アニローズさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

アニローズ

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ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

4.0

私の映画史において「タイタニック」に次ぐ好きな恋愛映画。

列車の中で偶然出会った2人が急速に惹かれ合い、一緒に降りたウィーンの街で日の出までを共に過ごす会話劇作品。

配信で何度も観たが、今回は初め
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梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

3.5

"韓国年間最長No.1記録を樹立、映画賞で25冠の最多受賞!"
突然現れた本作の大型広告に魅了され、最近まで存在すら知らなかったが鑑賞。前から話題だった?

韓国史における謎の事件を題材に、宮廷の盲目
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.0

"綺麗なモノしかあかんかったら、この街ごと全滅や"

最下位になると不恰好な刺青を彫られるカラオケ大会を乗り越えるべく、ヤクザの若頭代理が美声を持つ中学生に歌の指導を依頼するストーリー。

既視感のな
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ビヨンド・ユートピア 脱北(2023年製作の映画)

4.0

2002年10月、若手営業だった私は北朝鮮拉致被害者の帰国中継を訪問先の広告会社のテレビで見ていた。母国の地を踏み、家族と抱き合う感動的なシーンをみて、当時中継を見ていた人間のほとんどは拉致問題解決や>>続きを読む

湯道(2023年製作の映画)

3.8

単純な全編コメディ作品を予想していたが、幸福論やアイデンティティ、事業承継問題などで話に広がりをもたせつつ、最後は「湯(you)are my sunshine」を皆で歌いながら終了する湯上がりのように>>続きを読む

ブルーバック あの海を見ていた(2022年製作の映画)

4.5

海洋生物学者のアビーは母親が倒れたとの連絡を受け、故郷のオーストラリアに帰国する。喋ることができなくなった母を世話するアビーは、母と過ごした少女時代に思いを馳せる。
ロバーズヘッドという入り江に潜り、
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コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

4.0

第72回ベルリン国際映画祭グランプリ受賞、第95回アカデミー賞国際長編映画賞ノミネート作。

複雑な家庭環境で育ち、周囲とのコミュニケーションが苦手で引っ込み思案のコットが夏の間に預けられた親戚夫妻と
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658km、陽子の旅(2023年製作の映画)

3.8

42歳独身でコミュ障の陽子が父の葬儀に向かうためのヒッチハイクを通して遅ればせながらの成長を遂げるロードムービー。

コミュ障という設定のため陽子(菊池凛子)の台詞がとにかく少ない。ついでにBGMもほ
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Lift/リフト(2024年製作の映画)

4.0

主人公達が世界の都市を股にかけて活躍するNetflixオリジナルのアクション映画が大好きです。最近では「6アンダーグラウンド」「グレイマン」「ハート・オブ・ストーン」などは超好み。

本作「リスト」も
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.7

好みの作風でないのに、賞レースの中心や話題作だからと鑑賞して後悔するのは映画あるあるか。私はエログロが苦手だし、奇妙な動きや表情をするキャラも敬遠気味。だから「ミッドサマー」や「チャーリーとチョコレー>>続きを読む

ある閉ざされた雪の山荘で(2024年製作の映画)

3.6

10年ほど前まで、東野圭吾は新作を必ず発売日に購入する最も好きな作家だった。だがある時、彼の作風に「飽き」と「慣れ」の間のような感覚を抱き、突然読むのをやめてしまった。今でも平積みになった彼の作品を書>>続きを読む

雪山の絆(2023年製作の映画)

4.0

1972年、ウルグアイ。
ラグビーチームを乗せてチリ・サンティアゴに向けて飛び立った航空機がアンデス山脈に墜落。
生存者の29名は想像を絶する過酷な環境の中でサバイバルのために究極の決断を迫られる…。
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笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

3.2

「笑いのカイブツ」というタイトルのわりに全く笑いはない。そもそも主人公・ツチヤタカユキの人物像や原作を読んでいなければ楽しめない内容とも感じた。

ツチヤタカユキは人間関係が不得意で、言葉(台詞)が少
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コンクリート・ユートピア(2021年製作の映画)

3.3

大災害によって崩壊した韓国の都市において唯一倒壊を免れたマンション。住民は生き抜くために代表を擁立して団結。助けを求める外部者を排除したり、遠征して食料を掠奪したりして強固な共同体を築くが、一人の少女>>続きを読む

僕が宇宙に行った理由(2023年製作の映画)

3.9

本年最後の劇場鑑賞。
前澤友作・ZOZO前社長の宇宙に行く過程とISSでの生活を追ったドキュメンタリー作品。

大画面で見る宇宙からの地球は壮観でした。

大事を成すより、身近なことを充実させるという
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宝くじの不時着 1等当選くじが飛んでいきました(2022年製作の映画)

4.1

"統一とは、会いたい時に会えることだな"

ストーリーは映画タイトル通り。
38度線の監視所にいる韓国兵士が57億ウォンの当選くじを手にしたが、それが風に流されて北朝鮮領域へ"不時着"する。くじを取り
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女優は泣かない(2023年製作の映画)

3.9

スキャンダルで仕事を失った女優・園田梨枝は、生まれ故郷の熊本を舞台とした密着ドキュメンタリー作品の撮影を渋々承諾する。その作品の成功でドラマ部門への異動を果たそうとするディレクター・瀬野咲と組むことに>>続きを読む

REBEL MOON ー パート1: 炎の子(2023年製作の映画)

3.4

暴君バリサリウスの軍隊が辺境の星に侵攻し、村人の平穏な生活は終わりを迎える。これに対抗すべく異邦人として村に住んでいたコラは共に戦う戦士を集めるため未知なる星へ旅立つ──。

世界観は「スター・ウォー
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TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

3.5

ホラー映画と言えるのか疑問。
強烈な恐怖体験もなければ、ジワジワと不安を煽ってくる展開もなし。
調子に乗った若者の自業自得映画だった気がする。

80〜90年代のハリウッド映画で育った私は「全米興行収
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屋根裏のラジャー(2023年製作の映画)

3.8

"信じたいと思ったものは、信じるに値するものだ"

子供の想像によって生み出される友達=イマジナリー。父を失った少女アマンダに生み出されたラジャーはその純粋さゆえ、イマジナリーを喰らうミスター・バンテ
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枯れ葉(2023年製作の映画)

4.3

アキ・カウリスマキの労働者3部作は全く観ていません。苦手な部類だが朝日新聞の映評を読んで出撃。

肉体労働者として働く男女がカラオケパブで知り合い、不運と強運を繰り返しながらも交流と絆を深めていく物語
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ウィッシュ(2023年製作の映画)

3.9

ウォルト・ディズニー創立100周年記念作品。

勧善懲悪のストーリー、耳なじみの良い音楽、美麗な花火、愛くるしいキャラクター達などディズニーらしさをこれでもかと詰め込んだ作品。それが故に没個性化し、他
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ワンス・アポン・ア・スタジオ 100年の思い出(2023年製作の映画)

3.9

映画「ウィッシュ」上映前に流れました。
100年の歴史の重みと安心感はさすがです。

きっと、それは愛じゃない(2022年製作の映画)

4.0

"人生は短いが、悔いながら生きるには長すぎる"

大好きな「アバウト・タイム」の製作陣による作品との宣伝に思い切り乗っかって鑑賞。

ドキュメンタリー映画監督でイギリス人のゾーイは幼なじみのパキスタン
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市子(2023年製作の映画)

3.5

正直、面白くなかった。
杉咲花や若葉竜也の好演は賞賛できるが、作品全体には影響を及ぼさず。

何よりリズムが悪い。真相を隠し続ける展開に辟易した。
介護問題、戸籍問題等の社会問題を取り扱うも、こちらも
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ナポレオン(2023年製作の映画)

3.6

私にとってリドリー・スコット監督作品は当たり外れが極端に分かれる。
「グラディエーター」「オデッセイ」「最後の決闘裁判」などは完全な当たり。「ハウス・オブ・グッチ」「悪の法則」「ブラックホーク・ダウン
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怪物の木こり(2023年製作の映画)

3.8

サイコパス弁護士×連続殺人魔。
その発端は約30年前、児童養護施設に捨てられた子供達に起因するというストーリー。 

事件内容や真相が分かりやすく描かれ、ストレスなく鑑賞できる。最後のオチも嫌いじゃな
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ロスト・フライト(2022年製作の映画)

3.8

シンガポールから東京に向かう旅客機が落雷により制御を失い、森に覆われた島に不時着。通信機器を失い混乱する中、勇敢な機長が動き出すが、そこは反政府組織が支配する島だった…。

完全にジェラルド・バトラー
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.0

前作が刺さらず本作の劇場鑑賞はスルーしたが、いざ観るとなかなか面白かった。
嫌いなマルチバース作品だが、多種多様なスパイダーマンが入り乱れるアイデアが私の想像を超えてきて楽しかった。
アニメーション技
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レオン 完全版(1994年製作の映画)

4.0

お台場で「爆音映画祭」開催中。
観たい作品が並ぶが久々に天才少女時代のナタリー・ポートマンに触れたくて本作を選択。

内容は今更語るまでもない。
いつものレオンが爆音で上映されていく……。
がしかし、
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(2023年製作の映画)

3.6

本年劇場鑑賞100本目。
今年は映画業界応援の意味で劇場100本鑑賞を目標に設定し、土日は時間を作って映画館に足を運びました。まずは一安心。

本作は北野武監督作品ではなくビートたけし監督作品といった
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翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~(2023年製作の映画)

4.3

誰もが「とび太」を好きになる作品。

とにかく笑った。私は元埼玉県民だし、登場した県にも縁があるのでゲラゲラ笑ってしまった。
滋賀、和歌山、奈良をdisりまくりだが、大阪や京都も同様だったので許しても
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翔んで埼玉(2018年製作の映画)

3.9

最新作に向けて復習。
改めて鑑賞すると意外と音楽がいい。
千葉との決戦シーンは「グラディエーター」の冒頭みたいだし、ラストは「スターウォーズ」を彷彿とさせる。

ところで現在は東京に住むも、生誕から大
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

4.1

公開週で国内動員ランキング2位、Filmarksを始めとするレビューサイトでも軒並み高評価で、最近話題の本作。全く予定になかったが飛び込み参戦してきました。

意外だったのは客層。何の影響か不明だが8
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窓辺にて(2022年製作の映画)

3.7

今泉監督作品の中では珍しく刺さらず。
稲垣吾郎の動きや反応がロボット的で変に見えたのが原因かな。不倫や離婚、アセクシャルなどの苦手なテーマが多かったし、笑えるシーンが少なかったのも残念。

スラムドッグス(2023年製作の映画)

3.3

遠隔地に捨てられた犬が飼い主に復讐を果たすべく、仲間となった犬達とともに我が家を目指すドッグ版ロードムービー。
ブラックジョークの範疇から外れるほどの下品なネタが満載な作品。下ネタや汚物などが継続的に
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