Ruiさんの映画レビュー・感想・評価 - 32ページ目

Rui

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天才マックスの世界(1998年製作の映画)

3.6

ウェスアンダーソン監督初期の作品。ませた少年たちがたくさん出てきます。今に比べるとテンポ感は遅め。現実離れした部分も少なめだけれど最近の作品に通ずる部分はあります。

ブルーム役の俳優ビル・マーレイは
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ノーカントリー(2007年製作の映画)

4.1

最近で言うとウディ・ハレルソンも出演している「スリービルボード」。「FARGO」、「オザークへようこそ」などの系譜の作品。

よく考えるとメインの男性キャラはみんな悪い人間。サイコパス殺人鬼、妻子持ち
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(2014年製作の映画)

3.8

マーベルの映画は全然観たことなかったので心配だったのですが、この作品はスターウォーズの亜種的な感じで観れました。

これを機に他のマーベル作品も観てみようかな〜とすこし思ったり。カセットウォークマンも
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ライフ・アクアティック(2004年製作の映画)

3.9

ドキュメンタリー映画を撮影し、さまざまな問題を勢いだけで解決しようとする中年海洋学者をめぐる奇想天外なストーリーの映画。

ウェスアンダーソン監督の作品は奇天烈な設定を当然のように入れてくるので戸惑う
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

3.9

とても美しい異人種間ラブストーリー、こんな映画は今まであったのでしょうか。差別が大きな社会問題になっている、今の世の中だからこそできる作品な気もします。

水の描写がすごく綺麗な映画。使っている色もグ
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ザ・ロイヤル・テネンバウムズ(2001年製作の映画)

3.9

とにかく登場人物のキャラが不器用で個性的です。人数も多くそれぞれのストーリーもあるので、最初は付いていけないところもあったのですが、だんだん分かってくるところもあって惹き込まれていきます。

始まりか
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ストーカー(1979年製作の映画)

3.6

すごく哲学的な作品です。「ゾーン」と呼ばれる、「なにか」が起きる場所(隕石が落ちる?)という、とても曖昧な政府が立ち入りを禁止している領域をテーマにしたストーリー。

タルコフスキー監督の作品を観るの
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ダンケルク(2017年製作の映画)

4.0

ドイツに追い詰められたイギリス軍40万人、フランスのダンケルクから本国へ帰還するための行程を描いたストーリー。

イギリス首相チャーチルには「3万人助かればいい」と言われていたが、有志で小型の救出船を
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スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

3.6

ダニエル・ラドクリフの一体何者なんだ感のすごい映画。水を噴き出したり、ジェットを噴射してボートになったり、鉄砲の代わりになったり。マルチ道具人間...。いくつか美しいシーンもあって、よかった。

フォロウィング(1998年製作の映画)

3.9

クリストファー・ノーラン監督最初期の作品。メメントやプレステージ、インセプションに通じる緻密なストーリー構成がさすがです。

「街を歩く大衆の中から無作為に一人選んでその人物の行動を尾行する」という特
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

4.3

「やばいぞ!それはアイズ・ワイド・シャット的状況だ!」

サイコパスと不気味な人しか集まらない彼女の実家、頼れるのは親友と彼女だけ...。

ゾンビが出てくるわけでもないし、幽霊もいない。それでも自分
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ダークナイト(2008年製作の映画)

4.1

ゴッサムシティで起きる事件を題材にした話ですが、すごくスケール感のある作品。ノーラン監督らしく硬派で、ハリウッド感はありつつもしっかりと上品な作品という印象です。

序盤のシーンは偽バットマンの多さに
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めまい(1958年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

サイコに続いて観ました。美しすぎる一人の女性を巡った、歪んだ感情をテーマにしたストーリーは通じるものがあります。

しかし設定が特殊でおもしろい。結果的にファーガソンは2度も愛するマデリンを失ったこと
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プライベート・ライアン(1998年製作の映画)

3.9

覚悟して観たのですが、やっぱり苦しかったです。「フルメタル・ジャケット」とは対照的な生々しい戦争描写。冒頭の戦闘シーンの絶望感とエグさがすごい。ヒューマンドラマが含まれている作品だとしても、グロテスク>>続きを読む

フルメタル・ジャケット(1987年製作の映画)

4.1

人間が、殺人の仕事を遂行する人間になるまでの過程と葛藤がユーモラスに描かれている素晴らしい作品だと思いました。

冒頭40分ほどある訓練のパートから、ベトナム戦争への話。作品を通してジョーカーの人間っ
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サイコ(1960年製作の映画)

3.7

ベイツモーテルを経営する青年ノーマン・ベイツと宿泊客マリオン・クレインを巡るストーリー。
なによりもまず、襲われるときのあの音楽ですね。刺すシーンの適度なチープ感が今見ると愛らしい気もしました。

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バートン・フィンク(1991年製作の映画)

3.6

すごく抽象的な、空気感やそれぞれの解釈を楽しむ作品だと思う。

なにかをほのめかす演出や要素の連続。ただのプロレス映画をB級作品ではなくまっとうな芸術作品として作ろうとしてしまったがゆえの結末。生真面
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ロリータ(1962年製作の映画)

3.3

キューブリック作品の中ではそんなに好きじゃないかなと思った。ロリータという名前の少女を愛する男の欲望を描くストーリーということでしょうか。なかなか登場人物に感情移入が難しく、一番人間的なのはロリータの>>続きを読む

アイズ ワイド シャット(1999年製作の映画)

3.9

つかみ所が難しい作品でした。気味の悪い集会、仮面の集団は一体何者なんだろう...。

結婚から9年、倦怠期の夫婦。パーティでの互いの不貞まがいの行動が原因で、マリファナシーンの後から二人の様子がおかし
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イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(2014年製作の映画)

3.9

天才アラン・チューリングの孤独な物語。だれにも理解されず、大切な人を何度も失う彼にとって一番信頼できるものは暗号解読機クリストファーだったのでしょう。

エンドロールで感動しました。性差別、暴力もそう
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泳ぐひと(1968年製作の映画)

4.4

これはやられました。上流階級を皮肉ったカルト映画。すごく面白いです!

誰からも尊敬され、羨望の眼差しを向けられているネッドが泳ぎながら各地を転々とする、というようなところで物語ははじまります。

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スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐(2005年製作の映画)

4.1

スターウォーズの核心にせまるエピソード3はジェダイ敗北のストーリーです。

不安定なアナキンの感情の起伏がいよいよ激しくなっていきます。良くも悪くも性格は変わっていないんだなと...。オビワンとの戦闘
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スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃(2002年製作の映画)

4.0

アナキンで始まり、アナキンに終わるストーリー。いま観るとCG技術がまだ進歩途中な感じはします。

自分の才能ゆえに自信過剰になり、任務を逸脱した行動をとり続けるアナキンと、そのアナキンが護衛する任務を
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インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌(2013年製作の映画)

3.9

1960年代を舞台にした、物悲しい雰囲気の漂う、フォークシンガーソングライターの話。

ある場面で出てくる「金の匂いがしない曲だな」というセリフ、自分にとってはとても考えさせられるフレーズでした。
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ドライヴ(2011年製作の映画)

3.4

ライアン・ゴズリングはこういう悲しい運命を辿る役がやっぱり似合います。

誰のために報復し、誰のために旅立つのか。どこか哀愁ただよう作品です。

運転シーンが車のCMばりにかっこいいシーンがいくつか。
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スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス(1999年製作の映画)

4.0

シリーズをもう一度観直しているため小学生の時以来15年ぶりぐらいに鑑賞しましたが、おもしろかったです。

ジェダイの才能があり頭がよく少し自信過剰なアナキンの危なっかしさや、若かりし頃のオビワンは勢い
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悪魔のいけにえ(1974年製作の映画)

3.3

昔のスプラッター映画だからといって舐めてかかってしまいました。観るのにとても体力を使ったし、現代ではないような暴力描写もあるので心身ともに疲弊しました。笑

レザーフェイスの追尾シーンの長さに戦慄し、
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ダークシティ(1998年製作の映画)

3.8

敢えて作品名を出していくと、「未来世紀ブラジル」「トゥルーマン・ショー」「マトリックス」「ブレードランナー」をごった煮にして美味しくいただくような作品でした。

シェルビーチという名前を頼りに、秘密を
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ファーゴ(1996年製作の映画)

3.7

ドラマ版「FARGO」、「スリービルボード」、「オザークへようこそ」などを経てこの作品にたどり着きました。

まずはじめに「THIS IS A TRUE STORY」という罠。そんなのアリなのか...
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アイアン・ジャイアント(1999年製作の映画)

3.8

なりたい自分になっていい。

裏テーマとして、戦争においてファイティングポーズをとる人は攻撃されても仕方ない、大事なのはファイティングポーズをとらないことだということを伝えたかったのかなと思いました。
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レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

4.2

最高でした。ユーモアの度合い、ゲーム内世界の世界観、主役俳優のちょうど良さ。笑 音楽・アニメ・漫画・ゲームなどのカルチャーを網羅したとんでもない作品だと思う。2045年、こんな未来が待っている可能性は>>続きを読む

ドニー・ダーコ(2001年製作の映画)

3.8

とても曖昧でなかなか内容は理解できないけれど、味わい深い作品でした。(ストーリーに関してなんとなくこういうことなのかな?みたいな推測はあるけれどそれが正解なのか...正解があるのかも不明ですが)

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太陽の王子 ホルスの大冒険(1968年製作の映画)

3.8

心のこもった作画とフィルム感が素晴らしい作品。ストーリーは奇をてらわず、王道冒険ものです。と思いきや精神世界のようなものが描かれていたり、一筋縄ではいかないところもあり、いま観てもクオリティの高さに驚>>続きを読む

SUPER 8/スーパーエイト(2011年製作の映画)

4.0

とても面白かったです。
ストーリーは子どもたちによる自主製作映画の撮影を中心に進んで行きます。
ニヤリとするシーンも多く、思ってたのと少し違う流れだったのですが、それでもよかったです。

スピルバーグ
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夜は短し歩けよ乙女(2017年製作の映画)

3.5

ストーリーがぶっ飛んでいるところもあり、スピード感についていけない部分もあったので、もう一度観たいと思いました。

ラストのシーンに向けての展開がとてもよかったです。アジカンの曲もすごく合っていました
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アナイアレイション -全滅領域-(2017年製作の映画)

4.0

現実か非現実かわからないような世界に足を踏み入れた研究者たち。シマーとは?

美しい世界観とすこし奇妙な生物や植物。失った記憶と崩壊していく自我。

グロテスクなシーンも少しあるけど(思っていたよりず
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