dramaticgasさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

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異星ナショジオと戦争と家族愛とクジラ(的なもの)への愛といった、キャメロンのサービス精神(=欲望)を(金とリソースをこれでもかと注ぎ込んで)具現化したムービー。

恐ろしい程の金と労力を費やしてパンド
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

史上最高のスポーツ漫画、スラムダンク全31巻の創造主によるウルトラ濃縮還元ムービー。

そもそもエンタメ強度がカンストしてしまっている山王戦(原作の中でも多分ベストバウト)がハイクオリティで映像化され
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

5.0

新海誠監督が、その持てる演出力の全てを用いて現実に挑んだムービー。

災害の当事者となった瞬間から、目に映る世界はそれまでのものと大きく異なる。そして、ある意味で全ての日本人を当事者にした、あの災害に
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ブラックアダム(2022年製作の映画)

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脳筋の化身(褒め言葉)ザ・ロック様主演のDCコミックムービー。

原作ではDCコミックを代表する魔法系ヴィラン/アンチヒーローなんだけど、本作ではマッチョで全てを解決していく、いつものロック様だった。
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ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

5.0

アベンジャーズ亡き世界を描いてきたMCUフェーズ4の締め括りは、ヒーロー(王)不在のヒーロームービー。

誰もが認める英雄の資質を携えたティ・チャラと比べ、若く聡明で有能ではあるけれど等身大の「人間」
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

寓話映画作家、ジョーダン・ピールの鮫のいない(猿はいる)シャークムービー。

注目(ヘイト)を集めることが死に直結する現代において、互いにヘイトを押し付け合うゲームの勝者だけがサバイブできることを、未
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グレイマン(2022年製作の映画)

5.0

超絶スタイリッシュなタクティカルアクションを撮るぐらい朝飯前にやってのけるルッソ兄弟に、ライアン・ゴズリングを料理させたら、傷つき血と汗に塗れながらも死を超越したかのような佇まいと、人間らしさが同居す>>続きを読む

プレデター:ザ・プレイ(2022年製作の映画)

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映画のキャラクターとして極めて優秀(端的に言って話作りやすすぎ)な為か、近年は便利に使われすぎていたプレデターに正面から向き合うことで生み出された傑作ムービー。

本作でジャンルとしてのプレデターのル
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ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

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ゆるゆる恐竜アトラクションムービー。

自らが広げたワールドの風呂敷をパークの同窓会で畳むこととなった監督の心境を想像することは難しい。でも、前作で恐怖のモンスターとして君臨していた恐竜が背景程度とし
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呪詛(2022年製作の映画)

5.0

古今東西の様々な要素を取り込んで台湾土着味を鬼トッピングしたワンアンドオンリーなデザインで禍々しさをフルパワーで現出させた、見てはいけないムービー。

「こいつらのようなYouTuberは酷い目にあっ
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ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)

5.0

MCUに残る最後のBIG3、我らがソー様のスーパー山羊ムービー。

原作から割とハードでシリアスなエピソードをピックアップしつつ、タイカ・ワイティティのオフビートなストーリーテリングと(MCUのヒーロ
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神は見返りを求める(2022年製作の映画)

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今回はムロツヨシ・パワーでポップにいくのかと思わせておいて、人間の業という地獄(しかも最も地獄を体現しているのがムロツヨシ)を描くいつもの吉田恵輔ムービー。

極めて人間らしく生きる田母神とゆりが苦し
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

5.0

トム・クルーズの、そしてハリウッド映画の最高(速)到達点ムービー。

サプライズもクリフハンガーもない王道プロット(デス・スター破壊作戦)のアクションスター映画が、度重なる公開延期を経て世界中の映画館
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さがす(2022年製作の映画)

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西成チェイスムービー。

前半の追いかけっこをピークと感じたのは、人一人が理由もなく消えてしまうことにリアリティのある街、西成ノワールを本作に期待したからで、中盤以降のセンセーショナルな真相にはグッと
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ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

リミット解除されたサム・ライミが具現化したMCUっていうか、アルティメッツ実写化なムービー。

MCUドクター・ストレンジの魔法のアップデート(ポータル・カッターとか召喚とか)からスタートして、いつの
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ベルファスト(2021年製作の映画)

5.0

「全ての故郷を失った人々へ」なムービー。

故郷を失うとは、隣人も友人も血縁も、そしてその先にあったであろう未来までもを失うことに等しい。そんなことが、かつて何度も現実に起こっていて、現在進行形で起こ
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

5.0

ちょっと思い出しただけなムービー。

その別れの余韻、別れ、デート、告白、出会いは、後に彼女/彼の人生を要約すると、項目すら割かれないようなイベントかもしれない。でも、だからこそその日々は美しく尊い記
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

若く愚かでグランジなブルース・ウェインのディテクティブ・コミックス・ムービー。

常に雨が降り暗闇と犯罪に支配された史上最もグラフィックノベル的なゴッサムを舞台に、犯罪者たちのブギーマンとなったバット
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パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

5.0

罪から逃れるためにモンタナのカウボーイをその身に憑依させたロマンチストのインテリを、その身に憑依させたベネディクト・カンバーバッチのベストアクトを堪能できるムービー。

あの山肌の犬がそうであるように
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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

ティーンエイジャーが青春を犠牲にしてヒーローであることを選ぶまでのムービー。

大人に追い詰められる若者に執着するジョン・ワッツが、最後にピーターの前に立ちふさがらせたのは(ヴィランたちではなく)ピー
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

5.0

アダム・マッケイのサーカズムを現実が超えてしまったムービー。

パンデミックの存在しない世界線の私たちにとっては単なるジョークでしかなかったシークエンス(世界の危機より支持率を優先する為政者、真実より
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街の上で(2019年製作の映画)

5.0

若葉竜也に全ベットしたエチュード的ボーイミーツガールガールガールガールムービー。

若葉竜也を触媒に、その魅力をMaxまで引き出されていく女優たちの中でも、城定イハが特に印象的なのは、彼女とのあの夜の
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マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

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(シークエルの可能性を自らの手で終わらせたという意味で)シン・マトリックスなムービー。

極めて私的な作品であったはずが、自らが望まぬ形でアイコン化し、望まぬ人々によってworshipされてしまったマ
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

5.0

エリー/サンディの(悪)夢は夜ひらくムービー。

俺たちの物語を作り続けてきたエドガー・ライトが、観客に寄り添って生み出した傑作ベイビー・ドライバーを経て挑んだ彼女たちの物語。ただライト監督は(QTが
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ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ(2021年製作の映画)

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前作でコンゴトモヨロシク…を決めてナカマとなったエディとヴェノムのどつき漫才的バディムービー。

アクションはヴェノムがメインなのは想定内だけど、推理もヴェノムがメインでホームズとワトソンが完全に入れ
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エターナルズ(2021年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

22作品かけてサーガを語るという映画史上最大の実験を成功させたMCUが次に挑んだのは、クロエ・ジャオによる神話の創造だったなムービー。

ジャック・カービーがデウス・エクス・マキナの担い手として生み出
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最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

5.0

「私はトロフィーではない」なムービー。

敬虔なる王の騎士が愛する妻と貶められた名誉の為に決闘に挑むというキリスト教的な英雄譚の第一章でも、自らの才能を武器に封建社会で成り上がりながら愛の為に負った罪
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

5.0

ころしや日常系ハードコアバイオレンスアクションムービー。

この二人をずっと見ていたいが無限に生成される本作は、広義のアイドル映画と言えそう。クライマックスで超本格派アクションをキメながら、(作品毎に
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

5.0

巨大な物体をスクリーン上に具現化し続ける建築家的映画監督、ドゥニ・ヴィルヌーヴによる映画史上最高のプロローグムービー。

ドゥニ・ヴィルヌーヴは本作で、(SFクラシックにして金字塔の)DUNEを最新の
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007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

さよなら私のジェームズ・ボンドなムービー。

スカイフォールで銃弾でも爆弾でも殺せない半神の英雄となったボンドが、人間であることを選び、この世界から去る。007であれば、ふたりに再び接触することなく世
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空白(2021年製作の映画)

5.0

その醜く哀れな本質を描くことで人間賛歌し続ける吉田恵輔監督が、人間の本質を体現することができる稀有な役者を迎えて撮った魂のムービー。

要所要所でモンタージュ的に差し込まれるドメスティックな風景は、そ
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オールド(2021年製作の映画)

5.0

ワンアイデアに偏執し映画を1本撮ってしまう皆んな大好きな方(異論は認める)のシャマランムービー。

映画が始まる前に観客への感謝を伝える程のメッセージで本人が語るとおり、キャリアを重ね円熟期に達したシ
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シャン・チー/テン・リングスの伝説(2021年製作の映画)

5.0

MCUフェーズ4のオープニングアクトを任せられたのは、まさかの気のいいアジアンの兄ちゃん(台湾人のリアル友達に激似)!?な(MCUでは何気に久しぶりの)ヒーローオリジンムービー。

(ピーター・パーカ
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ワイルド・スピード/ジェットブレイク(2020年製作の映画)

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毎度お馴染みカークラッシュ祭!今回は懐かしのキャラの再登場と筋肉バカ代表ジョン・シナが真面目な顔して参戦!!なムービー。

過去作で使い捨て的な扱いを受けたキャラたちに丁寧にスポットライト当てていく(
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ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

ジェームズ・ガン濃度100%のトロマ的DCコミックスムービー!

(巨悪の象徴であるインジャスティスリーグとは違い)スーサイドスクワッドは小悪党のエクスペンダブルズ(使い捨て)な寄せ集めチームであり、
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フリー・ガイ(2021年製作の映画)

5.0

ミスター第四の壁を破る男、ライアン・レイノルズのオリジナルIP(強調)ムービー。

GTAつーかセインツロウ的なオープンワールドゲームのモブが自我に目覚めるっていうPG-13のウエストワールドみたいな
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