柠檬電影倶楽部さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

犬王(2021年製作の映画)

3.0

ストーリーが駆け足で進む分合間に挟まる歌唱シーンがじっくりやるもんだからややテンポを阻害してるような印象に。

アブちゃんの歌良かったし、湯浅さんらしい表現も面白かったけど期待を上回る程の衝撃が無かっ
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逆光(2021年製作の映画)

3.0

ロケーションは最高!しかし、
夏の尾道が良すぎるばっかりにロケーションに頼りすぎてる印象

あとは舞台が1970年代なんだけで昭和風なだけでそういった映像を撮ることが先行しすぎて肝心の内容が少しおざな
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スターフィッシュ(2018年製作の映画)

3.5

何とも独りよがりな作品ではあるが、それが良い!

監督自身の離婚と親友の死を元に構想された作品らしく、SFスリラーの皮を被った自伝的作品なのかも知れない

そんな作品に監督の好きなものを詰め込んだ結果
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恋するけだもの(2020年製作の映画)

3.5

開幕初っ端から冒涜的な映像で白石晃士らしさ全開!

登場するキャラクター達もアクの強い奴ばかりで白石節をいかんなく発揮している

白石作品常連の宇野さんはもちろん田中俊介さんの演技がかなり良かったし、
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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

4.0

タランティーノ監督の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のように、ポール・トーマス・アンダーソン監督の原風景を見ている様な作品だった

監督にとっての70年代のロサンゼルスや映画を取り巻く
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.5

『DAICON FILM版 帰ってきたウルトラマン』でウルトラマンを演じていた青年が令和になり作り手側に立った事を思うだけでなんか感動してしまう笑

欲を言えば庵野秀明が監督で観てみたかったな

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.0

ジョーダン・ピール監督の作品は本当になんと言うか上手よね

『ゲット・アウト』や『アス』の様に今作もホラー映画として単純に括れない設定、ストーリー、メッセージ性で映画玄人からあまり映画を観ないような人
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さらば愛しき人よ(1987年製作の映画)

3.0

「なぁお兄ちゃん、チャカとダンビラどっちが強いと思う?」でお馴染みの今作
このシーンは本当カッコ良すぎて何回も観てるけど全体通しての評価は正直微妙、、

ヤクザ物としてもラブストーリーとしてもアクショ
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青春残酷物語(1960年製作の映画)

4.5

安保反対学生運動や戦後を生きた敗れた大人たちなど現代ではなかなか共感、理解し難い時代背景はあるが、鬱屈し苛立ちやり場のない怒りや焦燥を抱く若者達の破滅へ向かう姿を残酷で美しく映し出している。

大島渚
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ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)

3.5

タイカ・ワイティティらしいポップで軽快な内容で締めるところはしっかり締め、変に小難しい設定や伏線なんか気にせずこういうので良いんだよを地で行く満足度の高い作品でした。

ただ割とオーソドックスな内容な
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食堂かたつむり(2010年製作の映画)

1.5

宇多丸の今作への評価が散々過ぎて逆に気になって視聴してみた。
シネマハスラーで宇多丸が言っていた事は大体その通りで気持ちの悪い映画だった、言葉通り悪い意味で。
シネマハスラー聴いてからじゃなかったら途
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里見八犬伝(1983年製作の映画)

3.5

深作欣二監督の『魔界転生』を彷彿とさせるケレン味たっぷりな雰囲気や演出。特に夏木マリ演じる玉梓のキャラがとても良かった。

色々と詰め込み過ぎてて描写不足は否めないし、後半の駆け足っぷりやツッコミどこ
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雨を告げる漂流団地(2022年製作の映画)

3.5

大筋のストーリーやテーマ的なものは正直新しさは感じないし展開も予定調和なのでどこか既視感を感じるのは否めない。

しかし、海を漂流する団地というアイディアは面白いし映像も美しい。特に団地をはじめとする
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ノースハリウッド(2021年製作の映画)

3.5

最近のスケボー映画ではよく見るニコ・ヒラガ良いよね!『スケート・キッチン』から存在感あるしスケボー上手いなおもてたら14歳でプロなってるんやね

『mid 90s』と比べてストーリーの起伏は少ないが少
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最強殺し屋伝説国岡 完全版(2021年製作の映画)

3.5

おもろい物を皆んなにも面白がって貰おう!というような気迫は凄い伝わってくる。
設定やストーリーも良いけどキャラクターが良いから登場人物が会話してるだけでも何だか楽しい。
アクションだって小細工使わず真
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真・事故物件 本当に怖い住民たち(2021年製作の映画)

3.5

せーーーのっ!!

ホラー×スプラッター×ロック

タイトルだけじゃ絶対に地雷映画なのになんか評価高いやん?
まぁ本家(?)『事故物件』みたいにネタになれば儲けもんかと観てみたが予想を裏切り凄い良いや
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ガンパウダー・ミルクシェイク(2021年製作の映画)

3.0

この原色きらめくネオンのビジュアルから『ドライブ』や『オンリーゴッド』のニコラスウィンディングレフン味を感じつつも内容は明快かつ爽快・痛快でありながらフェミニズム的な事もテーマにしてるので単純なアクシ>>続きを読む

トラック野郎 御意見無用(1975年製作の映画)

4.0

『寅さん』が「静と雅」に対し、この『トラック野郎』は「動と俗」と言われるようにとにかくしっちゃかめっちゃかな内容
今じゃ絶対NGくらうようなのも多くて良い意味で寛容な時代だったんだな〜と感じる

ただ
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ほんとにあった!呪いのビデオ THE MOVIE2(2003年製作の映画)

3.5

前作に比べ今作はかなり面白くなってる!

『ほん呪』のフォーマット内でのストーリーという制限があるなか白石監督の『ノロイ』にもつながる点と点が結ばれて行き気付けばそこの知れない不穏な"何か"に足を踏み
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ほんとにあった!呪いのビデオ THE MOVIE(2003年製作の映画)

2.0

正直この内容で1時間以上するのはしんどかった、、

テンポも悪くなってしまうし同じような事ばかりで尺を稼いでるようにしか思えないので観ていて退屈だというのが正直な感想だし、白石監督作品のコアなマニアに
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ショップリフターズ・オブ・ザ・ワールド(2021年製作の映画)

3.5

他人には消して理解出来ないと思い込み傷つき、悲しみ、怒り周りとうまく馴染めない。または、理由も分からずつのる不安や不満だけが大きくなり絶望していく。
そんな陰キャの神が「The Smiths」と思って
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オカルトの森へようこそ THE MOVIE(2022年製作の映画)

3.5

白石晃士版アベンジャーズ、マルチユニバースとでも言うかのような全部盛り!

監督が言っていた『カルト』の続編的な作品という事で邪神を崇拝するカルト教団との戦いに『オカルト』『コワすぎ』の要素をぶち込ん
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サイコ・ゴアマン(2020年製作の映画)

4.0

こういうの本当最高!

バカバカしくて何にも考えずに楽しめるけど特撮の造形やグロいゴア表現、面白いキャラクターの掛け合いなんか細かい所までしっかりしてるから観ていて本当に気持ちの良い作品、万人にはすす
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レオン 完全版(1994年製作の映画)

4.0

レオンの好きなところはレオンとマチルダの関係を安易な友情や家族愛的なものに収めていないところ

完全版はその辺りの補足がされていてより良かった

マーシー・ブラック(2019年製作の映画)

2.5

ブラムハウスなので割と期待してたけどあまり面白くなかったかな

マーシーブラックの正体が何なのか?心に悲しみを持った子供たちの空想による集合体なのか、はたまたただの妄想に過ぎないのかといったコンセプト
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牛首村(2022年製作の映画)

2.5

清水崇監督による村シリーズ第三弾
犬鳴村、樹海村と比べるとまだマシ

序盤のホラー演出や水平線に揺らめく蜃気楼の表現なんかもなかなか良かっただけに中盤以降は結局そういう感じになるんかと

前2作品と比
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モービウス(2022年製作の映画)

3.0

序盤からなかなかテンポ良く進んでいくが先の読めるストーリーにサプライズも無いので正直退屈な作品

MCU作品がごとくキャラクターの紹介とバックボーンを知ってもらう程度であくまで続編ありきの"1作目"と
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ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

4.0

最近のマーベル作品やディズニーに思うことは多々ありますが今作のメガホンをとるのがあの"サム・ライミ"というから期待せずにはいられないでしょう!

世代的に僕らにとってアメコミヒーロー映画のパイオニアと
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呪詛(2022年製作の映画)

3.5

Jホラー的な要素を含みつつ、POVでファウンドフッテージやモキュメンタリーなど様々なホラー映画要素を巧みに組み合わせた良い作品

全体的な総評では『コンジアム』に軍配があがるものの終始劇中に漂うジメッ
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大怪獣のあとしまつ(2022年製作の映画)

2.0

公開当初は令和のデビルマン(実写映画版)とか言われて騒がれていたけどそれ言ってた奴はデビルマン観たことないやろ!

あまりに身構え過ぎてたから思ってたよりは観れたなという印象
ただ、面白くは断じてない
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エッシャー通りの赤いポスト(2020年製作の映画)

2.5

正直かなり微妙な作品
原点回帰を謳っているだけあって初期の園子温"風"ではあるけどあくまでそれっぽく感じるだけ

選ばれた51人の無名の役者達が何者かになろうとする熱意こそ伝わったものの、51人全ての
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嘘喰い(2022年製作の映画)

1.5

まぁ控えめに言ってクソつまらんですね

キャスティングだとか原作改変だとか漫画原作なんでその辺は言う事ないですけど
本当にそれ面白いと思ってやってる?

原作知ってるけどそれを抜きにしても単純に1つの
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

4.0

初っ端からNIRVANAと影の演出はかなりカッコ良い!
暗闇からゴツゴツと金属音の混じる独特な足音を響かせながら現れるバットマンは劇中何度も繰り返されておりこの演出というか観せ方はスリラーやホラー映画
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スウィートホーム(1989年製作の映画)

3.5

ついに観ることが出来た!
映画の利権を巡るゴタゴタでビデオは絶版、ソフト化もされておらず一時期レンタルショップと中古屋を探し回ってた事もある。

監督・脚本は黒沢清であるがプロデューサーとして伊丹十三
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プラン9・フロム・アウター・スペース(1959年製作の映画)

1.5

クソ映画である事は間違いないけど愛すべきクソ映画である

どこを切り取っても酷いクオリティではあるが『死霊の盆踊り』と比べたら一応映画として形になってるだけマシに思う

深夜のテンションで友達数人で観
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呪われたジェシカ(1971年製作の映画)

3.5

色々な人が書いてるように『回転』のようなJホラー的な気味の悪さが心地よい(気持ち悪いといった方が良いのか?)

物悲しげでメロディアスな音楽にと電子的でとにかく不快で恐怖感煽る音の対比も潔く好印象
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