

ヒッチコックの映画術(2022年製作の映画)

3.7

映画を観た後で、こんなシーンあったっけとヒッチコックの映画をまた観たくなるような気分にさせてくれる作品。

エドワード・ヤンの恋愛時代 4K レストア版(1994年製作の映画)

4.0

ライティングと、エレベーターの使い方が巧みで、ひとつひとつのショットに見応えがある。とくにモーリーとチチの絡みがある場面は。

ピクニック(1936年製作の映画)

3.6

何が気になるって、面白い男性登場人物が多いこと。とくに2人の若い男性達の親密な仕草が。
1936年にロケーションでどれだけ優れた作品が撮れるか思い出させてくれた。

熱き夜の疼き/クラッシュ・バイ・ナイト(1952年製作の映画)

3.6

ポール・ダグラスが渡したタバコを放り投げるスタンウィックの姿は形容し難い

魅せられて(1949年製作の映画)

4.0

カメラの動きよりも、俳優の立ち位置、向き、画面内の動き、カメラの位置と高さで人物関係を描写する優れた映画

東京の女(1933年製作の映画)

3.5

劇中で出てくる作品は、ルビッチ他のアンソロジー作品である『百万圓貰えたら』。チャールズロートンが出ているエピソードはルビッチ自身が監督している。

ゴールド・ディガース35年(1935年製作の映画)

3.5

華やかさと同時に、残酷さもある『ブロードウェイのララバイ』のナンバーの演出。WBらしいと言えばらしいかも。

走り来る人々(1958年製作の映画)

3.9

50年代になって段々とテーマが重くなるミネリ作品のうちの1作。中流階級の欺瞞に満ちた生活の中で唯一正直に生きるシナトラとマクレーンの人生は、予想しなかった方向へ進んでいくが…。
物語よりもスタイルを意
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北北西に進路を取れ(1959年製作の映画)

4.0

記者のコンパートメントでのグラントとヒロインのやり取りをみると、いかにグラントが誰もが憧れるスターであったのかが分かるだろう。陽気な振る舞いと、真剣なロマンスの切り替えが瞬時にできるからこそ、コメディ>>続きを読む

天はすべて許し給う/天が許し給うすべて(1955年製作の映画)

4.0

母の結婚が理由で揶揄われた娘がベッドで泣いてるシーンだけ虹色のライティングになっているのは何故だろう