シェパード大槻さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

冷たい熱帯魚(2010年製作の映画)

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地球は岩、内面はあるか?
親父に閉じ込められた、その時に"キリスト"が乗り移ってしまった?蝋燭と醤油は?
必死ならば正常に見えて平気なら異常に見える?狂気のようなものは、人を伝っていく、たとえばDNA
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

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嬉しみがない、誠実の映画

ひたすら問題解決。大好きな人も美しい自然も泣くほどの感動もない世界で、大人になって誠実になって隣人に優しく生きること。この世界を良くするには、積み木でも魔法でもなくたくさん
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郵便配達は二度ベルを鳴らす(1942年製作の映画)

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映像の色気。
近所で起きた女房の奪い合いによる殺人を報告した夫は、(映画なのでもちろん)妻と妻の男に殺された。殺した方も凡人なので罪悪に耐え難い。楽しく生きるために殺したのに、事件後は犯行ケア中心の生
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自殺サークル(2002年製作の映画)

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当時はネットによってある意味世界がうんと狭くなるような予想図があったのかなあ。
社会学的な文言を含む半ば演劇のようなシーン(エヴァにもあるよね)
ローリーたちのアジトのシーンは美しかった。白布とオネェ
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RRR(2022年製作の映画)

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帝国の支配に対抗する革命、友情、(広義)家族愛それらが"女神の森の大地の子"に由来しているのが良いね東洋の神秘。動物ぶっ放したり矢当てまくったり身体物理感覚良いのも人間のプリミティブな強さを感じる。火>>続きを読む

火口のふたり(2019年製作の映画)

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災害の個人への刺激とちいさな生活について??あんまりよさわかんない。

ルパン三世 カリオストロの城(1979年製作の映画)

5.0

ひょうきんの天才がいちばんかっこいいんだ

最近銭形のヤバさがわかってきて彼がいちばんのルパン好きなんではないか。

2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

5.0

人類の祖先が道具を使い始めたのはあの板の刺激のような奇跡からなのかもしれない。骨片と衛星は同じといえば同じだし違うといえば違う。道具というメディアであるが僕らを拡張するその度合いはかなり違うね。900>>続きを読む

妹の恋人(1993年製作の映画)

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狂ってる?俺に言わせりゃお前たちが狂ってるよ!私に見えないパラダイスを見ている人のこと、私ずっと分からないままなんだろうな。チャップリンみたいな人が1番かっこいい。道化の色気ってあるでしょ。木の上へ車>>続きを読む

風と共に去りぬ(1939年製作の映画)

5.0

未来(現実)に生きる強いスカーレットは、シャバいアシュレーの手には負えないだろうにどうしてスカーレットはアシュレーを好きなんだろう。落ち着きがなくコケティッシュすぎる戦前時代の彼女にすでにその強さを見>>続きを読む

天使のたまご(1985年製作の映画)

5.0

たまごって脆い部分がない形。ちょっと壊すことはできないしちょっと見ることもできない。たまごの中ってもしかしたら現世じゃないかも。たまごは割れたら次の章になる。(関係ないけど球体信仰とかあるのも納得)>>続きを読む

ラブ&ポップ(1998年製作の映画)

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2023.03.29
女子高生にとって世界は不安とか危険とか疎外感とか色々あるけどでも泣くほどのものでもなくって、変わりたくない気持ちに反してどうせ変わっちゃうんだろうなっていう予感が1番悲しい。今の
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三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

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作家って丹念なブラッシュアップにより美しい言葉を書くのだと思っていたけどあんな風に口からスラスラと出るんですかい。動く三島由紀夫って美しいー。ユーモア言葉フィジカルや精神これらはいつでも行動しぶつかっ>>続きを読む

メランコリック(2018年製作の映画)

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最初の方見るの辞めようかと思ったけど途中から悪くないぞとなった。質感不思議な映画。劇的なことも起こっているのにあえて地味な部分をよく写している。淡々とした生活にほんの何回か良き瞬間があり、それでいいよ>>続きを読む

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

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神話って、科学的現象がわかった後にでも作れるんだっていう革命。ファンタジーはいくらでもあるけど神話を作り出した作品はあまり見たことがない。科学がわかっている上に人権とか平等さとかが重視される今、1人の>>続きを読む

月曜日のユカ(1964年製作の映画)

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自分でもわかってない悲しみとか記憶とか根底にあるが、器量のいい子は悲しいことをその時飛び越えちゃってよりフクザツになるのかなあ。
普通の恋人同士じゃない場合、女の子が男を"愛す"のと男が女の子を"愛
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田園に死す(1974年製作の映画)

5.0

赤。昔の東洋の貧しくて汚いかんじの色気。
ずっと調和を壊すことは美のいちジャンルだ!
バーでタバコ吸うシーンの会話、子供時代を大事にする夢に生きている人と、ポートフォリオや成功をコレクションする現実に
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ラストエンペラー(1987年製作の映画)

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じゃあたとえば世界遺産だ重要な遺跡だ古いお城だという建物を見た時に、それが何十人何百人ひいては何千人の家であり、壮大な儀式の際にはそのだだっ広い敷地は召使で埋め尽くされ、日常、貴族の子供が駆けていたこ>>続きを読む

ノッティングヒルの恋人(1999年製作の映画)

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わざとらしいくらいに王道な映画にはキングの威厳とそれなりの良さがある。恋愛ってのはほとんど、センスとか鮮烈とかそういうのはスパイス程度しかいらなくて穏やかな甘さが多くを占めることを思い出した。それが運>>続きを読む

愛のコリーダ(1976年製作の映画)

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何の解決にもならないけど悲しいからやるの?(俳優も渋くて女優も綺麗だった)何がしたいかわかんないの。ネイチャープリミティブ的甘い混沌の渦にいつもいつも入ること?それって一番正しいか一番つまらないかだ。>>続きを読む

アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

5.0

絵を本物のように(上手に)描くことの意味は、本当には無いものを描くこと、つまり異世界に体ごと行くことであると私は思っている。だから写真が出てきても上手な絵の必要は無くならかった(のかも)。("この村に>>続きを読む

(ハル)(1996年製作の映画)

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まだ見ぬあなたに恋してるって書いてあったからブラクラと電子模様?と思って見たけど別にそうでもないかも。(刺さらないこと多いからそろそろ映画を見てみるのがめんどくさい)本当の恋こそ、恋なんてないというス>>続きを読む

もののけ姫(1997年製作の映画)

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祟りや呪いや怒りに対して鎮まりたまえと思うけれど、人間が儲けのために開拓したり戦ったりすることもそれらのような必死の爆進なんでしょう。だから関わり合うことで奪い合う森と人の不調和は、シシガミの死のよう>>続きを読む