Zhivagoさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

Zhivago

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ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

2.5

女のコの世界の映画はやっぱりよくわからない。どうせわからないんだろうなと分かっているのに観てしまうんだけど。

マザーレス・ブルックリン(2019年製作の映画)

4.0

エドワードノートン脚本監督。彼がこんな才能あるとはちょっと驚いた。
想像と違って社会派テーマだった。

シチリアーノ 裏切りの美学(2019年製作の映画)

4.0

配信で。ついこの間まで劇場で観たいと思ってたものが早くも配信というのは、コロナのご時世にはありがたい。
マフィアものと言うことでバイオレンス満載かと覚悟していたら、そうでは無かった。良い意味合いで。
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青いパパイヤの香り(1993年製作の映画)

3.0

??と思って調べたらフランス国内のセットのよう。東南アジア特有の湿気に蒸せるような感じがないのが不思議と伝わってくる。セットがどんなに頑張っても空気だけは醸しだせないのは仕方なし。
プロペラ機のような
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アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)

2.5

実話ベースというより再現ドラマというべきか。これを映画館で観ようとしていたけど観なくて良かったかもしれない。
しかし再現ドラマなのだとすればもっと切り込めるだろう。

ザ・シークレットマン(2017年製作の映画)

2.9

ディープスロートの話し。
ディープスロートは誰なのか、そもそもディープスロートは実在するのか、そういう疑心暗鬼があったからこそ、フィクションを交えたドラマが面白かった。
昔のウオーターゲートものの面白
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フリーズ/地獄の相続人(1995年製作の映画)

3.4

amazonビデオ「North Star」で鑑賞。
舞台はゴールドラッシュのアラスカ。金鉱を横取りしようとする悪党に、新旧の利権者の血なまぐさい争い。一昔前なら西部劇的な舞台になる。
ところ、今の作品
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ふたりの女王 メアリーとエリザベス(2018年製作の映画)

3.5

シアーシャローナンの野心を隠せない演技がメアリー女王役にはまっている。ブルックリンとかもそうだけど、彼女は野心を抱えている役をやらせたらピカ一だと思う。

さらば愛しきアウトロー(2018年製作の映画)

4.2

レッドフォードの引退作にして、トムウェイツ、ケイシーアフレック、ダニークローバーというキャスト。こんなキャスティングはなかなかない。よくこんな組み合わせを考えてくれたものだ。キャスティングだけでも十分>>続きを読む

荒野にて(2017年製作の映画)

4.5

フィクションだけど妙にリアリティーがある。なんだろう、このリアリティーは。
ソーシャルリアリズム系のアプローチだ。後で調べたら原作者はスタインベックに影響を受けているようだ。なるほど、とあるレビュアー
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赤ちょうちん(1974年製作の映画)

3.0

70年代前半のアパートもの。(「アパートもの」という表現が一般にあるわけではなくて。私の個人的な表現)
小学生低学年ぐらいだった70年代前半。昼間のテレビでごくたまにアパート暮らしの貧乏な若者を描くよ
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少女は自転車にのって(2012年製作の映画)

4.1

サウジアラビアの日常を知らないので、色々と驚きで新鮮だった。説明的なセリフは少なく行間が広い。行間を読み取る作業は楽しいが、サウジのカルチャーが分からないのでそれが合ってるのかどうか。

デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

3.5

陳腐だった。ひたすら陳腐。もうちょっと捻ってくれると期待してたが、捻りはなくはないが、寸止めみたいな捻り具合がなんとも言えない。
ジャームッシュ監督ならもっと面白くできるはずと思うが、陳腐にしたのはわ
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幕末太陽傳(1957年製作の映画)

4.2

歴史的価値あり。役者のオールスター戦。
ラジオたまむすびで粋な外山アナにお勧めとされ、品川遊郭が舞台と聞き、配信があったので観た。
いやあ、おもしろい。
まず時代と場所が良い。幕末の志士が跋扈する品川
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卍 まんじ(1964年製作の映画)

3.6

若尾文子の小悪魔ぶりと、岸田今日子のキテレツぶりとが、最高にマッチしてる。よくもまあこんな配役を思いついたものだ。
若尾文子好きとしてはたまらない。若き若尾文子の体の線を視覚で堪能するだけでも観る価値
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風をつかまえた少年(2019年製作の映画)

4.3

予想と違って良かった。事前イメージはもっと軽めのストーリー、演出だと思ってた。
実際は結構重い。実話ベースという事実がその重さを助長させている。
主演は子供だけというより、父親もダブル主演という感じ。
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帰ってきたムッソリーニ(2018年製作の映画)

3.8

新型コロナの外出自粛の夜長に。
映画館で観ればよかったな。予告編の印象と違った。
イタリアの政治社会ものらしく、軽いというかサラっとしているというか、不明瞭で曖昧で、主体的な立ち位置に乏しい。テーマに
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駅馬車(1939年製作の映画)

3.9

新型コロナの外出自粛の日長にクラシックを。
ラストがいい。ジョンフォードの優しさがにじみ出ている。
脇役がジョンフォード組の常連も出ていて、安心する。
ジョンフォードは大好きだが、なぜか本作は好きな方
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テリー・ギリアムのドン・キホーテ(2018年製作の映画)

4.5

面白かった。テリーギリアムにしてはシリアスだった。けどそれがいい。笑いもあるけど泣けるところもあった。ギリアム監督、円熟味が増してきてるんではなかろうか。良い意味で。

フィッシャーマンズ・ソング コーンウォールから愛を込めて(2019年製作の映画)

4.0

予想よりもずっと良かった。基本、キャストはオッサンである。それも漁師、しかもイングランドに忠誠心の薄い辺境の港町の漁師である。女性には共感されづらいかもしれない。しかし、オッサンなら漁師でなくとも共感>>続きを読む

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

4.0

シリーズが終わったらしいので全作振り返ります。
エピソード4……劇場ではなく、私が中学1年生のときの中学校の文化祭で「映画部」がこれを上映していたのを観た。感想は「超能力を使うのか!?」
エピソード5
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家族を想うとき(2019年製作の映画)

4.5

なんの婉曲もない、剥き出しのソーシャルリアリズム。打ってくれといわんばかりのど真ん中全力ストレート。ケンローチ監督は映画界の藤川球児だね。
 まさにネットショッピング時代の「自転車泥棒」的作品。
 ケ
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ザ・レセプショニスト(2017年製作の映画)

4.5

苦しい映画だろうとは予想していたけど、予想以上に苦しかった。
 ロンドンでの移民問題、アジア女性への差別意識を表現しているようにみえるが、その実、イギリス自身のひどい経済状況も垣間見ることができる。
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第三夫人と髪飾り(2018年製作の映画)

4.9

予告編のイメーと違って重くてやりきれなくて痛切な作品だった。やりきれなくてたまらない。
 予告編イメージはもっと軽くてなよっとドロっとした作風と思ってたし、こういう作風は女性には嫌われるだろうな、と。
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト(1968年製作の映画)

4.0

強烈。ヘンリーフォンダの碧い目の冷徹な恐ろしさ。
 子供の頃からヘンリーフォンダの大ファンだった。どのくらい好きだったかというと、「暗黒街の弾痕」のリバイバル上映を中学校の帰りにお小遣い握りしめて一人
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サウナのあるところ(2010年製作の映画)

2.3

予告編からくるイメージと全く違った。面白おかしいコメディと思っていたら、スーパーネガティブ映画だった。
 フィンランドには行ったことはないけど、勝手なイメージは北欧シンプルライフ的な清らかなイメージ。
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英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン 2018/2019「ドン・キホーテ」(2019年製作の映画)

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6月の来日公演で高田茜さんキトリのドンキをチケットとったので、5月のシネマビューイングは敢えて観なかったのに、最終的に高田茜さんが怪我で休演するという結果になり、それならシネマ見とくべきだった激しく後>>続きを読む

ザ・ライダー(2017年製作の映画)

4.8

ドキュフィクション docufiction の新境地にして一つの到達点。
 近年、ドキュフィクションのカテゴリーに属する映画を観る機会が増えた。実際に多く制作されるようになっているのだろうし、フラハテ
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記憶にございません!(2019年製作の映画)

3.8

面白かった。笑わせてくれて、ホロリもあって。
 三谷作品は好んで観ないけど、ロケ地がいつも私が飲み歩く地域で、ロケ中の三谷監督を拝見したこともあって観ようと思った。
 それにしてもスーツ姿のディーンフ
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荒野の誓い(2017年製作の映画)

4.7

今どき西部劇ということでどんなもんだろう?、と観たのだが、予想に反して素晴らしかった。
 怒りや後悔を描きつつもグリーフをしっかり表現している。とてもグリーフを強く感じた。これらの複雑な感情を単純化す
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ナショナル・シアター・ライヴ 2019 リチャード二世(2019年製作の映画)

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スマホのようなシェイクスピア劇。
 途中休憩がある長丁場の規模のある演劇となるとなかなか足が向かない。途中休憩がない短めで小規模な演劇となるとそこまでコアな演劇ファンではないのでのでフラっとは行きずら
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聖なる泉の少女(2017年製作の映画)

3.8

ジョージア映画は初めて。
 自然音を拾う音の使い方、表情(顔)を写さないカメラワーク、手持ちでブレる、どこにフォーカスが当たってるのか曖昧な映像、婉曲的な表現……。ああ、旧ソ連の映画っぽいなあ、と思っ
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英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン 2018/2019「ロミオとジュリエット」(2019年製作の映画)

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2019年6月の千秋楽のライブビューイング。
 英国ロイヤルバレエのシネマシーズン。上映期間が短いので気づいたら見逃していることが多い。
 今回は見逃さなかった。
 マシューボールのロミオ役がハマって
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世界の涯ての鼓動(2017年製作の映画)

4.0

女性にはきっと全く共感されないかもしれない作品。完全なオトコ目線の作品。ヴィム・ヴェンダースのオトコ目線が相変わらず炸裂するグッドな作品。アリシアヴィキャンデルを堪能し、男の仕事へのこだわりと苦しみに>>続きを読む

北の果ての小さな村で(2017年製作の映画)

4.6

人生で大切な一本になった。
 後で解説書を読んで驚いた。登場人物ほぼ全員本人(実在)なのね。ドキュメンタリーベースのフィクション(ロバートフラハティ「モアナ」的ドキュフィクションと同種)というものか。
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