うにゃぎさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

めがね(2007年製作の映画)

4.9

大好き。監督もキャストも「かもめ食堂」続く緩々映画の系譜。でも本格の方が好きかな。キャラクターの関係もイマイチ見えなかったし、奇妙でどこか宗教チックな怖さもあるけど、やはり心が安らぐ物語。萩上直子って>>続きを読む

彼らが本気で編むときは、(2017年製作の映画)

3.6

生田斗真が生田斗真にまったく見えない。見た目から仕草、話し方まで完全に女性だった。LGBTの差別や、育児放棄などの社会問題も捉えてて荻上直子らしくなく骨太な作品。

ゴースト・ドッグ(1999年製作の映画)

3.6

ジム・ジャームッシュがマフィア映画撮るとこんな感じになるよなぁ、ってイメージ通りの映画。武士道×HIP-HOPという斬新すぎる組み合わせ、悪くない。空気感や会話はやはりジム・ジャームッシュ。とりあえず>>続きを読む

みんなのヴァカンス(2020年製作の映画)

5.0

なんとも言えない多幸感に満ち満ちた映画。映画全体を包む心地よい空気感はギョーム・ブラックの手腕。言い意味で従来なラブロマンス、ヴァカンス映画を裏切ったストーリー。情けない彼ら3人が微笑ましくて、最高。

海街diary(2015年製作の映画)

4.0

まるで小津安二郎を彷彿とする美しい映画。四姉妹の淡々とした日常。美しい鎌倉、江ノ島の実景。演出も抑えてて、観てて心地よい。

裸足で鳴らしてみせろ(2021年製作の映画)

3.5

評判通り、確かに面白い。面白いんだけど…擬似セックスのプロレスの演出もくどいし、本当に行為に及ばないのかもよく分からない。ラストシーンはかなり良いが、底に辿り着くまで中盤がだれる。ちょっと長すぎたのか>>続きを読む

勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

2.6

ちょっと苦手だなぁ、これ。渡辺大知が演じてた男がムリすぎた…
気楽に観れる娯楽映画。松岡茉優の演技は良い。

ホットギミック ガールミーツボーイ(2019年製作の映画)

4.9

映像は素晴らしいものだが、独特のカット割りと大胆な編集がなんとなく気持ち悪い。ストーリーと合ってるのかよく分からない音楽。それでも、かなりの強烈感で終始、画面から目を離せなかったので、これは面白い映画>>続きを読む

殺さない彼と死なない彼女(2019年製作の映画)

4.4

恋愛劇と見せかけた人間と人間の繋がりを描いた傑作。涙こそ出なかったものの、なかなか食らった。3つのストーリーが交差するとき、あぁ傑作だ!ってなった。

闇のあとの光(2012年製作の映画)

3.0

まーじで意味わかんなかった。繋ぎ繋ぎすぎて何がなにやら…難解なだけなのか、はたまた…

The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ(2017年製作の映画)

3.2

しかし、何がいいんだか全然分かりませんっっっ!!!!(神聖かまってちゃん風に)うーん、面白くないなぁ…何かが足りない、なんだろなぁ…
衣装のドレスは素敵だったけど…

アンダードッグ 後編(2020年製作の映画)

4.3

この年の邦画で一番面白かった記憶。森山未來に痺れる。ボクシングシーンの迫力たりゃありゃしない。「あゝ、荒野」よりも「百円の恋」よりも「BLUE」よりもこの作品やな!無様に輝け!!!!

アンダードッグ 前編(2020年製作の映画)

4.3

素晴らしいボクシング映画。負け犬ボクサーたちの魂。森山未來も勝地涼もハマり役。

モテキ(2011年製作の映画)

4.0

ドラマ版も大好き。このサブカル臭がたまらない。長澤まさみが圧倒的に可愛い。エンディングのブギーバック痺れたァ。くるりの「東京」に、フィッシュマンズ「いかれたBaby」、岡村靖幸「カルアミルク」「あの娘>>続きを読む

半世界(2018年製作の映画)

3.5

配役が絶妙に良い。3人の男たちの友情物語(?)に加えて、稲垣吾郎と池脇千鶴の夫婦ドラマもいい感じ。物語が淡々と進んでいく感じも良い。池脇千鶴って良いよなぁ、うん、良い。

僕の村は戦場だった(1962年製作の映画)

3.3

構図の美しさがとことん光る。タルコフスキーは難解で苦手だけど、本作は比較的、見やすい印象。戦争の悲惨さが痛いほど伝わってくる。この時から既に、水を使ってたんだなぁ。

ハナレイ・ベイ(2018年製作の映画)

3.3

やっぱり、村上春樹の映像化って難しいんだなぁ。原作は好きだけど、イマイチ満足出来なかった。原作の雰囲気は損なってないんだけど、何かが足りない。あまり居心地が良くない。台詞が少ないのは良い。ハワイの景色>>続きを読む

トイレのピエタ(2015年製作の映画)

3.6

自分の人生を肯定したくなるような映画。人間は死を前にして、生を実感する。愚かだけど、正直な主人公を野田洋次郎が見事に演じる。プールのシーンって、どの映画も絶対にときめいてしまう。

ノマドランド(2020年製作の映画)

3.3

公開日に観に行った記憶。正直に言うと退屈だった。如何せん、何故ノマドになったのかが浅い気がする。それでも、必死に生きようとする彼女たちはかなり見応えのあるものだった。それに加え、映像は圧巻だったし、美>>続きを読む

やまぶき(2022年製作の映画)

3.4

フィルムのザラつき具合と祷キララの目に虜になっていた。そして、岡山の実景が抜群。ただ、外国人労働者に、サイレントスタンディングに、ヤクザに、恋愛に色々な題材を詰め込みすぎで主張が薄れた気がする。ひとつ>>続きを読む

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.6

ミットを打つ音、電車の音、文字を書く音、ギターを弾く音。間違いなく音の映画であり、見る映画。高速道路、川、鉄橋などの実景のショットがこの世界で闘う人たちを写している。ケイコと弟、弟の恋人とシャドーボク>>続きを読む

嘆きのピエタ(2012年製作の映画)

4.2

鬼才 キム・ギドクの金獅子賞受賞作。
とにかく痛い、痛い、痛い。哀しい復讐劇。なかなかショッキングな映像だったり、圧倒的な暴力が見られるけど、後半から少し静かめ。でも、心が痛む。

アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

2.1

うーん、面白くない。リアルな青春を作りたかったのは解るけど、何しろ会話劇でありながら、会話がつまらない。終始グダグダ。画が変わらないのが観ててキツい。意地でも野球のカットを撮らない潔さは気持ち良い。シ>>続きを読む

恋は光(2022年製作の映画)

4.7

恋とは?という巨大な疑問を哲学的な視点で議論していく大学生が可笑しくて可愛い。風変わりで不器用なんだけど、真っ直ぐな姿に心を打たれた。エリック・ロメールばりの演出と会話劇。舞台の岡山が活きてる。

愚行録(2017年製作の映画)

3.2

ちょっと相当な体力を持っていきます。人間の心の闇を描いた作品。妻夫木聡、満島ひかりの秀逸な演技。見栄や虚勢のために愚行を行う者たち。そして、日本にある格差。

蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

3.5

才能に満ち満ちたピアニスト4人が互いを認め合い、感化し合う姿に心を打たれた。そして、音楽に紳士に向き合い、自身が抱える苦悩と葛藤していく姿にも感銘を受けた。なんと言っても会場のリアリティある臨場感。観>>続きを読む

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

1.0

もうこの路線飽きたって。「花束みたいな恋をした」を大成功で終わり。あれは越えれないから、もうやめようよ。「ナイト・オン・ザ・プラネット」をそのまま出すのはちょっとねぇ…

テレビで会えない芸人(2021年製作の映画)

3.6

テレビには見られない毒舌な社会風刺ネタで笑いを掻っ攫う芸人・松元ヒロを追ったドキュメンタリー。そもそも、こういうスタイルだからテレビはダメってのが良くない風潮。彼の強い信念の上でのお笑いの美学を見れた>>続きを読む

バブル(2022年製作の映画)

1.0

まず、物語の設定が何ひとつも面白くない。そして、音楽、世界観、キャラクターどれもつまらない。音響と映像は確かに多少の評価の価値があるが、まるでダメ。

女は二度決断する(2017年製作の映画)

3.7

ただただ不条理。ダイアン・クルーガーの繊細な熱演。彼女の下したラストの決断。あそこまでいくと、清々しい。残酷で重く暗い映画。

わたしは最悪。(2021年製作の映画)

3.6

ラヴストーリーの様に見えて、ラヴストーリーではない。主人公が自身と徹底的に向き合ったドラマなのだ。「わたしは最悪」だと自分を客観視して言えるのだ。彼女は一生懸命に生きて、一生懸命に恋をしている。

破戒(2022年製作の映画)

3.5

差別の対象としてさらされつつ、自身のアイデンティティと向き合い葛藤してく様を間宮祥太朗が見事に好演。ただ、ストーリーがあまり面白くない。単純につまらない。

SHAME シェイム(2011年製作の映画)

3.4

性依存症の兄と恋愛依存症の妹。セックスを楽しんでいた主人公が次第に苦しみ、葛藤していく様がドキュメンタリーなくらいリアル。テーマはかなり重いが映像はスタイリッシュ。心の穴を埋められない兄妹の物語。