Yuki2Invyさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

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お嬢ちゃん(2018年製作の映画)

4.0

ひとつの物語ではなく、ある主人公の個性(キャラクター)を描き出してゆこう、という系統の映画。(主人公のそれを含めて)結果的に描かれるのは、くだらない人たちの、くだらない会話の寄せ集め、という。

主人
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テイキング・オブ・デボラ・ローガン(2014年製作の映画)

3.4

かつて殺した異常殺人者の怨霊にアルツハイマーに冒されたことをキッカケに憑依される、というのは面白いアイデアだし、憑依されたことによる異常行動がアルツハイマーのそれと綯交ぜになるのも優れた目眩ましだと思>>続きを読む

ターミネーター・ライジング(2012年製作の映画)

2.5

サイボーグものだし、思い切ってターミネーターって付けちゃうか!という蛮勇果敢なC級映画。総じてウルトラチープな諸々は正にC級としか言い様の無いクオリティだが(一番酷いのが、アクションなのにアクションの>>続きを読む

アンフレンデッド(2015年製作の映画)

3.2

パソコンの画面上で全てが進行するというアイデアホラー。しかし、全てがPCやスマホのチャッチいカメラの画面で進行するため、率直にショック描写が迫力不足で全く何にも怖くねーというのが何とも評価し辛いホラー>>続きを読む

ドミノ 復讐の咆哮(2019年製作の映画)

2.5

ガイ・ピアースとか出てるケド、欧州中堅国産の中級未満の程度の作品。全体的につくりは相当甘いが、特にアクション的な場面が非常に適当(ちょっと出来の良い2時間ドラマに負けてるレベルで、殊に女の自爆テロのP>>続きを読む

ソン・ランの響き(2018年製作の映画)

3.4

ソン・ランはベトナムの民族楽器で、カスタネットに少し近いよーな。加えて、カイルオンという伝統芸能(オペラに近い歌芝居的な)が主軸に据えられた作品の空気は非常に異国情緒に溢れて、生活感も満載の日常的なが>>続きを読む

燃えよスーリヤ!!(2018年製作の映画)

3.2

インド産カンフー映画。カンフーなので、話の方はあって無いよーなもんでも結構許されるジャンルではあるが(あるに越したことはないとは言え)、ストーリーは案の定かなり希薄なうえ、インド映画ではこれもよくある>>続きを読む

テルアビブ・オン・ファイア(2018年製作の映画)

3.6

コメディとしては、四方八方から我儘放題あーだこーだ言われる現場の下っ端の苦闘の部分がメインで、その意味では普遍的なゴタゴタ喜劇で誰もが共感できる内容だと思う。

ただ、本作は決してそれだけの映画では無
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生き人形マリア(2014年製作の映画)

3.4

フィリピン産・人形オバケ系(しかも三匹も)だが、基本的には話の内容もホラー演出も極めて陳腐かつ安っぽい。特に、最終的にはやや整理されつつも所ドコロに微妙に疑問が残りまくる展開運びと、用意した生き人形(>>続きを読む

バンコクナイツ(2016年製作の映画)

3.2

『サウダーヂ』に比して、エスニック要素は5倍増しになって、「より縄」だった筋は1本に絞って(だけど尺はやや増えて)、演出のコンセプト(自然ながらも面白い脚本&風変わりな映像)はそのままに、という感じだ>>続きを読む

サウダーヂ(2011年製作の映画)

3.8

大きなコンセプトの一つが「日本社会の中の異邦人」を取り上げることなのだが、別にその観点で深い掘り下げがある訳では無く、はっきり言ってどうでもよいとも思う。むしろこの作品の良さは、まず率直に脚本が素晴ら>>続きを読む

世界の涯ての鼓動(2017年製作の映画)

2.5

どんな話かな~♪と思って観ていたら、何の話にもならずに終わってしまったという、そんな感じ。ここまでコンセプト皆無な映画も逆に珍しい。

ザ・ハロウィン(2018年製作の映画)

2.0

月並な状況設定だが、それはまあ良しとしよう。とて、なんかよー分からんがいつのまにか全員脱出不能になってたり、終いには銃まで手に入るのにたかが一人の犯人(しかも基本的には凡人)からその他大勢含めてひたす>>続きを読む

泳ぎすぎた夜(2017年製作の映画)

3.2

台詞らしい台詞が殆ど無い実験映画。台詞のみならず(登場人物の心情を表現するという意味での)演技も(場面により多くの意味を持たせるという意味での)演出も殆ど施されておらず、非常に淡々とした、どこか即興的>>続きを読む

パパは奮闘中!(2018年製作の映画)

3.2

これもドキュメンタリチックなハンディカムの多用もあり、非常に社会派風な一種のリアリティを醸す作品。テーマも夫婦と子の家庭問題から労働問題までを盛り込み、現代社会が抱える諸問題を顕わにしていると言えなく>>続きを読む

漂うがごとく(2009年製作の映画)

3.6

現代もの&アート系という意味では、ベトナム映画としてはかなり珍しい部類の作品らしい。内容も相当に「繊細」で、少ーし取り留めが無さ過ぎるかという気がしなくもない(決して悪くは無いのだが)。

ただ、二人
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山中傳奇(1979年製作の映画)

2.5

シナリオは中国の伝承からのもので、細かい演出も恐らくそれ通りなのだが、映画の素材としては正直かなり低レベル。その上、アクションが良いとか(ワイヤーで飛び回って後はなんか爆発したり煙が出たりだけなのでむ>>続きを読む

体操しようよ(2018年製作の映画)

2.5

かなりアラカン世代に寄せたターゲット設定で、一応若者な私の心に刺さったと言えば正直嘘になる。映画自体の質も全く高くはない(ストーリー要素の取合せも展開運びも在来り、演技も普通、何より主題が体操なのにそ>>続きを読む

サムソンとデリラ(2009年製作の映画)

3.6

珍しいアボリジニ映画(監督がアボリジニ)。中盤までの乾いて空虚で「真綿で首」な絶望感が素晴らしいが、これを音楽や台詞に頼らずほぼ映像のみで表現する演出力は、率直に中々見事だと思う。

終盤は何か唐突感
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鎧 サムライゾンビ(2008年製作の映画)

2.5

一見は色物を集めた様でいて、登場人物が多いのに皆ちゃんと演技が出来る人が揃っており、B級感プンプンな割に演技面では特に文句が見当たらない(中でも桜塚やっくんは極めてしっかりした基礎が備わっており、銃の>>続きを読む

マチルダ 禁断の恋(2017年製作の映画)

3.2

ロシアン・ロイヤル・ドロドロ愛憎劇(ファム・ファタール系)。半分実話とのことらしいが、歴史的経緯を知らずに観たのでそこは正直ピンとこなかった。しかし、それを差し引いてもシナリオは平凡で締まりのないイマ>>続きを読む

怨霊館(2015年製作の映画)

1.5

ストーリーも主役も存在しないという究極!次々と意味も無く発生する気の抜けた殺人とチープなエロ!脈絡無く登場し続けるありきたりモンスター軍団!(幽霊・ゾンビ・狼男・吸血鬼・ミイラは無論、変な黒い悪魔・小>>続きを読む

悪霊館(2018年製作の映画)

2.5

「この監督『エクソシスト』すら観てないんじゃねーの」と感じるほどに今サラで陳腐極まりない悪魔憑きシナリオに加え、徹底的に安上りに済ませようという魂胆しか感じられないチープで手抜きなショック描写、更に、>>続きを読む

チャパクア(1966年製作の映画)

3.2

ドラッグ・ムービーの最古らしいが、幻視を映像化したという幻想的表現とやらは、あくまで個人的には監督がやりたい放題やってるだけでリアリティとかは率直に適当に思えなくもない(現代に至って最早そこまで独創的>>続きを読む

あいが、そいで、こい(2018年製作の映画)

3.6

青春映画を通り越して、これはもはや「若さ(青さ)」そのものがテーマという若気の至り身悶え映画である。どうしようもなくガキで馬鹿で無分別なその未熟さに辟易しながらも、迸る一途でひたむきな感情に何とも言え>>続きを読む

タゴール・ソングス(2019年製作の映画)

3.8

川越スカラ座の初日に鑑賞。監督の舞台挨拶付き。ドキュメンタリだが、タゴールの生涯やその功績を詳細に説明するというよりは、タゴールの歌がインド・バングラディシュのベンガル人の生活にいかに今なお息づいてい>>続きを読む

足手(2010年製作の映画)

3.8

ごく大目に見れば、発端としては(ギリ)無くはない話であるし、男も女子も友人も、ある程度は理解のできる(ある意味)常識の範囲内な行動をとってゆく。

しかし、理解不能なのはラストの三竦みである。な~んだ
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見栄を張る(2016年製作の映画)

3.6

姉の遺した子供をどーするか、という話と、主人公が自分の人生をどーするか、という話の二本立てなワケだが、この主人公、かなり終盤まで中々に残念人間ぶりがこっぴどく、結局子供の話はなんと子供がほぼ自分で解決>>続きを読む

意外と死なない(1999年製作の映画)

3.8

性的な面にミョーに潔癖で(そこにはいちおう、話の中では明確と言える「理由」とゆーものがあるのですケドも)それ故の「歪み」が若干人間性にも漏れ出てきている…とゆーか。その結果、当然のごとく恋愛関係には恵>>続きを読む

ただいま、ジャクリーン(2013年製作の映画)

3.6

短編映画としての勘所は、一重に染谷将太の腹話術(練習過程と本番)というトコロだと思うが、そこはコミカルに観れるし率直にまあまあ悪くないと思う。ただ、本作が真に描きたいのは、辛い過去とそこからの人間的成>>続きを読む

人コロシの穴(2002年製作の映画)

2.5

うーん…よう分からん。とりあえず分かるのは、演技が…そして演技らしい演技が無い中盤は、単純に暗くて…

帰郷プレスリー(2008年製作の映画)

3.4

夢打ち破れた男の遅ればせながらの帰郷、というお話。それ以上でも以下でもない内容で、特に更なる内容があったりオチがついていたりする訳でも無い。ただ、役者は意外とイイ味出してるみっちりした演技揃いで、実は>>続きを読む

赤青緑(2017年製作の映画)

3.6

しかし、これってただ父ちゃんが子供を撮ってる、ダケな映像ですよね。これで、実は子供は子役です、とか、そーじゃないけど撮ってるのは父親じゃありません、とか、撮ってるのも父親だけど監督は別に居ます、とかだ>>続きを読む

天国はまだ遠い(2015年製作の映画)

3.8

『世にも奇妙な物語』の一篇、的な小品。しかし、その意味では出来は最上級のレベルだろう(そりゃそうだ)。3人の演技はいずれも非常によく出来ていた。岡部尚、だいぶ上手くなった様に思う。小川あん、可愛い(だ>>続きを読む

不気味なものの肌に触れる(2013年製作の映画)

3.8

構想中の映画『FLOODS』の前日譚たる中編で、話の内容、描きたいモノ、と言う意味では率直に「途中」もいいところである。感じられるのは、コンテンポラリーダンスにせよ、ポリプテルス・エンドリケリにせよ、>>続きを読む

永遠に君を愛す(2009年製作の映画)

3.6

前作『PASSION』とも割と似通った様な話だが、短編映画よろしくだいぶシンプルに構成されている。しかしまあ、凄い女だわな。浮気して、できた子供もどっちが親だか分かりませ~ん、挙句「私が傷つくって考え>>続きを読む