見てる人が忘れかけてるような前のシーンと後のほうのシーンが繋がったり、冒頭のシーンによってラストの回収に説得力を持たせてたり、さすがに緻密で面白いです。
ラストシーンに限らず、引きのショットもアップのショットも素晴らしいので、できれば大きなスクリーンで見るのをおすすめします。改めて見ると『ヴァニシング・ポイント』の影響を感じる。
こっち(原作のDUNE)のほうが原典だというのは分かってはいるんだけど、やっぱり「どっかで見たシーンだな」と思ってしまう。自分はこの映画を好きになるにはスター・ウォーズの“洗練されてなさ”を愛しすぎて>>続きを読む
一見『裏切りのサーカス』的なスパイ・スリラーに似た、時間軸が複雑で難解な映画ですが、脚本や編集の意図さえ分かれば、むしろ分かりやすい作劇に力を注いでるのを感じます。
法廷劇が中心なのでIMAXで見る>>続きを読む
公開時にも見に行きましたが、今回はスパイク・リーとバーンの対談映像つきのバージョン。
本当に観客に行動を促せるような、よく考えられた素晴らしいショーだと思う。何度見ても涙が出そうになります。
レストア版の公開が2014年なので、十年ぶりに見たことになるのだけど前回と喰らいかたが全然違う。何もないようで色々あった十年かもしれない。自分も年を取ったのだ、と思いました。
話している2人が向き合わず同じ方向を見ている、会話が途切れたり少し気まずくなってもしばらく同じ鉄の箱の中にいないといけない、というタクシーのあの独特の空気。前を見て話している登場人物がスクリーンと観客>>続きを読む
NOT THE SAME AS IT EVER WAS
Stop Making Senseは爆音で聴くのが正解だったのか!IMAXの音響、素晴らしかったです。
『聖なる鹿殺し』がかなり苦手だったので迷いましたが、見てよかった!怪奇小説・幻想文学の世界をこの緻密さで映像化されると単純に圧倒されます。俳優陣も名優ばかりで素晴らしい。まあ、でも嫌いな人は嫌いかも。
「バーベンハイマー」にノれなくて公開時は見送っちゃいましたが、再上映で。映画自体は期待通り良い映画で「中が丸見えの家」をうまく使ったシーンがあったり、楽しく見れました。最後はビリー・アイリッシュが全部>>続きを読む
作品のトーンの割に余韻がかなり尾を引く映画。
劇場の帰り、乗客のいないバスが目の前で止まって思わず吸い込まれそうになった。
カットアップされた文章を映像化する、ただならぬ執念を感じます。フリージャズのコンサートのように、鑑賞にかなりコツの要る映画かと。4Kリマスターで気色悪いのがハッキリ見えますが、雰囲気としては画質悪いバ>>続きを読む
“Stories only exist in stories”
ヴィム・ヴェンダース監督の主張や自問自答のようなものが色濃く反映されている映画。「映画に物語を入れると生命が逃げる」というようなセリフ>>続きを読む
全カット画調にこだわったと言うだけあって、素晴らしい出来。作品自体を未見の方もカラー版ではなく是非こちらを。
JESUS WEPT…!
ゴア版ジュマンジ?思ったより怖くて、ビクッとなったシーンが何箇所かありました。セノバイトの登場は可愛くない地獄少女みたいで良かった。
いくらなんでもドタバタすぎるかも。TikTok世代意識してんのかな。
ブリー・ラーソンのキャプテンマーベルはかっこよくて大好きなのであと一作くらいは主演映画作ってください!
パニック映画におけるテレビ中継とかSNSの反応とかの描写をダサいと思ってしまうたちなので、時代設定的にそういう心配がなくて良かったです。シン・ゴジラより全然好き。
メッセージも見せ方も真っ当な映画。ご>>続きを読む
“Think god out of existenceー ”
名作。こんなに陰気かつ朗らかな映画は他にない。バビーが外に出て世界を目撃していく様は思想史や哲学史のようでもありました。
音楽が物語の>>続きを読む
制作過程とかは知らないですが『パパラッチ』のおまけという感じで見ました。
仏頂面でこっち(パパラッチ)に向かって話しかけてくるブリジット・バルドーが良かった。
洒脱〜という感じで可愛らしく感じるシーンも多く、「徴兵」という言葉が影を落とすもののユーモラスでまったり見れる作品。
少女が何度もひとりになってしまう話。「ひとりが好き」を経てまた仲間が集まってくるのだけど…
まとまった文章を喋ったらこの人は泣き出してしまうんじゃないか、とアイナ・ジ・エンドの歌を聴いたときの印象を>>続きを読む
雪山のシーンなど、改めて大きなスクリーンで見ることを想定して作られていることを感じられる映画です。この時代の作品をレストアして劇場でかけてくれること自体が嬉しい。
やはりラストシーンが印象的ですが、ブ>>続きを読む
幻覚だと断定したものから殺していくのが「パズルを端からやっていく」ということなのでしょうか。幻覚を見ている人が幻覚だと断定するものは幻覚ではないのではないか。完成したパズルの絵に佇むユニコーンが幻覚と>>続きを読む
嫌な空気をある種活き活きと描いていて凄い。とても撮影が美しい映画でもありました。
過激な事件に各々のドラマが掻き消えてしまわないように、単純化しすぎてしまわないように気をつけて作られているところに監督>>続きを読む
奇抜さ、モードっぽさととぼけたユーモアみたいなものが同居していてすっかり虜になってしまった「ベルリン三部作」の3作目。
他の2作と比べてストーリーらしきものがハッキリしているものの、膨らますところと省>>続きを読む
画面のケレン味やアクの強さもさることながら、小気味良いテンポで作られた現代の作品に見慣れてるとこの映画の時間の流れはとても斬新に感じます。神輿しつこくて笑っちゃった。
『田園に死す』と感覚的な共通点が>>続きを読む
ひとつひとつの要素はともかく、全体通すと何が言いたいのかいまひとつ分からない。でも、それくらいの映画のほうが元気もらえます。ウェス・アンダーソン作品では個人的ベストかも。
挑発的で奇抜な作風ながら、滑稽でどこか親しげな表情を見せることもあって、とても好きな映画でした。ツインピークスの元ネタ?と感じるシーンもあり
俳優の演技にインプロヴィゼーションを取り入れた映画とのこと。即興の緊張感が作中の人種間や男女間の緊張関係をよりヒリヒリしたものにして、目が離せなくさせます。
他人同士だから生まれる軋轢を、ついに自分自身の中にも感じてしまう。行き詰まった果てのラストには、カタルシスと呼ぶには少し歪すぎる感情が生まれます。何もかもが凄いとしか言いようのない作品。
観客の心に充満した不安や居心地の悪さに、この映画は最後に火をつけてしまう。取り返しのつかない気持ちになります。画角やクローズアップがファスビンダー独特の味わい。
なぜもっと早く見なかったのだろうという気持ちと、若いときに見てもあまり響かなかっただろうという気持ちと。
曽我部恵一/カンパニー松尾監督舞台挨拶回にて
LOVE ALBUMのINTROがかかるところでまんまと引き込まれてしまいました。鑑賞後スカッとせず少しモヤモヤする仕上がりになったと監督は言ってました>>続きを読む
原題がA Woman Under ≪The Influence≫なように、元々は自然だった人格が、人間関係などの外的要因で無理矢理歪められていく様を描いたものだと思う。子どもたちだけがそのことに直感的>>続きを読む