Nobhalfordさんの映画レビュー・感想・評価

Nobhalford

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マッド・ハイジ(2022年製作の映画)

2.8

スイスの美しい景色に汚らしい映像。WOWOWではグロい描写はほとんどボカされているが。
名前以外にハイジの設定をあまり利用していないと感じるのは自分だけ?
クラウドファウンディングで制作されたらしいが
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グランツーリスモ(2023年製作の映画)

3.8

スタイリッシュなカットが次々とインサートされていく情報量の多い洗練された編集はヨーロッパのスポーツダイジェストのよう。
斬新なドローンショットや車の上に表示される順位もまさにゲームのような迫力で題材に
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プー あくまのくまさん(2023年製作の映画)

1.1

これは酷い
おなじみのキャラクターが人を殺すという意外性だけでアイディアも美学も映像の工夫も何もない。ユーモアもパロディですらもない。情熱もリスペクトもゼロ。悪趣味で低俗。原作を貶めるだけの悪質な窃盗
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カラー・アウト・オブ・スペース 遭遇(2019年製作の映画)

4.2

近年稀に見るおそろしさ
グロテスクで忌々しく不可解
ホラー映画に対する耐性のない人にはキツいかもしれない。
HPラヴクラフト作品の中でも特に印象に残っている一篇。知らない間に映画化されたことをイーライ
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エクス・マキナ(2015年製作の映画)

3.8

数年前「アナイアレイション」を観て衝撃を受けた。で、やっと見た本作。
これまでに感じたことのない洗練されたグロテスクさ。体温を感じさせない美意識。
やはりこの監督は只者ではない。

マリウポリの20日間/実録 マリウポリの20日間(2023年製作の映画)

-

銃声が響くなか息を潜める恐怖
血まみれになった子供が運ばれ息絶えていく
泣き崩れる母親。突きつけられる圧倒的なリアルに目を背けたくなる
これを観て何も感じない人はおそらくいないだろう。
関心を持ってわ
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宇宙探索編集部(2021年製作の映画)

4.1

鍋頭 赤帽子(愛車最高)
宇宙服 キティちゃんの加湿器
キャラや小道具いちいち面白い
520元で見せてくれる氷漬けの宇宙人の死体の絶妙なチープさ

モキュメンタリーぽく、ぶつ切りのアバウトな編集でラフ
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アイアンクロー(2023年製作の映画)

4.1

ひたすら重く生々しい肉体のぶつかり合い。スタイリッシュな映像なのに熱を伝える試合シーン。なのに高揚感やカタルシスを感じさせようとはしない。愛や絆はあるはずなのに奇妙で歪な家族関係が描かれていく。

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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.9

ミステリー的な導入
いやこれは法廷ものなのね?と思っていたら
ドロドロの人間ドラマだった。
息子がちょっと気の毒で見ていられない

SF/ボディ・スナッチャー(1978年製作の映画)

4.0

やり過ぎない恐怖描写がリアリティを感じさせて不気味。訳もわからないうちに静かに侵食されていく感。冒頭のシーンの地球に飛来した粘膜みたいな物体が触手のようなものを伸ばす映像とかどうやって撮ったのだろう。>>続きを読む

マウス・オブ・マッドネス(1994年製作の映画)

3.6

胴体が反転するスパイダーウォーク
追い越しても前からやって来るチャリンコ
などキャッチーなシーンがいくつか

サスペンスとしてもそこそこ面白いけど
要所要所が雑なのでダレる

激突!(1971年製作の映画)

4.9

テレビで見た衝撃 いまだスピルバーグの最高傑作と信じて疑わない。
登場人物ほぼひとり。おんぼろトラックが生き物にしか見えない。これを観て確実に映画の見方が変わった。

ブレードランナー(1982年製作の映画)

4.9

薄汚れた未来世界に受けた衝撃
この作品がなければ、映画もアニメも音楽も今ちょっと違った世界を描いていたと思う

ビニールハウス(2022年製作の映画)

3.7

見てるの辛い、苦しい
悪い予感しかしないストーリーはそのままエンディングに突入、想像を上回る最悪の結末へ。
貧困、認知症、介護問題。
笑えないファーゴ。

ヘル・レイザー(1987年製作の映画)

4.0

以前、監督のクライヴバーカーの小説を読んで生々しい表現に気持ち悪くて吐きそうになった思い出が。なのでこの映画を観たのは公開されてからかなり後になってからだった。
魔道士4人組の登場シーンはロックスター
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.2

ポップな色彩とスタイリッシュな映像、巧みな脚本にミスリードされて、コミカルにすら感じていた復讐劇は自分の想像をはるかに超えていく。
エンディングはトラウマ必至
「狩人の夜」のオマージュに
クライマック
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ぼくのエリ 200歳の少女(2008年製作の映画)

4.8

何度めかの再鑑賞
原題の意味、最悪の邦題
作品のテーマさえもねじ曲げてしまいそうなぼかしで減点
エンディングのプールのシーン
これほど怖ろしくて美しい映画の場面を自分は他に知らない

30デイズ・ナイト(2007年製作の映画)

3.2

設定が良い。コミックが原作とのこと
1ヵ月太陽が出ないアラスカの孤立した小さな街。吸血鬼一族が長年探し求めた最高の狩場。雪と氷の白い世界が赤く染まっていく俯瞰ショットはなかなかのインパクト。
知的かつ
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死霊のはらわた II(1987年製作の映画)

4.2

再鑑賞
演技、出血量、何もかもが過剰
チープでグロで馬鹿。
溢れ出るアイディアが暴走、創作のグループ感すごい。恐怖と笑い、お約束と意外性のカウンター合戦、ストーリーとか意味とか辻褄とか関係ねえんだよ!
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チェンジリング(1979年製作の映画)

3.9

U-NEXTで配信されているヒストリーオブホラーで紹介されていたのを観て再鑑賞

丁寧なカメラワークとクラシカルな編集
何者かの気配を感じさせる演出はなかなかの
ハイレベル。主人公が音楽家ということも
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フランケンシュタイン(1931年製作の映画)

4.0

哀れなるものたちにつづけて鑑賞

博士のラボのプロダクションデザインの秀逸さ これってセットだよね?斬新
天井の高さ、歪なパースの奥行き、
奇抜な装置 

少女から花を受け取るはにかんだ笑顔
トラウマ
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.9

終了後メモ

女フランケンシュタインの社会勉強
前半ほぼ「熱烈ジャンプ」のエマストーンに驚き
エッグタルト

ヨルゴスランティモスに駄作なし
いつにもまして広角レンズ多用
ときおりインサートされる魚眼
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.8

60年代ロンドンの音楽、ファッション。
スタイリッシュでトリッキーな映像。特にアニャの登場する一連は何度も観たくなるカッコよさ。
と思っていたらいつのまにか血みどろのホラーに

4匹の蝿(1971年製作の映画)

3.8

ホラーの映画の帝王アルジェントの初期作。ストーリーはやはりツッコミどころが多いが、映像に関しては先鋭的で、実験的な試みが特に感じられる作品。
ドラムの演奏と心臓が交互にカットバックされるスタイリッシュ
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枯れ葉(2023年製作の映画)

3.7

じれったくて面倒くさいけど憎めない二人。ウクライナの現状がラジオで流れてくるけど不器用なラブストーリーははじまる。間が多くてぶっきらぼう。無駄な装飾なくお洒落なトーン。尺もコンパクト。

31

シャドー(1982年製作の映画)

2.9

入念にデザインされた殺人シーンに比べて、ストーリーの雑さ&いい加減さはさすがというか

#30

少年の君(2019年製作の映画)

3.8

ふたりの見つめ合う表情
主人公ふたりの物言わぬ顔面での演技が強い
「君が世界を守れ、俺が君を守る」
みたいな普通だったら赤面もののセリフがピュアに響く
バイク二人乗りのシーン、入試が終わった校舎にたく
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ファーザー(2020年製作の映画)

4.0

観ているのが苦しい
認知症を主観的に描く斬新さ
いま見ているものはリアルなのか幻想なのか
アンソニーホプキンス圧巻

28

MINAMATAーミナマター(2020年製作の映画)

4.5

写真家ユージン・スミスの水俣での日々を
描いた作品。
ジョニーデップをはじめ、俳優陣の気迫の演技。歴史の一つの事件として教科書で学んだにすぎない日本の汚点が生々しく伝えられ、心を揺さぶられる。
多くの
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伯爵(2023年製作の映画)

3.6

モノクロならではの重厚感。
その一方でミキサーで心臓をゴリゴリやって血を摂取する姿はこれまでの吸血鬼映画にはない気品のなさ。街のあかりをバックに飛ぶシルエットは美しくてちょっと忘れられないビジュアル
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