うにゃぎさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

宮本から君へ(2019年製作の映画)

4.0

お、真利子哲也監督、いよいよ本当に新井英樹の実写に挑んだか!これも、原作が大好きだけど、原作のヘヴィさやストレートさ、胸糞悪さが、全く損なわれずに映像化できてると思う。何より、キャストが神がってる。

ディストラクション・ベイビーズ(2016年製作の映画)

3.8

まぁ、これは新井英樹先生の「The World Is Mine」だよねぇ。間違いなく意識してる。柳楽優弥の圧倒的な狂気。今では奥さんとなった小松菜奈をとことん痛めつける菅田将暉。柳楽優弥がモンちゃんで>>続きを読む

気狂いピエロ(1965年製作の映画)

4.9

言わずもがなのヌーヴェルヴァーグの大傑作。私の映画好きの原点であり、多大な影響を受けた作品。とにかく圧巻のラスト。映画史に残る名シーン。ランボーの詩を引用して、2人の未来を暗示させるところとか本当に上>>続きを読む

勝手にしやがれ(1960年製作の映画)

4.0

ファッションにしろ、音楽にしろ、台詞にしろ、多用されるジャンプカットにしろ、隅から隅までお洒落。まさにヌーヴェルヴァーグの記念碑的作品。原案はフランソワ・トリュフォーなんだ!

MOTHER マザー(2020年製作の映画)

3.0

これまた一切の救いがなく胸糞。劇中では長澤まさみに殺意すら湧いた。ま、それだけ演技上手ということで。一番の胸糞ポイントは、実話を題材にしているということ。本当にこんな事があるなんて、反吐が出そう。

タロウのバカ(2019年製作の映画)

2.0

この世界から居場所がなくなった者たちの魂の叫び。希望も絶望もない。うーん、やっぱし大森立嗣監督あんまし好きちゃうなぁ。ストレートなメッセージ性のあるものを作ろうとしてるのはわかるんだけど、どれも後味の>>続きを読む

(2016年製作の映画)

1.5

酷い、酷すぎる。なんと言っても音楽。空気の読めない爆音。うるさい。邪魔だった。

セトウツミ(2016年製作の映画)

3.7

とにかく池松壮亮と菅田将暉の掛け合いが面白い。シュールな会話を川沿いで永遠としてる。映画としてタッチが軽く、見やすい。中条あやみの圧倒的美少女感。

イントロダクション(2020年製作の映画)

3.7

ホン・サンスと言えば、ズームとキム・ミニとタバコ。今作も例によって、タバコを、ずっとプカプカ。そして、抱擁。素敵。冬の海があまりにも素敵。モノクロームの波。

それから(2017年製作の映画)

4.9

大好きなホン・サンスの大好きな作品。キム・ミニが美しい。あのバカズームが映画のリズムを作っている。軽快な会話劇がもたらす笑い(いや、苦笑いに近い)がドツボ。モノクロがスタイリッシュで、またエモーショナ>>続きを読む

自由が丘で(2014年製作の映画)

3.6

大好きなホン・サンスと大好きな加瀬亮なんだけど、そこまで面白くはない。時間軸のシャッフルがあまり上手くない。物語もカメラワークも悪くないんだけど、そこのトリックの辻褄がどうしても気になる。ずっと吉田健>>続きを読む

気まぐれな唇(2002年製作の映画)

3.4

ホン・サンスの初期作。バカズームはなし。男ってダサいし、キモいよね。ホン・サンスの映画を観てると男ってどうしようもない生き物だな、って思う。エリック・ロメールの影響を受けまくり。セックスシーン多めだし>>続きを読む

ラストレター(2020年製作の映画)

3.9

森七菜の透明感半端ない。別にファンでも何でもないけど、この映画を観てる間、恋してた。そして、夏の田舎は良いよね。否が応でもノスタルジックが反応する。この時代だからこその手紙の素敵さも。

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(2017年製作の映画)

3.7

めちゃめちゃ評判悪いけど、私は好きでしたよ。そりゃ、まぁ本家には劣るけど。確かに文学っぽさが抜けて些かポップになりすぎた節はあるけども…

リップヴァンウィンクルの花嫁(2016年製作の映画)

4.0

ドキュメンタリー風のカメラワークと透明感ある映像。綾野剛、Coccoもそうなんだけど、黒木華の名演。3時間の中で絶妙な展開を作っていく岩井俊二の脚本は見事だと思う。

リリイ・シュシュのすべて(2001年製作の映画)

2.0

この映画の良さは正直全くわからない。イジメのシーンがキツすぎて見るに耐えない。それでも、中2の私にはリリィシュシュの音楽が必要だったし、あの時にこの映画に出会えてよかった思う。沖縄旅行のところは好きか>>続きを読む

打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?(1993年製作の映画)

5.0

痛いほどノスタルジックにやられてしまう。存在しないあの夏の事を思い出してしまう。そして、言うまでもなく岩井俊二は光の使い方が上手すぎる。奥菜恵もあざとくてかわいいし、音楽も最高。

デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

3.5

何気に人生初のゾンビ映画。初のゾンビ映画がジム・ジャームッシュってなんかカッコよくない?内容は、ユルユルなゾンビと人の戦い。軽さのバランスが上手。とにかくジム・ジャームッシュが楽しんで撮ってるのが伝わ>>続きを読む

コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)

4.0

コーヒー飲めません。タバコ吸えません。コーヒー&シガレッツは好きです。だって面白いやん。もはや劇ですらない会話をひたすら聞くだけたのに面白い。ユーモアに富んだやりとり。それをスタイリッシュな映像で、っ>>続きを読む

パターソン(2016年製作の映画)

4.2

これまた、ジム・ジャームッシュの魔法みたいな映画。とにかく景色が美しい。特に何も起こらない平穏な一週間がゆったりとして、心地よい。映画みたいに事件が起きない堅実な毎日がベストだよね。映画と詩の融合。

ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

4.8

みんな好きだよね、この映画。もちろん私も大好き。何回も観たよ。ジム・ジャームッシュがお届けする世界各地の夜中を舞台に、タクシードライバーと乗客の人間模様を描く秀作。お気に入りはパリとやたらうるさいロー>>続きを読む

東京公園(2011年製作の映画)

1.5

うーん、難しい。難解なのか、あるいは面白くないだけなのか。

EUREKA ユリイカ(2000年製作の映画)

5.0

217分の超大作。この長さで全く飽きさせない魅力。凄いものを観てしまった感。映画館で観れて本当に良かった。とにかく痺れる。一切の無駄なシーンがない。終始、画面越しに漂う死の匂い。改めて、青山真治監督は>>続きを読む

ホーリー・モーターズ(2012年製作の映画)

2.5

やっべ、全く展開についていけない。でもレオス・カラックスだから、とんでもなく凄いことしてるんだろう。カラックスは悪くない。ついていけない私が悪いんだ。何年か後、もう一度観る!

アネット(2021年製作の映画)

5.0

ちょっとド肝抜かれたなぁ、多分映画館ですごい顔してたと思う。ひたすら絶句。固唾を飲んで見守っていた。見守る?いや、圧倒されてた。ミュージカル映画という枠を超えた傑作。悲劇と絶望。映像美。アダム・ドライ>>続きを読む

横道世之介(2013年製作の映画)

5.0

何気ない日々の愛おしさ。沖田修一監督の映画は、当たり前の尊さに胸が暖かくなる。160分あるのに、全く飽きない。むしろ、永遠と観ていたい。凄く心地よい。
高良健吾×吉高由里子の「蛇とピアス」とのギャップ
>>続きを読む

南極料理人(2009年製作の映画)

3.8

これまた、沖田修一監督のただ平和に時間が過ぎていく系映画。この緩さこそ日本映画にしか出せない良さだと思う。とにかくご飯が美味しそう。伊勢海老のエビフライ、べちゃべちゃ唐揚げ、夜中のラーメン…食事が出来>>続きを読む

子供はわかってあげない(2020年製作の映画)

4.0

沖田修一監督の映画はとにかく温かい。物語の起伏のない138分もただただ幸福に時間が流れていく。ひと夏の冒険ものというThe青春映画のストーリーも魅力的なキャラとクスッと笑いたくなるエピソードが痛快で夏>>続きを読む

さかなのこ(2022年製作の映画)

4.2

終始ほのぼのとした空気感で穏やかな気持ちで観れた。悪いキャラが出てこない。沖田修一監督って、そういえばこんな感じだったな。いや、いつも以上にユルいかも。好きなものに真正面からぶつかっていくのはかっこい>>続きを読む

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