dramaticgasさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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岬の兄妹(2018年製作の映画)

5.0

そもそも色々足りていないのに、自らの身体と家族に足を引っ張られて、綱渡り状態でギリギリ生きてきた男が、いよいよ身動き取れなくなって一線を越え、自由落下し続けるライク・ア・ローリングストーンなムービー。>>続きを読む

ワイルド・スピード/スーパーコンボ(2019年製作の映画)

5.0

ハゲマッチョなトムとジェリーが仲良く喧嘩(ビーフ)したり、共闘(チームアップ)したりしながら、カークラッシュと筋肉を特盛トッピングして、とどめにファミリー(今回は疑似家族じゃなくて血縁)大事!をぶっ込>>続きを読む

チャイルド・プレイ(2019年製作の映画)

5.0

80sホラーのリブートブームに乗っただけのように見せかけて、思いのほか志し高く作られた正統派ホラームービー。

シリーズを重ねるうちにすっかり殺人鬼アイコン化したチャッキーを、オリジンから見た目や中の
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天気の子(2019年製作の映画)

5.0

新海エッセンスを原液で味わうムービー。

新海エッセンス(セカイ系)を超絶ポップにパッケージングした前作の反動なのか、肯定されるDTがセカイとガールを天秤にかけるサリンジャー的な青臭さMAXに仕上げた
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トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

ピクサー最高のスターが物語(ストーリー)から解放されてアイコンとなるムービー。

前作で、グローンナップした持ち主と最後に一度だけ遊ぶというオモチャ(トイ)にとって最高のグランドフィナーレでストーリー
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スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

パダワンがマスターの死を乗り越えてフォースを体得しジェダイとなるまでのムービー。

少年が大人の悪意に立ち向かうというジョン・ワッツのシグネチャー的プロットに、メンターとの死別によってヒーローへ覚醒す
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X-MEN:ダーク・フェニックス(2019年製作の映画)

-

旧3部作同様、またしてもダーク・フェニックス・サーガでシリーズに幕を下ろすこととなったムービー。

X-MENの最重要エピソードのひとつであることに異論はないけどチャールズとエリックとレイヴンの物語の
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ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)

5.0

バンクシー的スタンスでアートを皮肉りながら、ブラックっていうか倫理的に完全にアウトなインモラルネタをひたすら見せつけてくるラース・フォン・トリアー監督の悪意が込められたムービー。

ヒューマン紅葉おろ
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メン・イン・ブラック:インターナショナル(2019年製作の映画)

-

ラグナロクの休み時間にサクッと撮った感じ(実際は知らんけど)のポップコーンムービー。

テッサ・トンプソンとクリス・ヘムズワースがひたすらキュート仕事に徹する本作の志しは(ウィル・スミスとトミー・リー
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僕はイエス様が嫌い(2019年製作の映画)

-

提示されるメッセージがパーソナルすぎて気づきづらいけど、ヴィジョンと撮りたい画が超明確なインディーズにあるまじきウェルメイドムービー。

ハイディメンションな脳内映像をそのまま映画にしたヤング監督は、
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ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年製作の映画)

-

怪獣奇祭ムービー。

ちっぽけな人間ドラマなんか途中からどうでも良くなって、ひたすら荒ぶる神々(怪獣)によるカタストロフィと、(ケン・ワタナベを筆頭とする)怪獣原理主義者たちの奇行、原典(往年の怪獣映
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ハンターキラー 潜航せよ(2018年製作の映画)

-

伝統芸的ポリティカル潜水艦映画の皮をかぶった、耐えて耐えて信じて勝つな超ストロングスタイルな漢気ムービー。

潜水艦乗りは潜水艦乗りを信じるんじゃ!の一本槍で第三次世界大戦を回避するジェラルド・バトラ
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バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

5.0

持たざる者であることを忘れようとする、持たざる者のムービー。

「それ」を焼くことでジョンスは、ポルシェも、マンションも、そしてヘミとの未来もないことを忘れようとしたのだろう。

死刑台のエレベーター
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

5.0

人間が人間に向けた執着(それを愛と呼ぶものもいる)についてのムービー。

マモちゃんといるときとは全然違うテルコがナカハラを罵ったり、すみれさんの前ではつまんない奴になるマモちゃんとか、ナカハラすら葉
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名探偵ピカチュウ(2019年製作の映画)

-

ピカチュウ の中身がライアン・レイノルズだったらヤバくね?なワンアイデアにフルコミットしたムービー。

私が超ポケモン弱者なのもあるけど、世界のルール設定が曖昧でSFモノ的にイマイチ乗れなかったのが残
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アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

上映時間11年22作品にわたるMCU最初のサーガの完結編にして現時点でのベストムービー。

映画史上最大の実験であったMCUのプロジェクトが成功したのはスターシステムを採用したことにあり、その意味で第
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シャザム!(2019年製作の映画)

5.0

王道クリスマスファミリー+アガるジュブナイルヒーロームービー。

トム・ハンクスのビッグをR指定にしたような大人化&超人化ギャグ楽しすぎ、ザカリー・リーヴァイ魅力的すぎ!

主人公の合わせ鏡的な存在と
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ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

5.0

レイジ・オブ・スパイク・リー・ムービー。

過激な風刺をスパイスにしたオフビートなブラックコメディで終わらず、時空を歪めてまでストレートに現在アメリカ批評を叩きつけるに至ったのは、スパイク・リーが今の
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ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

5.0

排水口に流れていく泡のように流されて生きるしかなかったクレオが、流れに逆らい自ら泳ぎ始めるまでのムービー。

モノトーンであることで強調されるディテール、光と影、生活音と非日常音、(特に水の)静と動の
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バンブルビー(2018年製作の映画)

5.0

バンブルビーをE.T.に配して語られる最高のガールミーツザワールドムービー。

ヘイリー・スタインフェルドが超魅力的で、本作を観たら彼女を好きにならずにはいられない。キュートすぎる愛犬バンブルビーとの
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運び屋(2018年製作の映画)

5.0

ワイドショーのワンコーナーでデーブ・スペクターに紹介される程度の三面記事を触媒に、クリント・イーストウッドの映画力で116分の長編映画を錬成したムービー。

自由を信じ、自由を謳歌し続けた男が、時から
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キャプテン・マーベル(2019年製作の映画)

5.0

MCU最強ヒーローのオリジンにして、最強キャットラバーズムービー。

あの頃のスタートレックムービーな感じは嫌いじゃないし、あの頃のサミュエル兄貴にも会えちゃうし、何よりブリー・ラーソンのキャロル・ダ
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スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

5.0

最高のミュージック、アート、アクション、テクノロジーがスパイディのアイコンに集約されポップカルチャーの金字塔を打ち立てただけでなく、コミックの魅力(ペンシラーの個性や、荒唐無稽なストーリー、マニアック>>続きを読む

アリータ:バトル・エンジェル(2018年製作の映画)

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ティーンであった私が何十回も読み返したコミックが原作のムービー。

コミックの欄外を埋めつくしていたSFと哲学の素養を削ぎ落とし、純エンタメに特化しストーリーとアクションのスピードを追求した選択は正解
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ファースト・マン(2018年製作の映画)

5.0

死に挑み続けた男としてのニール・アームストロングのムービー。

死と戯れることを生業としていた男が、死によって最も大切なものを奪われ、「それ」を取り戻すため全てを犠牲にして月面を目指すという冥府魔道に
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アクアマン(2018年製作の映画)

5.0

MCU含む既存のアメコミ映画はもちろん、スターウォーズ、GOT、バーフバリ、007、から特撮にピラニアまで数多の映画の良いところを、咀嚼することなく足し算で全部盛りしたデラックスお子様ランチムービー。>>続きを読む

ミスター・ガラス(2019年製作の映画)

5.0

前作ラストの「実はサーガでした!」という衝撃の後出しジャンケンから異次元の着地(にしてオリジン)をみせる究極のシャマランムービー。

キャスティングが高コストだったからか、そんなに金かかってなさそうな
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クリード 炎の宿敵(2018年製作の映画)

5.0

映画史上屈指のナイスガイ、アドニスが成熟した真の男(チャンプ)になるまでのムービー。

ただ自分が(最愛の家族が誇れる)自分である為に再び立ち上がり地獄に立ち向かうことを選んだアドニスと、パパとママ(
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来る(2018年製作の映画)

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カリカチュアをスタイリッシュに加工する職人、中島哲也監督の最新ムービー。

デヴィッド・フィンチャー版「ドラゴン・タトゥーの女」オマージュなアバンタイトルからの地獄帰省、地獄結婚式のコンボが最低で最高
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ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

貼られた伏線の断片から物語がそこを目指していることは明白であっても、人間が創り出したフィクション(創作物)であるからこそ超えないと信じていた境界線を、あっさりと踏み越え更に先の地獄に引き摺り込んでくる>>続きを読む

ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ヴィルヌーヴの巨大な物体へのフェチシズムによってメキシコ麻薬戦争を俯瞰(マクロ)的に描いた前作に対して、本作は(前作では暴力連鎖の装置でしかなかった)アレハンドロの内面への旅を描くミクロな視点のムービ>>続きを読む

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

5.0

ライナーノーツ付きのQueenのオールタイムベストとLIVE AIDのライブ盤を、映画フォーマットで再現したムービー。

フレディのオリジンやセクシャリティの葛藤はバックストーリーにとどまり、兎に角Q
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ヴェノム(2018年製作の映画)

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ヴェノム超良い奴!な正統派バディムービー。

トム・ハーディとヴェノムの掛け合いがメインディッシュなのでヴェノム登場前はちょっと退屈。トムハの思いのほかスラップスティックな一人芝居も楽しいけど、オレサ
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2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

5.0

エンターテイメントとアートの境界が「畏怖」だとすれば、人類史上初のSF映画で創り出されたアート作品なムービー。

空間まで含めパーフェクトに計算され尽くしたデザイン、スペースシップや宇宙の圧倒的なスケ
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スカイライン-奪還-(2017年製作の映画)

-

特撮オタクが友達の友達のCGアーティストとシラットの達人と出会って、春休みに勢いで作ったみたいなムービー。

割と真面目に怪光線とエイリアンから逃げていた序盤から、第9地区的なグチョグチョ型エイリアン
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クレイジー・リッチ!(2018年製作の映画)

5.0

エイジアン・アメリカンによる全アメリカンのための超ウェルメイドなロマコメムービー。

かつてはニューヨークだったクレイジーな世界がシンガポールになり、ビューティでもステータスでもパーソナリティですらな
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