cocoさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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オールド(2021年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

面白かった!
「1日で一生分歳を取る」という一つのアイディアから緻密に空間を作り上げているところが見事だった。

ところどころ説明くさいし、設定の矛盾もないわけじゃないけど、
(排泄、虫歯、生理はどう
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ハイ・ライフ(2018年製作の映画)

2.5

序盤から中盤まで、思わせぶりが過ぎてついていくのが難しかった。
宇宙での育児ノイローゼと、閉鎖環境で極限状態になる集団と、死と生殖と、
下世話なものと神秘的なものが共存はしているけど、調和はしていなく
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プラットフォーム(2019年製作の映画)

2.0

「世界の縮図」的な不条理を見せられてるんだと思うし結構そういうのは好きだけど、
生理的に嫌な描写があざとくて乗り切れなかった。
あんなにうんことかおしっことか必要ないと思う。
ワンシチュエーションだか
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アバウト・タイム 愛おしい時間について(2013年製作の映画)

4.0

もし過去に戻ることができたら、やり直したいことは大抵恋愛関係になる、というところは予想できたけど、
最後はたまらなかった。

ただ海辺を散歩する、平凡な思い出の中にある永遠の別れ。

いつか別れる日の
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タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

ソン・ガンホ、運転手役多いな〜。

1980年の光州事件をほとんど知らないまま鑑賞し始めて、どんどん興味が湧いて調べながら鑑賞を続けた。

「民主主義のために戦った」という言葉だけ聞くと、なにか崇高な
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ぜ、全然わからねえ…

数年前に読んだ「弟の結婚生活がおかしなことになっている。」というはてブを思い出した。
そして読んだ。

乱雑に入れていた靴下をテルコに勝手に整理整頓されて、守が息苦しくなる描写
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アイネクライネナハトムジーク(2019年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

予告に惹かれて鑑賞。
序盤の「男のしょうもなさ」みたいなものが、どこかの時点で言及されたり挽回されたりするのかなと思って最後まで見たらそのまま終わってしまった。
女性の人物像もずっと朧げ。
由美も紗季
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パンケーキを毒見する(2021年製作の映画)

3.8

菅政権発足からまだ1年も経っていないのに、このスピード感で映画にするのはすごい。
荒削りに感じるところは多々あったけれど、菅の周辺人物(しかも自民党内部の!)からインタビューを取っているところも驚きだ
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モーガン先生のロマンス(1938年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

髪の毛引っ張り合うまではとても面白かったけど、後半何回も別れる別れないの話になるのはだるかった。90分しかないのに。

犬鳴村(2020年製作の映画)

2.0

都市伝説で、じんわり気が狂う系かと思いきやお化け屋敷パターンだったからがっかりした。

ワンダーウォール 劇場版(2019年製作の映画)

5.0

自由と実存を求めて社会の入り口に立っている学生たち。
それぞれの葛藤と選択が鮮やかに描き出される。
モラトリアムやノスタルジーの話かと思ったけど、全然違った。
この先、権力が自分を殺しに来た時、自分が
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アップグレード(2018年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

美術が良かった!
有機的なものと無機質なものの組み合わせで全編構成されていて、人間と機械の境目を探るように感じられて面白かった。
人工知能(シナプス回路)を埋め込むことによって、体を操られるだけでなく
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スケアリーストーリーズ 怖い本(2019年製作の映画)

3.8

随所にJホラーリスペクトを感じて嬉しくなった。
番長皿屋敷、リング、恐怖新聞。
ただの怪物退治ではなく、怪物の悲哀と社会の歪みまで描いているところが良かった。
それを乗り越えるのが子どもたちの勇気だっ
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

浮気男は死ね、とは思うけど、薬盛られて種馬にさせられて友達殺されて、「自分の邪悪さを噛み締めて地獄に堕ちろ」って言われるのはあんまりだ…

「理不尽な伝統」が前面に出ているかと思いきや、
訪問してすぐ
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七つの会議(2018年製作の映画)

4.0

見るべきところがはっきりしてて見やすい作品。
ほぼ半沢直樹。

ミッチーが華麗にゲロを吐く要員なのがよかった。
人の失敗を笑う、誰かを犠牲にしてノルマをこなす、そうまでして上り詰めた地位は何かあればす
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ヘルレイザー4(1996年製作の映画)

2.0

ピンヘッドのデザインがどんどん雑になる。作りたい人が作った作品とは思えない。

女の園(1954年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

女学生たちが理不尽な校則や出自の格差に不満を募らせ、重大な出来事の果てについには学校に立ち向かう…という、あらすじだけ並べると大した話ではないように思えてしまう不思議。
古い日本映画、なにが映画の本筋
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1999年の夏休み(1988年製作の映画)

4.0

大人のいない世界、成虫になる前のほんの一瞬、生と死が同時に訪れる繭の中。
性別も自他境界もあいまいな場所で、恋をすることで夏の終わりが近づく。
中盤で現れる故池田龍雄先生の絵画が、物語の結末を暗示して
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ヘルレイザー3(1992年製作の映画)

3.0

シリーズ全作監督違うから仕方ないけど、ずっと「そんな話だったっけ」と思いながら観た。

散歩する侵略者(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

「宇宙人が侵略しにくる」というテーマは「パニック」に焦点が当たりがちだけど、この映画は「日常」に焦点を当てていてとても静かだった。

概念を奪うほど宇宙人は人間に近づき、奪われるほど人間は人間だと思わ
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ヘルレイザー2(1988年製作の映画)

3.8

1に比べると長かった。でも美術は1にも増して見応えがあった。地獄の仕組みやカースティだけが何度も逃げ切れる理由は、説明臭くなってもいいからもうちょっと詳しく知りたかった。

ヘル・レイザー(1987年製作の映画)

4.5

Creepy Nutsの「ヘル・レイザー」をきっかけに鑑賞した。
悪夢に次ぐ悪夢、怪奇現象に具体的な説明はなくても生理的な痛みがビシビシ伝わってくるので怖い。
初めて見たのに見たことある気がするのは、
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

最後にギデクが現場から逃げようとして階段を下っていったところを見たとき、これはシンデレラストーリーだったんだと気づいた。
王子様は迎えに来ないけど。

ひょんなことからアッパークラスに紛れ込むことがで
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ルームメイト(1992年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

最後階段で死ぬと思ったのに普通に刺されて死んだ。

スペース・スウィーパーズ(2020年製作の映画)

3.9

ところどころCGがチャチなところはあったけど実写の美術が素敵だった。
描かれていないところまで設定を作り込んでいるのを感じた。
ゴミ掃除の描写ちょっとしかないけどこの映画はそれでいい。

響 -HIBIKI-(2018年製作の映画)

4.0

圧倒的な暴力で純粋さを押し通す少女・響。
浮き彫りになるのは彼女の悪意ではなく、真っ過ぐに生きることを阻む社会の悪意。
平手友梨奈の演技は初めてみた。
暗さと強暴さが滲み出ていてすごい役者だなと思った
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