シェパード大槻さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

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何も起こらない鷹揚さ、昔の映画みたいでいいねぇー。簡単な楽しさを与えないことで、この映画自身をウチらにくれたんだよ多分。そういう抽象度。モテなくないが恋は無い、孤独じゃないが特に絆も無い、悲壮感無
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ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

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鮮烈な馬の頭、レストランで2人殺す場面の逼迫、車が爆発する時の緊張感、この3つのシーンは間、カット、音声等等の技巧が凝らされているんだろう、感覚的に衝撃を受けた。
恋より労働より"運転"をしたい男たち
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ふたりの人魚(2000年製作の映画)

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ファナジーが現実にぶつかってくる矢場イ構成。
きったねえ憧れの天国、こと異国の昔。

2046(2004年製作の映画)

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消えないのを、持っててねん。興醒めの日常は異国から見たらエキゾチックだし未来から見たらレトロですよ。だから個人として若者としてテキトーにやっていい。
フェイウォンがわいい

天使の涙(1995年製作の映画)

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昔、香港、青緑の壁と適当な生活にちょー憧れている。だって無理矢理他人にアイス沢山食わせられる?冗談みたいな本当の気持ちが語られて、音楽が流れて、あとはずっと生活の映像、そういう映画。恋心ってものが大事>>続きを読む

新宿泥棒日記(1969年製作の映画)

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80歳のお茶漬けの朝にきっと思い出してね。性別とかはどっちでも良くて、そんなことより、二元的になりたい、1人の他人と圧倒的な二元になりたい。だからあのことを大衆に語らなくてよいし、解放はされないのだし>>続きを読む

夢二(1991年製作の映画)

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色男ちゅーのは結構低体温症、女を本当に手に入れようとはしないからどうせ女に救われることはない、ポートフォリオが増えるだけ、女も芸術も客体でしかなくこれらを鏡として夢二は自分が何を待っていたのか分かった>>続きを読む

書を捨てよ町へ出よう(1971年製作の映画)

5.0

子供は時間が経つと自動的に大人になるのではない 子供の、大事な弱い抽象的な持ち物を大人が逆流してきて奪うのだ。それで言うと娼婦と体育会はめっちゃ強いよ笑。このことはランダムにそこここで勃発していて子供>>続きを読む

ニキータ(1990年製作の映画)

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隠れた恋心を描く監督、アナーキー少女の描写もイイ

ブエノスアイレス(1997年製作の映画)

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滝の映像、アレを言葉では表せないけど、滅びると同時に生まれる生命のような、流体的音楽のような、自分の中のことのようなあの矢場イ✴︎映像。あんなのが撮れちゃったら映画を作る勇気も殊更必要だろうにね。
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不滅の女(1963年製作の映画)

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西洋と東洋の中庸、手の届かない女、超現実的映像表現、キャラクターの共感性はあまり

フルメタル・ジャケット(1987年製作の映画)

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現実と同じくらい淡々としている
それで少女の死の場面が映えた 

兵隊という社会の中ではその過酷さ故に病んだり思考停止したり信仰を持ったり憎しみを持ったり様々だけど、結局これはどんな社会でも同じであっ
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死刑にいたる病(2022年製作の映画)

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凝った映像。花びらだと思っていたのが爪だった。異様に綺麗な面会室のガラスに2人の顔が少しずれて反射して、2人の心が重なる時ついにはその顔が重なる場面の技巧。ガラスの向こう側にいる方の声が二重になる。2>>続きを読む

白痴(1999年製作の映画)

5.0

離脱
彼の大望とはなんだ?
死でもって生活から逃れることもできるし、白痴の女でもそれはできる。生きて戦う銀河と一緒になることはない。みんなの悲しみと必死さによってあの軽薄なテレビ局塔が建っている。だか
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氷の花火 山口小夜子(2015年製作の映画)

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本人もあのような雰囲気の人だったんだ。遺品の本や映画もあのような雰囲気のものが多かった。小夜子のあの個性は演出もあった訳で、ずっと表現者だったんですね。

犬神家の一族(1976年製作の映画)

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耽美とホラーは近いところにあるとやっと最近気づいてきた

陽炎座(1981年製作の映画)

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超現実的なカット。水色の布を着た女が水の中からホオズキを沢山吐く映像に憧れていた。裏表、生死、夢と現実はもちろんどれも再帰的。幼いダンサーの女の子のこと忘れられない。玉脇玉吐。鈴木清順よりも色気のある>>続きを読む

秋刀魚の味(1962年製作の映画)

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笠智衆かっこいい、なんか擦れてなくて。昔の習慣を見れて面白い。絵みたいな質感の映像。今は嫌がられるような会話もレトロ。小津安二郎の良さまだわからないかも。

バッファロー’66(1998年製作の映画)

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恋をしてる割にダウナーな顔の女は多分こんな恋をしている!生きるのが下手で可哀想な人、と思い、あんまり真摯だから悲しい人、と思う。
トイレで「生きられない」と泣くシーン。なるべくみっともない方がかえって
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ざくろの色(1971年製作の映画)

5.0

言葉分からなくても良かった、受け取り損ねているくらいが良い。耽美はどれだけやってもやりすぎにはならない。生活なのに憧れちゃう。自然が厳しそうな精神世界のvisual。モチーフに溺れて死にたいーー

東京物語(1953年製作の映画)

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やっぱ生活って悪魔なんじゃないか、素敵なものをたくさん食べちゃう
不思議な響きの"ありがとう"少し悲しい気持ちになる

潮騒(1964年製作の映画)

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神保町シアターで隣のおじいさんが映画見ながらでかい紙にメモ取ってた、お前なら何してもいいです笑。
恋した人は強くなるね、、涙たくさん、、

リリイ・シュシュのすべて(2001年製作の映画)

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黙れうちらのリリィも同じことになった全然そういうことじゃない誰も正気じゃない、一番間違っているのは「万引きしたらエーテル腐るんでしょ、やめなさいね」って言った店員だけど、掲示板のファンもやっぱ嘘うざそ>>続きを読む

ツィゴイネルワイゼン(1980年製作の映画)

5.0

夢や現実はまさにこれのように場面の連続であって、説明や伏線がのこのこ現れるもんじゃないのはなぜなら、本当、だからだ!
常人はまだましで中砂のような人に憧れたり呆れたりしていればいいけれど、中砂は肉の向
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ベティ・ブルー/インテグラル 完全版(1992年製作の映画)

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ベティの髪が短くなり口紅もはみ出しアイシャドウも黒い時、男が赤いソースを顔につけるシーン。

(2020年製作の映画)

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王道
丁寧な作り
感覚より理論派ぽい
伏線回収と涙誘いに尽力してそう
変な髪や服でも無くならない小松菜奈のオシャレ感

峠を渡る若い風(1961年製作の映画)

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私を置いて行ってしまう人。優秀で明るくて若いから。でも本当は、私が去れない人なのだ。

怪物(2023年製作の映画)

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光の中に出る最後のシーン、あそこが現実でも天国でもどっちでもいいけど、綺麗。泣くほど嬉しい、悲しい春みたいな光景。電車の瓦礫や大人たちの不調和や子供の悲しみなどとのコントラストのためもあり。

純粋な
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新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に(1997年製作の映画)

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十字架がモチーフとしてよく出てくるのは科学は神を作るかみたいなテーマがあるから?

タクシードライバー(1976年製作の映画)

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画角に入り込んでくる遠景に対して、タクシーで夜景に自語りする時間。私もあの時間を知ってる気がする。他人はみな組合なのだ!選挙のようなあの雰囲気の時最も孤独になる気持ち。文化祭とかスポーツ観戦とかああい>>続きを読む