北斗星さんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

北斗星

北斗星

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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.5


トニーが初めて面接でドクターに会った後、帰宅後奥さんに『玉座に座ってオレを見下ろし、どこかの王様みたいな衣装を着てた。部屋には剥製があったんだ‥』みたいな様子を伝え、首を傾げてる。

あいつ、かなり
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(1954年製作の映画)

-


ニーノ・ロータの超有名なテーマ曲。

大道芸人で流れながらその日暮らしの生活を送る2人。


無骨なザンパノ。


ジェルソミーナの哀しさ。


そしてとうとうザンパノが取り返しのつかないことをして
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最強のふたり(2011年製作の映画)

4.9


まず、のっけから『セプテンバー』にヤラれた!
で、白人のpoliceにはウソの発作。

もう、この時点でこの映画は面白くなるなと確信。


大当たり。ワクワクした。

こんなに心をギュッと強く掴まれ
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暖流 (再編集版)(1939年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます


昔の女優さんを花に例えると、 
原節子が【洋】の薔薇や百合なら、高峰三枝子は【和】の牡丹や椿でしょうか。


正直、この映画の志摩啓子の本意が、ラストシーンまで同性ながら解らなかった。


随所に伏
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無法松の一生(1943年製作の映画)

4.9


若い頃昔の日本映画にどハマリし、今は無き銀座の映画館でリバイバル上映してるのを知り観てきました。
確か『暖流』と2本立てだったような‥。


もう、無法松と言えば私の中では阪妻!三船&高峰は観てない
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生きる(1952年製作の映画)

4.4


若い頃、すごく気に入って2回ほど観た。




志村喬の唄うゴンドラの歌。
地響きのするような低音がものすごく印象に残っている。今でも。


公園の独りブランコ。
残り僅かな生命。
モノクロームのジ
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サバイビング・ピカソ(1996年製作の映画)

-


フランソワーズ・ジローはピカソの妻や愛人ほかすべての女性たちより、自立していたと思う。


だからこそ、この女性だけはピカソの砂地獄に堕ちなくて済んだ。


ホプキンスはいつもながら役も良かったけど
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ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

4.0


・ロサンゼルス
キャップを被ったウィノナのハスッパな感じが良い‥。運転しながらくわえタバコが良く似合う。

スカウトされるも、あたしはこの仕事がスキなんだよねってアッサリ断るとこもいい。




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戸田家の兄妹(1941年製作の映画)

4.2


佐分利信が弱者の立場である母と妹のため、兄達に説教する。



若い頃に観たときは佐分利信がガツンとやってくれて、格好いい男だなあとスカッとした。



最近になって懐かしくなって、どうしてもまた観
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死ぬまでにしたい10のこと(2003年製作の映画)

3.9


彼女の余命はわずか。

デキ婚で新婚期もなく、夫しか男を知らないとなると、まあ浮気ではあるけど、一度でいいから本気で『恋愛』を楽しんでみたい‥って心理は解ります。

私が彼女の立場なら同じことをして
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はじまりのうた(2013年製作の映画)

4.2


とにかくキーラの弾き語りが素朴で可愛らしい。
彼女の歌声もヘタに作り込まず、素人っぽいとこが逆に魅力的にみえた。


ずっと制作はイギリスかと思ってたらアメリカ映画だったんですね。



地下鉄、ビ
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あなたの名前を呼べたなら(2018年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます


ムンバイがまるでニューヨークのよう。

インドが都会すぎてビックリした。村と都会の落差が激しい。
ヘア、メイク、着る物も違う。


村以外の男女が皆洗練されて、ニューヨーカーみたいに見える。


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アバウト・ア・ボーイ(2002年製作の映画)

4.8


ヒュー・グラント史上、ノッティングヒルと肩を並べるくらいのドハマリ役。かつ、彼の最高傑作。




マーカスとウィルの精神年齢が逆になっちゃってます。



男の子から男へと成長していく物語。
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8 Mile(2002年製作の映画)

4.3


Eminemが下を向いている新聞広告のモノクロ写真に惹かれて観に行った。


映画館は中高生の男の子ばかりだったなあ。

Eminemの出世作。
まだ若かった。



『音楽を感じろ』って云う歌詞も
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誰も知らない(2004年製作の映画)

4.4


子供に真剣に向き合おうとする大人が誰一人いない。



皆その場限り。誰も責任を負わない。



強いて言えば、最後の方に出てくる食べ物を内緒でくれてたコンビニの兄ちゃんだけ。




あの女子中学
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

-


TVアニメからウン十年。
あまりにも風呂敷広げすぎてグッタグタに収集がつかなくなっちゃった最終話。



その後の3部作。


大いなる説明不足作品。




からの、最後は大いなる説明過多映画。
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ミアとホワイトライオン 奇跡の1300⽇(2018年製作の映画)

1.4

このレビューはネタバレを含みます


動物感涙モノではありません。
タイトル通りを期待していると裏切られます。 


家族愛を描きたいのか?動物保護に焦点を当てたいのか?それともアフリカの大自然を観せたいのか?


話がゴッチャになっち
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おみおくりの作法(2013年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます


市役所務めの孤独な男が、やはり孤独死した人たちの簡素な葬儀をする。


TVの映画紹介コーナーでイチオシだったので観てみた。
 

当時観たときの印象は、「そんなに絶賛される映画か?」。 


それ
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チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)

3.1


描きたいテーマは何となくわかる。


けれど、映画が駆け足過ぎた感がある。


ダウン症の少年とゲイカップルの何気ない日常をもっと観たかった。


90分作品なので、あと30分延ばして3人の心の交流
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フル・モンティ(1997年製作の映画)

3.8


イングランド。かつて鉄鋼で栄えた田舎町。

失業中の6人の男たち。皆それぞれ事情を抱えている。

何かやって手っ取り早くカネを稼ごう!


劇中いきなりジェーン・バーキンが流れる。妙に田舎の風景とマ
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バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

3.8


いつも、この映画の題名がどうしても思いだせなくなる。

シンプルに「納屋を焼く」じゃダメですかね?
納屋が存在しないからダメ??
仕方ない。


主人公とあまりキレイとは言えない女性の幼馴染が、たま
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ディア・ドクター(2009年製作の映画)

3.6


ラスト、2人は一言も口をきかなかったが、


八千草薫の笑顔が物語っている。

本当に親身になり、親しみを感じていたのは「医者」じゃなく医者のふりをしてた「人」だったと。

LIFE!(2013年製作の映画)

3.9


LIFE! 

これ、よく見るとジャケ写が素晴らしい。

いつもルーティンで仕事をしていた冴えない主人公。

会員制マッチングアプリ(?)である日同じ会社の女性を見つける。

空想に耽っているはずが
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます


何故、アーサーが殺人を犯さなければならなかったのか。
そして、何故アーサーはJOKERになったのか?

殺人に至るまでの彼の心理と経緯。

不幸、不幸、不幸の連続。

殺人を観ているこちら側は彼が殺
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スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち(2020年製作の映画)

4.2



スタントマンなら知っていたけど、スタントウーマンの存在は全く知らなかった。

でも考えてみると、様々なハリウッド映画の女優のアクションシーンを代わりに演じるのは彼女たちな訳で‥。


驚いたのは、
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風の谷のナウシカ(1984年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます


一番初めに映画館で見たのは中学生の時。

当時はあまりにも素晴らしくて、こんな圧倒的なアニメを創れる人がいるんだ。ととても驚いた。
すごい人が出てきた。

『ジブリ』など勿論まだ存在してない。今のよ
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Kids Return キッズ・リターン(1996年製作の映画)

3.8

俺たち終わっちまったのかな?
バカヤロー。これからじゃねえか。

このラストの2人の台詞につきる。

夢売るふたり(2012年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます


松たか子の『小さいおうち』と『 ヴィヨンの妻 』が好演だったのと、ジャケットの松さんの目の強さにひかれ、観ました。

松たか子の、女の業の深さが見ていて物凄かった。お店が火事になったけど、正に松た
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AWAKE(2019年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

いつも吉沢亮の顔を見てると、『女の子みたいだなあ』と思ってしまう。何故なら、睫毛がハンパなく濃いから。特に下睫毛がスゴく長い。

そして、何か太ってない?と思ったら、人生にあてのなくなった大学生のため
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永い言い訳(2016年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます


妻が突然亡くなり、きちんと離婚することも出来なくなり、妻との生前の関係や、妻の死から逃げまくっている夫。

一時は妻の友達の家庭に逃げ込むことで、自分の問題から目をそらしている。

私はモックンと竹
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ブロークバック・マウンテン(2005年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

同性愛者が愛し合う話し。
色んな意味でキツい映画です。

まだ、私も結婚間もなく、人生経験も浅く、恥ずかしながら所々意味がわからないシーンがありました。

2人がいきなりキスするシーンはビックリしまし
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運び屋(2018年製作の映画)

4.2


イーストウッドは引退したんではなかったですか?

自虐的に自分のことを、『じいさん』と呼んでるとこがクスッと笑えた。
確かにもう昔の作品と比べるとヨレヨレのじいさんなんですが…。

やはり、何にも知
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僕はイエス様が嫌い(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

このくらいの年齢の子供が出てくる作品が好きです。

由良とおばあちゃんが何の気なしにご飯を食べたり、お話ししたりするシーンが素朴で好き。由良の両親も平凡な人たちに見えて、安心感がある。

転校先の誰も
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天気の子(2019年製作の映画)

4.5

人が人を心から希求するという時期は誰にでもあるのではないかと思う。
例え警察官を殺してでも陽菜を助けてあげたいと願う帆高。

環境破壊と若い子供たちの生育環境の劣悪さを観客に押し付けず、さりげなく描い
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます


終始息も出来ないような張り詰めた空気や緊張感。

画家ともうすぐ嫁ぐ娘との台詞に無駄がなく理知的。

最初から最後まで2人は敬語を使っていてそこが非常に良かった。言葉の一つひとつがすごく美しく感じた
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菊次郎の夏(1999年製作の映画)

4.5


北野作品のファンですが、
いい意味で肩の力が抜けてる。
しかも知らないおじさんと子供が旅する話。ずっと気になっていた映画だった。

道中いろんな人に出逢ったり、いろんな下らないことをおじさんがしたり
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