アニローズさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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JFK/新証言 知られざる陰謀【劇場版】(2021年製作の映画)

3.8

ケネディ大統領暗殺事件の真相を長年追求し続けてきたオリヴァー・ストーン監督の最終結論的ドキュメンタリー作品。

展開が速すぎて陰謀論の基礎知識がない人は理解が追い付かないと思う。せめて映画「JFK」は
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とんでもない計画/計画から出た地獄(2015年製作の映画)

3.0

ドッグショート特集③

街に大量の猫を放ち、騒いだ犬達の遠吠えを悪用して金塊強盗を企んだ男達の末路を描く。

ほとんど犬は関係ない。

壁を乗り越えて(2012年製作の映画)

3.4

ドッグショート特集②

犬と刑務所とヘビメタの組み合わせという新機軸。女性飼い主に辿り着いた際のワンちゃんが単純に可愛かった。

ジンボ(2017年製作の映画)

3.1

ドッグショート特集①

意味不明かつミステリアスなショートムービー。

散歩に出た犬(ジンボ)を見失った男が別の犬を連れて帰宅。一緒に住んでいる彼女は彼を罵り犬を探しに外出するが、帰宅した彼女は別の女
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風立ちぬ(2013年製作の映画)

3.7

庵野秀明フリークの私でも主人公・堀越二郎の声優を彼に託したのは失敗だと思う。全然合ってない。
作品からのメッセージもキャッチし損ねたが、二郎と菜穂子の物語には魅力を感じた。それだけに声優を何とかして欲
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

3.8

"生まれ育った地を一度離れると、もう居場所はなくなってしまうんだ"

父親と同年齢になった主人公が、11歳の時に共に旅した際のビデオ映像を通して、当時の父に想いを馳せる記憶の物語。

多くを語らない暗
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マイ・エレメント(2023年製作の映画)

4.0

日本版主題歌のSuperfly「やさしい気持ちで」を聞きたくて吹替鑑賞。
ピーター・ソーン監督の人種問題意識がエレメントに投影されつつ、終盤一気の感動ラッシュでストーリーもしっかり締める高評価も納得の
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法廷遊戯(2023年製作の映画)

4.3

「正欲」の鑑賞後で期待値は低かったが、こちらも面白かった。

思いやりによる嘘が明らかになる度、真実が二転三転する展開は一昔前の東野圭吾作品を彷彿とさせた。難解な法律用語・解釈も少なく、事件の真相が映
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正欲(2023年製作の映画)

4.8

今年の邦画ベストかな。

新垣結衣と磯村勇斗は抜群の演技だった。これ以上ないキャスティングだし、これを超える演技は不可能だが、今回に限っては東野絢香に目を奪われてしまった。
彼女の衣装や表情(特に目線
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人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした(2023年製作の映画)

4.0

配信でいいかなと思っていたが、友人の名が製作にあったので劇場へ。

メイン役2人のキャスティングが良かった。
元アイドルの主人公を元アイドルの深川麻衣が担当。今泉力哉監督の「愛がなんだ」を鑑賞した際、
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ナイアド ~その決意は海を越える~(2023年製作の映画)

3.9

上映劇場が遠方なので配信にて鑑賞。

64歳でキューバ・フロリダ間を53時間弱かけて完泳する偉業を成し遂げたダイアナ・ナイアドの自伝に基づく作品。

諦めないこと、夢を追うのに年齢は関係ないこと、チー
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.2

日本が世界に誇る優良かつ伝統的コンテンツですので表敬訪問。がしかし…思いのほか楽しくてのめり込んだ。

特筆すべきは臨場感。
木造船がゴジラに追われるシーンは本作の目玉だが、高いVFX技術を駆使して違
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人生は、美しい(2022年製作の映画)

4.5

"心から 君を見送るよ"

突然の余命宣告を受けた主人公・セヨンが初恋の相手に会うべく夫とともに旅をするロード&ミュージカルムービー。

韓国映画に見られる「人の温かみ」を随所に盛り込んでストーリーが
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.1

"世界は繋がっているように見えて、生きてる世界が違う人はいるかもな"

本日4連チャン鑑賞の4本目(有楽町から日比谷に移動)。東京国際映画祭は今年もパスする方針ですが、関連して特別先行上映中の本作は気
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.9

本日4連チャン鑑賞の3本目(豊洲から有楽町に移動)。

本作は11月10日(金)にネトフリで配信開始にも関わらず満席でした。デビッド・フィンチャーへの期待の高さでしょうか。

暗殺を失敗した殺し屋が報
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SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

3.8

本日4連チャン鑑賞の2本目。

第2次大戦末期、ソ連の侵攻によって家族を奪われたフィンランド特殊部隊員・コルピは軍を離れ、孤独に金塊を発掘していた。運良く収穫を得て街に向かう際、焦土作戦中のナチスと遭
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唄う六人の女(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

本日4連チャン鑑賞の1作目。

摩訶不思議な異世界を描く作品かと思いきや、環境問題へ警鐘を鳴らす真っ直ぐな映画だった。
止まらぬ環境破壊の現状を竹野内豊演じる主人公の死で表現した点が本作を意義あるもの
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愛にイナズマ(2023年製作の映画)

4.7

"ハグってのは存在の確認だ"

これは良い映画だった。
笑えて、考えて、泣ける。
「浅田家」以来の感動ファミリー作品。

「コロナとは何だったのか」
「慣習やルールとの向き合い方」
「お金の価値」
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ドミノ(2023年製作の映画)

4.1

当初の予想とは異なる展開の作品だったが、しっかり騙され楽しめました。
本作の宣伝が「インセプション」を想起させ、多くの方が同作の世界観を期待するのだろうが、全く別物の作品を観ると思えば結構面白いはず。
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リゾートバイト(2023年製作の映画)

2.5

私の願いの一つに「誰もいない劇場で映画を1人鑑賞」というものがある。当方の映画史における劇場最小人数は「ネバーエンディングストーリー2」で記録した2人。埼玉県大宮市(当時)にて、まだ10代だった私と5>>続きを読む

ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

4.5

劇場鑑賞すべきだったと後悔が残る。
それほど面白いし感動した。
まさか母と子の愛がテーマとは。

複雑な面もあるタイムループ作品だが、スパゲティと別人ヒーローを使って感覚的に時空間を解説している点はナ
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

3.8

安直な感想だがとにかく長い。
駄作でないのは認めるが、それを上回る長さ。
皆対策を講じてきたためかトイレに行く人は少なかったが、終了後に疲労感と安堵感が劇場内に蔓延していた。

1920年代、オクラホ
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

4.5

2023年下半期最大の期待作。

多少残念な面もあったが、私は総じて好きな作品です。
美麗な映像、独創性の高い世界観、派手さはないが場面を演出する音楽(さすがハンス・ジマー)、そして愛らしい女の子のA
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極限境界線 救出までの18日間(2020年製作の映画)

3.7

2007年、タリバンによる23人の韓国人拉致事件に基づいて構成された作品。

人質奪還交渉にあたった主役にファン・ジョンミンとヒョンビンという一流俳優を配したにも関わらず、若干盛り上がりに欠ける作品だ
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シアター・キャンプ(2023年製作の映画)

3.4

少年劇団の存亡をかけて新作劇に挑む大人達の姿をモキュメンタリー調で描くコメディ作品。
アメリカ人好みのクスッと笑えるジョークが作品の大部分を占めるが、これに反応するには米国文化や演劇の知識がそこそこ必
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オペレーション・フォーチュン(2023年製作の映画)

3.8

退屈でもないが胸踊ることもない標準的なスパイ映画。アクションシーンは既視感満載で、ちょっとジェイソン・ステイサムに飽きてきたのかな。展開もスパイ映画では語り尽くされたモノばかり…。

あと、銃撃も打撃
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ゆとりですがなにか インターナショナル(2023年製作の映画)

4.5

ドラマは未鑑賞。
宮藤官九郎と実力派俳優が現代テーマを織り交ぜ放つドタバタコメディ。もうメチャクチャ笑った。 
Z世代、LGBT、コンプライアンス、グローバル化、セックスレスなどを笑いとともに鋭く描き
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ぬけろ、メビウス!!(2022年製作の映画)

4.3

平凡な人生のループから抜け出すべく奮闘する地方女子の姿を描く。
BS番組「街中華で飲ろうぜ」に出演する坂ノ上茜の喜怒哀楽表現が抜群で緩急のある引き締まった作品になっている。
無駄なく93分にまとめたの
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コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

3.8

第74回カンヌ国際映画祭グランプリ受賞作。

モスクワからムルマンスクにあるペトログリフを見るため、一人旅を続ける主人公のフィンランド人女性。彼女と寝台列車で同部屋になった炭鉱労働者とが紆余曲折を経な
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アナログ(2023年製作の映画)

3.8

ビートたけしによる同名小説の映画化。

デザイナーの悟が喫茶店で出会ったみゆきはケータイを持たない不思議な雰囲気の女性。2人は木曜日に会うことを約束して絆を深めていく。遂に悟はみゆきへのプロポーズを決
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イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)

4.0

デンゼル・ワシントン演じる元海兵隊員であり特殊工作員マッコールの活躍を描くアクション映画。三作目にして残念ながら最終作。

血肉が飛び散る凄惨なシーンもあるが、総じて正統派のアクション映画で楽しめた。
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アンダーカレント(2023年製作の映画)

4.0

"嘘はいいよ。みんな本当のことより、心地よい嘘の方が好きなんだ"

今泉力哉監督最新作。

本作によると日本には年間85000人の失踪者がいるそうです。何よりもその数字に驚いた。

主人公・かなえは夫
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コンフィデンシャル:国際共助捜査(2021年製作の映画)

4.6

冒頭、ニューヨークでの激しい銃撃戦で緊張感溢れるアクション映画を演出しつつ、ソウルに舞台を移してからは劇場が爆笑に包まれるコメディ映画に。そのアクションとコメディのバランスが秀逸で集中力が途切れず楽し>>続きを読む

アントニオ猪木をさがして(2023年製作の映画)

3.9

"出る前に負けること考える馬鹿いるかよ!"

新日本プロレス創立50周年企画。関係者やファンによってアントニオ猪木の生涯と時代を振り返るドキュメンタリー作品。

猪木という偉人がテーマにも関わらず、何
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福田村事件(2023年製作の映画)

4.5

福田村事件…全く知りませんでした。
関東大震災後の混乱下、無知や盲信、偏見や恐怖が及ぼした残酷で悲しい事件。自身の正義で他者を傷つけるのは人間の性なのでしょうか。

ところで本作では最終盤に事件が描か
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コンフィデンシャル/共助(2017年製作の映画)

3.9

ヒョンビンが過去一カッコいい作品。
南北が共闘して犯罪組織を追う構図も斬新でした。

「韓国は政治的な右も左もないが上と下(貧富)はある」
「北朝鮮は貧しいという点で平等だ」
など、南北を上手く表現し
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