Listenerさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

Listener

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カリスマ(1999年製作の映画)

3.9

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なんで?→あーそういうことか→なんで?→あーそういうことか→なんで? といった感じの映画だった。イデオロギーの対立の話だろうか。世界の法則ってなんだろうね。パッケージ以外でもどことなく戦争の匂いがする>>続きを読む

ヨーヨー(1965年製作の映画)

3.8

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オープニングからセンスが爆発している。トレーラーで移動しながらタバコをやり取りするところが格好良かった。サーカスで馬が駆け出すスローのシーンも良かった。

「8 1/2」と書かれた看板があったが、あれ
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大恋愛(1969年製作の映画)

3.6

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おばさん秘書が鍵をかける時の顔で笑った。ビールをとられるおじさんも面白かった。ベッドがすぅーっと動き出すときのカメラワークが好きだった。何でも二等分おじさんはセンターマンの助けが必要だ。半分イコール平>>続きを読む

カード・カウンター(2021年製作の映画)

3.6

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作品のテーマやポーカーは好きだけど思ったほどハマれなかった。画で惹きつける映画ではないのに物語が淡白すぎると感じたのかも。オープニングは昔の映画っぽさがあって凄く良かった。冷静で内省的で理知的で洞察力>>続きを読む

リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

3.3

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評判を聞いて観に行ったが期待しすぎたかも。どうしてもMONDAYSと比較してしまう。あちらの方がテーマやノリが好みに合っていたし深みがあったように思う。初期配置の案内は面白かった。小説家のおじさんのキ>>続きを読む

希望の樹(1976年製作の映画)

3.9

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権威や既存の価値観に対する向き合い方を描いた作品のように感じた。理想を追求する者、真理を見出そうとする者、権威におもねる者、信じて疑わない者、しがみつく者、静かに見守る者、そしてただただ翻弄される者。>>続きを読む

祈り(1967年製作の映画)

3.8

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詩的で寓話的。白い服を着た女性は良心の象徴だろうか。スーツを着た人たちは当時の世間の風刺なのかな。口を動かさずにセリフが語られる場面があって印象的だった。

ラヴ・ストリームス(1983年製作の映画)

3.0

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全然ピンとこなかったな~。私が愛に無頓着だからかもしれない。周りからは笑い声が聞こえ、これってコメディなのか?と手探りで観ていたからかもしれない。カサヴェテスとジーナ・ローランズの関係性を忘れていたの>>続きを読む

こわれゆく女(1974年製作の映画)

3.5

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楽しみにしていた初カサヴェテス作品。長時間にわたって何を見せられているんだ…時間以上の長さを感じた。原題通りの映画だと思った。夫もぶっ壊れてる。見知らぬ人に時間を聞いたりパーティをセッティングする様子>>続きを読む

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

3.4

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続編が決まっているとは知らず観てしまった。こんなにバッサリ途中で終わるとは…でも考察を聞いたら面白さが少しわかったような気がする。環境、運命、同調圧力、固定観念、自助努力の話なのかな。ちょっとエブエブ>>続きを読む

告白、あるいは完璧な弁護(2020年製作の映画)

3.6

パズルやオセロのような映画でスッキリ観れた。ただ観た後に残るものは少ないかも。辻褄を合わせようとすると綻びが出るよね。

氷の微笑 4K 30周年記念レストア版(1992年製作の映画)

3.9

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シャロン・ストーンの見た目とキャラクターが魅力的。唇が触れるほどの距離でマイケル・ダグラスと話しているシーンはドキドキしたな~。主人公の刑事と美人の容疑者の関係性や海辺の景色は『別れる決心』を少し思い>>続きを読む

美女と野獣(1946年製作の映画)

3.3

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ストーリーを全く知らずどこか引け目を感じていたのでちょうどよい機会だった。鏡と手袋で『オルフェ』を思い出した。お城が風変わりでおしゃれ。カーテンがなびく廊下が美しかった。ベルが鏡を覗くと野獣が映って、>>続きを読む

オルフェ(1950年製作の映画)

4.0

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最初に神話のあらすじを説明してくれるからわかりやすい。映像表現が豊かで面白かった。よみがえりと逆再生。

妻が死ぬとき、王女の衣装が黒から白に変わっていた気がするが、あれは何だったんだろう。

「やば
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ビデオドローム 4K ディレクターズカット版(1982年製作の映画)

3.7

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思っていたほどグロテスクではなく、静かな映画だった。これは難しい。メディアが与える影響をテーマにしている気もするし、それ以上のことを語っている気もする。マクルーハンの影響があるんだろうか。現実と妄想の>>続きを読む

逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

3.9

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思っていたよりも面白かった。『ザ・メニュー』にちょっと似ている。富や権力は現在の秩序の下でしか保たれないということか。トイレ清掃の女性は、また元の秩序に戻ると薄々感じていたから高級時計との取引に応じた>>続きを読む

その男、凶暴につき(1989年製作の映画)

4.0

観ていてどこか心地の良い映画だった。テーマ曲が良い。間の使い方が上手い。よく歩く。多くを語らない作風ながら意外と笑いどころもある。普段は寡黙だけど時々真顔で冗談を言う我妻のキャラクターが好きだ。岸部一>>続きを読む

鉄男 TETSUO(1989年製作の映画)

2.0

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観る前から薄々わかってたけど、音楽もセリフもカメラワークも好みに合わず、苦手なタイプの映画だった。ビジュアルは金属5%くらいの状態が一番きつい。ビデオドロームを楽しめるか不安になってきた。

終わった
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アラビアのロレンス/完全版(1988年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

壮大。ラクダと馬の数がすごい。アカバの襲撃シーンで気分が高揚する。マッチを火を吹き消すとともに日に照らされた赤い砂漠に切り替わるところが一番好きだった。砂漠のシーンが長くて観ているこちらも苦しくなるが>>続きを読む

ロング・グッドバイ(1973年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

原作未読。もう記憶が薄れてきているがテンポが良かった。テーマ曲が好き。あっちの話とこっちの話がどう収束するのか考えながら観た。みんな脱ぎ始めるところは可笑しかった。猫が演技してるみたいで凄い。お向かい>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

人は見たいものしか見ないし、そもそも見えるものは人によって違うし、そういった状態に対して無自覚ということか。日頃から気にしているテーマなだけにインパクトは受けなかったが、こういうテーマを想起させる作品>>続きを読む

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

余白が多い映画で、最近観た『TAR/ター』とどうしても比較してしまう。TARは余白の中に確度が高いものが色々詰まっているイメージ。一方で本作は確かに余白があるがその中にあまり詰まっていないように思えた>>続きを読む

ロバート・アルトマンのイメージズ(1972年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

夫とキスした後に別の男性に入れ替わっているところで私もびっくりした。複数の鏡に人物が映っているシーンが彼女の精神状態を象徴しているようで印象に残った。彼女はどうしてああいう精神状態になってしまったんだ>>続きを読む

ことの次第(1981年製作の映画)

3.0

恨みつらみや主義主張が滲み出ているような気がしてあまり好みではなかった。こういう自伝的作品は苦手かもしれない。個人的には物語はあっても無くても良いし、白黒でもカラーでも良い。こうでなければならないとい>>続きを読む

動くな、死ね、甦れ!(1989年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

子供の頃って加減がわからなくてやらかしてしまうことってあるよね(気づいていないだけで大人になった今でもやらかしてるかも?)。ピンチになると女の子が出てくる。最後は彼女でも止められないほど度が過ぎたとい>>続きを読む

マルサの女(1987年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

権藤は悪者だけど彼にはどこか人間的魅力があって惹かれてしまう。案件をまとめた後のあの踊りもすごく良い。お金持ちになる秘訣は最近でも耳にするような内容で、こんなに前から言われていたのかとちょっと驚いた。>>続きを読む

さらば冬のかもめ(1973年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

日蓮正宗の集会が急に出てくるところと、メドウズの逃げ出したい願望が徐々に表に出てくる様が好き。B-Y-B-Yも好き。

ウディ・ガスリー/わが心のふるさと(1976年製作の映画)

3.6

序盤はうとうとしながら観ていた(作品のせいではなく私のせい)。実際の上映時間よりもっと長く感じたけど、退屈したわけではなく彼の生き様を見ていると清々しい気分になった。

乱闘シーンはえらく迫力がある。
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EO イーオー(2022年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

風力発電機で傷つく鳥のシーン。環境に優しいとされる風力発電も人間のエゴに過ぎないのか?肉食動物が他の動物を捕食するのだって肉食動物のエゴではないのか?両者で何が違うのか?いろいろ考えさせられた。動物を>>続きを読む

お引越し(1993年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

時代を感じる演出はあるものの、鑑賞後に余韻がある素晴らしい作品だった。長回しが気持ちいい。京都に住んでいた時期があり、ノスタルジーに浸りながら観ていた。バスに前から飛び乗ってたけど市バスって後乗りだよ>>続きを読む

TAR/ター(2022年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

今年見た新作の中で一番心に残った。曖昧さと認識のずれがテーマの一つのように思った。学生を論破したり、副指揮者をクビにしたり、一目惚れした新人を贔屓にしたり、好ましくない部分は確かにあるものの、どのエピ>>続きを読む

真夏の夜のジャズ 4K(1959年製作の映画)

3.5

ルイ・アームストロングは知ってる、ジェリー・マリガンは聞いたことあるような…くらいの知識で見た。最初の方は観客もあまり盛り上がってないように見え、そういったところも映すのは少し意外だった。アニタ・オデ>>続きを読む

パリ、18区、夜。(1994年製作の映画)

3.6

セリフやストーリーの起伏は少なく、画や音楽で魅せる作品だと感じた。女性監督の作品っぽさがある。弟のパフォーマンスシーンと兄の演奏シーンが綺麗。エカテリーナ・ゴルベワが美しすぎる。かっこいい。ホテルのお>>続きを読む

冬の旅(1985年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

「孤独は心を蝕む」「自由を得たが菌も得た」みたいな言葉の通りだよなあ。最後の転ぶシーンは木の伐採を想起させる。何かの映画であった「自由でいるには才能がいる」という言葉を思い出した。仕事を辞めてもっと自>>続きを読む

マグノリア(1999年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

家族・人間の弱さ・赦しがテーマだろうか。PTA作品のストーリーとは相性が良くないかもしれない。カメラワークと音楽もブギーナイツほどはピンとこず。スピード感は感じたけど。最初のあたりはミュージックビデオ>>続きを読む