そもそも色々足りていないのに、自らの身体と家族に足を引っ張られて、綱渡り状態でギリギリ生きてきた男が、いよいよ身動き取れなくなって一線を越え、自由落下し続けるライク・ア・ローリングストーンなムービー。>>続きを読む
ハゲマッチョなトムとジェリーが仲良く喧嘩(ビーフ)したり、共闘(チームアップ)したりしながら、カークラッシュと筋肉を特盛トッピングして、とどめにファミリー(今回は疑似家族じゃなくて血縁)大事!をぶっ込>>続きを読む
80sホラーのリブートブームに乗っただけのように見せかけて、思いのほか志し高く作られた正統派ホラームービー。
シリーズを重ねるうちにすっかり殺人鬼アイコン化したチャッキーを、オリジンから見た目や中の>>続きを読む
新海エッセンスを原液で味わうムービー。
新海エッセンス(セカイ系)を超絶ポップにパッケージングした前作の反動なのか、肯定されるDTがセカイとガールを天秤にかけるサリンジャー的な青臭さMAXに仕上げた>>続きを読む
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ピクサー最高のスターが物語(ストーリー)から解放されてアイコンとなるムービー。
前作で、グローンナップした持ち主と最後に一度だけ遊ぶというオモチャ(トイ)にとって最高のグランドフィナーレでストーリー>>続きを読む
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パダワンがマスターの死を乗り越えてフォースを体得しジェダイとなるまでのムービー。
少年が大人の悪意に立ち向かうというジョン・ワッツのシグネチャー的プロットに、メンターとの死別によってヒーローへ覚醒す>>続きを読む
旧3部作同様、またしてもダーク・フェニックス・サーガでシリーズに幕を下ろすこととなったムービー。
X-MENの最重要エピソードのひとつであることに異論はないけどチャールズとエリックとレイヴンの物語の>>続きを読む
バンクシー的スタンスでアートを皮肉りながら、ブラックっていうか倫理的に完全にアウトなインモラルネタをひたすら見せつけてくるラース・フォン・トリアー監督の悪意が込められたムービー。
ヒューマン紅葉おろ>>続きを読む
ラグナロクの休み時間にサクッと撮った感じ(実際は知らんけど)のポップコーンムービー。
テッサ・トンプソンとクリス・ヘムズワースがひたすらキュート仕事に徹する本作の志しは(ウィル・スミスとトミー・リー>>続きを読む
提示されるメッセージがパーソナルすぎて気づきづらいけど、ヴィジョンと撮りたい画が超明確なインディーズにあるまじきウェルメイドムービー。
ハイディメンションな脳内映像をそのまま映画にしたヤング監督は、>>続きを読む
怪獣奇祭ムービー。
ちっぽけな人間ドラマなんか途中からどうでも良くなって、ひたすら荒ぶる神々(怪獣)によるカタストロフィと、(ケン・ワタナベを筆頭とする)怪獣原理主義者たちの奇行、原典(往年の怪獣映>>続きを読む
伝統芸的ポリティカル潜水艦映画の皮をかぶった、耐えて耐えて信じて勝つな超ストロングスタイルな漢気ムービー。
潜水艦乗りは潜水艦乗りを信じるんじゃ!の一本槍で第三次世界大戦を回避するジェラルド・バトラ>>続きを読む
持たざる者であることを忘れようとする、持たざる者のムービー。
「それ」を焼くことでジョンスは、ポルシェも、マンションも、そしてヘミとの未来もないことを忘れようとしたのだろう。
死刑台のエレベーター>>続きを読む
人間が人間に向けた執着(それを愛と呼ぶものもいる)についてのムービー。
マモちゃんといるときとは全然違うテルコがナカハラを罵ったり、すみれさんの前ではつまんない奴になるマモちゃんとか、ナカハラすら葉>>続きを読む
ピカチュウ の中身がライアン・レイノルズだったらヤバくね?なワンアイデアにフルコミットしたムービー。
私が超ポケモン弱者なのもあるけど、世界のルール設定が曖昧でSFモノ的にイマイチ乗れなかったのが残>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
上映時間11年22作品にわたるMCU最初のサーガの完結編にして現時点でのベストムービー。
映画史上最大の実験であったMCUのプロジェクトが成功したのはスターシステムを採用したことにあり、その意味で第>>続きを読む
王道クリスマスファミリー+アガるジュブナイルヒーロームービー。
トム・ハンクスのビッグをR指定にしたような大人化&超人化ギャグ楽しすぎ、ザカリー・リーヴァイ魅力的すぎ!
主人公の合わせ鏡的な存在と>>続きを読む
レイジ・オブ・スパイク・リー・ムービー。
過激な風刺をスパイスにしたオフビートなブラックコメディで終わらず、時空を歪めてまでストレートに現在アメリカ批評を叩きつけるに至ったのは、スパイク・リーが今の>>続きを読む
排水口に流れていく泡のように流されて生きるしかなかったクレオが、流れに逆らい自ら泳ぎ始めるまでのムービー。
モノトーンであることで強調されるディテール、光と影、生活音と非日常音、(特に水の)静と動の>>続きを読む
バンブルビーをE.T.に配して語られる最高のガールミーツザワールドムービー。
ヘイリー・スタインフェルドが超魅力的で、本作を観たら彼女を好きにならずにはいられない。キュートすぎる愛犬バンブルビーとの>>続きを読む
ワイドショーのワンコーナーでデーブ・スペクターに紹介される程度の三面記事を触媒に、クリント・イーストウッドの映画力で116分の長編映画を錬成したムービー。
自由を信じ、自由を謳歌し続けた男が、時から>>続きを読む
MCU最強ヒーローのオリジンにして、最強キャットラバーズムービー。
あの頃のスタートレックムービーな感じは嫌いじゃないし、あの頃のサミュエル兄貴にも会えちゃうし、何よりブリー・ラーソンのキャロル・ダ>>続きを読む
最高のミュージック、アート、アクション、テクノロジーがスパイディのアイコンに集約されポップカルチャーの金字塔を打ち立てただけでなく、コミックの魅力(ペンシラーの個性や、荒唐無稽なストーリー、マニアック>>続きを読む
ティーンであった私が何十回も読み返したコミックが原作のムービー。
コミックの欄外を埋めつくしていたSFと哲学の素養を削ぎ落とし、純エンタメに特化しストーリーとアクションのスピードを追求した選択は正解>>続きを読む
死に挑み続けた男としてのニール・アームストロングのムービー。
死と戯れることを生業としていた男が、死によって最も大切なものを奪われ、「それ」を取り戻すため全てを犠牲にして月面を目指すという冥府魔道に>>続きを読む
MCU含む既存のアメコミ映画はもちろん、スターウォーズ、GOT、バーフバリ、007、から特撮にピラニアまで数多の映画の良いところを、咀嚼することなく足し算で全部盛りしたデラックスお子様ランチムービー。>>続きを読む
前作ラストの「実はサーガでした!」という衝撃の後出しジャンケンから異次元の着地(にしてオリジン)をみせる究極のシャマランムービー。
キャスティングが高コストだったからか、そんなに金かかってなさそうな>>続きを読む
映画史上屈指のナイスガイ、アドニスが成熟した真の男(チャンプ)になるまでのムービー。
ただ自分が(最愛の家族が誇れる)自分である為に再び立ち上がり地獄に立ち向かうことを選んだアドニスと、パパとママ(>>続きを読む
カリカチュアをスタイリッシュに加工する職人、中島哲也監督の最新ムービー。
デヴィッド・フィンチャー版「ドラゴン・タトゥーの女」オマージュなアバンタイトルからの地獄帰省、地獄結婚式のコンボが最低で最高>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
貼られた伏線の断片から物語がそこを目指していることは明白であっても、人間が創り出したフィクション(創作物)であるからこそ超えないと信じていた境界線を、あっさりと踏み越え更に先の地獄に引き摺り込んでくる>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
ヴィルヌーヴの巨大な物体へのフェチシズムによってメキシコ麻薬戦争を俯瞰(マクロ)的に描いた前作に対して、本作は(前作では暴力連鎖の装置でしかなかった)アレハンドロの内面への旅を描くミクロな視点のムービ>>続きを読む
ライナーノーツ付きのQueenのオールタイムベストとLIVE AIDのライブ盤を、映画フォーマットで再現したムービー。
フレディのオリジンやセクシャリティの葛藤はバックストーリーにとどまり、兎に角Q>>続きを読む
ヴェノム超良い奴!な正統派バディムービー。
トム・ハーディとヴェノムの掛け合いがメインディッシュなのでヴェノム登場前はちょっと退屈。トムハの思いのほかスラップスティックな一人芝居も楽しいけど、オレサ>>続きを読む
エンターテイメントとアートの境界が「畏怖」だとすれば、人類史上初のSF映画で創り出されたアート作品なムービー。
空間まで含めパーフェクトに計算され尽くしたデザイン、スペースシップや宇宙の圧倒的なスケ>>続きを読む
特撮オタクが友達の友達のCGアーティストとシラットの達人と出会って、春休みに勢いで作ったみたいなムービー。
割と真面目に怪光線とエイリアンから逃げていた序盤から、第9地区的なグチョグチョ型エイリアン>>続きを読む
エイジアン・アメリカンによる全アメリカンのための超ウェルメイドなロマコメムービー。
かつてはニューヨークだったクレイジーな世界がシンガポールになり、ビューティでもステータスでもパーソナリティですらな>>続きを読む