序盤のある描写で「ん?」となり怪しんではいたけれど、思った以上の展開でありました。
こういう作品は細かいこと考えずに楽しむのがよろし。
観ておいて言うのもナンだけど、本人の葛藤は映像で再現することなどできないだろうし、反逆でもなんでもない気がする。
本人がこの作品を観たら…いや、観たくないだろうな。
もう一度ライ麦読み返してみる。
地に足がついている感じというのはこういうことなんだろうなと思う。
普通じゃないと言われることも、それがただ普通である人もいる。
終盤の家族の決断がいい。
地味ながら大きな世界を描いている秀作。
これね〜。
マッツミケルセンファンとしては冷静な気持ちで鑑賞できないわけですよ。
無事に公開を迎えられただけで幸甚。
危険な賭けを承知でよくぞ役を受けてくれた。
だから、内容がどれくらい面白かったの>>続きを読む
謎解き編と彼女の人生編がうまく絡み合っている…ように思えたが、後から考えると彼女編の迫力に引きずられて謎解き編の少々拍子抜けの顛末がごまかされたような気もする。
彼女ありき。
女たちの弱さと強さ。
辛>>続きを読む
静かな淡々とした物語りの中に微妙に緊張感が漂うのは「敬けん」のある種の弊害だろうか。
それが最後に一気に溶ける。
拒否したものさえ与えられた、芸術家は貧しくない、っていい言葉。
晩餐会に"挑む"人々の>>続きを読む
冗長な感じは否めないが、ほぼ展開がないわりには何を言いたいのか知りたくて観続けた。
あの人が言ってることを「確かにな」と思ってしまったのだが、思っていいんだよね、逆説的な戒めだよね。
ラストの辺りは2>>続きを読む
また邦題よ。
拒否反応してなかなか観なかったこれまでの時間を返してほしい。
どの国も計り知れない苦悩や陰謀の歴史があり今日があるのだなと思わせる。
デンマーク史の1ページ。
終盤の馬車の中の彼の表情と>>続きを読む
今何が起こっているのかを把握しようとしているうちにどんどん展開する。
せめて時系列だったらもう少し入り込めただろうか。
主人公の、主体性のない淡々と暗くトグロを巻くような人生を一方的に見せられたような>>続きを読む
大きな展開はないが、演出やセリフの繊細な表現に引き込まれて最後まで観てしまった。
制作者の意図が沢山詰まっている。
体感は120分くらい。
自分が知らない名作はまだまだあるのだろうな。
ふつう版アニメの絵は好きだがこんな作品があることは知らなかった。
動画の技術に気を取られながらも、終盤のアクションシーンはついつい見入ってしまう。
家族で普通に楽しめる。
アクションにも、それぞれの人の背景を織り込むと深みがでる。
それもダラダラと描き過ぎないところがポイントなんだな。
とあらためて感じる作品。
ボンドは無敵。
今更ながらの鑑賞。
自分を説明できる人間なら、そこそこうまく生きていけるのだろう。
正直であることは諸刃の剣。
でも子どもの正直さには勝てない。
想像していたより、ある種の明るさを感じた。
実行させてその場で犯人を射殺して終了という意図はわかるけどねぇ。
まぁ、でも人間って突如危険にさらされると無我夢中でヤってしまうものかもしれないし、この行き当たりばったり計画なら実行者と計画者の関係性>>続きを読む
煙の重さのように、ひとりの毎秒ごとの事実なんて絶対にわかるものじゃない。
それでも何とか繋がる方法を見つけようとするんだから、人間ってのは本当に複雑な生き物だな。
考えさせられ、ざわざわさせられる作品>>続きを読む
中盤まではスピード感あり、アニメシーンも効いていてよかったが、終盤のまとまりの無さとイライラ感はキツかった。
せっかくの映画なんだから、史実が元でもこの手の内容は納得感がほしい。「ワンス・アポン・ア・>>続きを読む
点数、つけられない。
ひとまず、もう一度観たい。
見応えあった。
何気なく「あの人の話」だと思い見始めたが途中から先入観がとれた。
わざとらしくも狙い過ぎの最後の回想長回しがなければもう少しポイント高い。
ただの身勝手野郎か、ひたすら正直に生きた不器用な人間か。
いずれにしろ、辿り着いた先を見れば案外本当に幸せなのかもしれない。
若いふたりの話なんだけど、親と子の話という印象が強かった。
いつか無くすことがわかっていても、無くしてみないと本当の意味ではわからない。
私たちは、そういうものに囲まれて生きているんだな。
大半は頭痛がするほど辛いが終盤ようやく肩の力を抜くことができた。
人間は同じものを見て生きなくてはね。
「マスコミ」と「善行」の害は現実。
車の女性の母の言葉がクる。
そして、漁師と弁当の兄ちゃんたち>>続きを読む
悪魔じゃなくてエゴを見たなぁ。
犯人はどうしてあんな人間になったのか、あの家族からは伝わらないし、追う主人公もどこまで壊れたのかがよくわからない。
変なお友達(?)も余計。
一見、人間の本質を描いてい>>続きを読む
これ、どうなのかな〜。
よく言えば予想をひっくり返し続けられる意外性があるんだけど、テーマがいくつかあるように思えて、あちこち落ち着かない。
偶然と必然の関係にもっとつっこんでほしかったし、ダメダメオ>>続きを読む
荒唐無稽のようで今まさに起きてること。
一部の者たちによって世の中は簡単にひっくりかえる。
でも膨大な犠牲を払っても、思い通りになんかなりゃしない。
人間ってなにやってんだ。
事実を見ないでどうする。>>続きを読む
素直な気持ちで観られる作品。
根深い…というには深すぎる社会の仕組みを痛感しながらも、かすかな灯りを見るような気もする。
余韻のラストがすべて。
前半の囚われ系ミステリーかと思うところから、徐々に展開がねじれて混乱。明るいところに出たと思ったら思わぬ方向に向いて、合点し始めたあたりでまたひねられ、そうきたか…。
文学、出版、作家、同調、敬意、本>>続きを読む
映画になるとこうなってしまうものなのかな。無理矢理感と都合の良さに少々引いてしまった。気楽に楽しむにはよいが。
何度も引き返せる機会がありながらも先に進むふたり。
先に進むしかないふたりをつくった世の中の仕組みが何とか辻褄を合わせようとしても彼女たちにとっては「クソ喰らえ」。
哀しさとある種満たされた思いでぐち>>続きを読む
うーむ。なかなかハード。
普通はこうだな…と思っているものが覆される不快感、いびつ感に徐々に侵食される。
このあとどうなるのか、見てみたいようなもう忘れてしまいたいような。
さらりとは通りすがれない作>>続きを読む
これはお腹の底にくる話だなぁ。
自分も娘側を経験しているだけに、なんとも言えない哀しさ。
そして自分を失くしていくおそろしさをぞろぞろと感じる。
人は、葉が風に揺れるように自然に記憶と命を手放していく>>続きを読む
なんだろう、この話は。
正直カウボーイの半生?
ある意味なかなかお目にかかれないタイプの作品で、つい最後まで観てしまった。
普通の人間関係でも、知り合うまでのそれぞれの人生を追うとこういうことだね。
これからのふたりを見てみたくなるという意味では、もう少し食べたいデザートのよう。
後味はいい。
このテーマを観るのは体力がいる。
過去の出来事ではなく、今も形を変えながらも続いているのだと思えば尚更のこと。
埋め込まれた思想には善も悪もなく、正しいことだと信じ切れば全てが正当化される。本当に…今>>続きを読む