シリアルキラーさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.8

最近のホラー映画の中ではダントツで面白かった。ああ、こういう表現もできるんだと素直に感心した。

テンポも良くて退屈させるような場面がなく、あれよあれよと話が進みフィナーレに到達。

ホラーと言っても
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芳華-Youth-(2017年製作の映画)

3.8

面白かった。戦争の話なので、いい話と言うのは語弊があるけど、悲しいだけの話じゃなくて良かった。

中国史が全然わからない私でも話の流れは理解出来たし、美しい音楽に彩られた青春映画と言えよう。

マルドゥック・スクランブル 圧縮(2010年製作の映画)

3.5

SFらしい奇想天外な展開に圧倒される。喋るネズミが印象的。

ラストは明らかに次の作品が気になるような終わり方。リアルタイムで見ていた人は、ここから1年も待たされると思うと大変だ。

原作は未読。

憂鬱な楽園(1996年製作の映画)

3.5

大した事のないチンピラの揉め事を、ダラダラとした長回しで撮った内容。

登場人物の見分けがつくまでに時間を要するのと、場所が変わっても、そもそもが日本以外の風景なので、話の流れが掴みづらい部分があるが
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守護教師(2018年製作の映画)

3.5

マ・ドンソク主演のサスペンス。

韓国映画らしい暴力的なシーンや凄惨な表現はあるものの、特別に目新しさは感じなかった。

ただ100分ほどのコンパクトな時間なので、気軽に見るのに適している佳作だった。
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ワイルドバンチ(1969年製作の映画)

3.5

西部劇には詳しくないので適当な事は言えないんだけれど、他の西部劇の名作とは違う個性がある作品なのはわかった。

どことなく漂う哀愁と、激しい銃撃戦。インパクトのある内容だった。

ミスティック・リバー(2003年製作の映画)

3.5

複雑に絡み合う、元親友の3人の話。これで良かったのかと思う部分も多々あるが、ミステリー・サスペンス物として、よく出来たシナリオだと感じた。

ジャームス 狂気の秘密(2007年製作の映画)

3.7

LAの狂気のパンクバンド、ジャームスのドキュメンタリー映画。

ジャームスを知らない方でも、ギターのパットが後にNIRVANAのサポートギターを務めたと言えば興味を持ってもらえるだろうか?

私は、こ
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悪の偶像(2017年製作の映画)

3.8

長い上にモヤモヤするところも多々あるので、評価が高くなりづらいのは理解できるが、その上で最後まで飽きさせない展開は見事だったと思う。

ただ詰めが甘いのか、見る者に解釈を委ねているのかわからないような
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シェラ・デ・コブレの幽霊(1964年製作の映画)

3.3

幻のホラー映画が2022年5月14日からPrime Videoで見放題配信開始。

60年代の白黒ホラー映画ということで古さは否めないが、緊張感は維持され、集中して見れる。

当時は怖かったのかもしれ
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友は風の彼方に(1986年製作の映画)

3.7

前半から中盤にかけての展開も悪くないのだが、ラスト30分に全て持っていかれてしまう。

ちょっとギャグっぽい雰囲気もあるが、シリアスなところはシリアスに。香港ノワールの傑作。

オテサーネク 妄想の子供(2000年製作の映画)

3.7

2022年5月、U-NEXT見放題に追加されました。

狂気の沙汰としか思えない内容。モルカーで話題になったストップモーションアニメで、こんな表現ができる事にも驚き。

全編がアニメではなく、ほとんど
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この素晴らしい世界に祝福を!紅伝説(2018年製作の映画)

3.6

アニメ本編を見たついでに映画も鑑賞。単体でも楽しめない事はないが、アニメの、このすば→このすば2を見終わってから見るのが一番良いと思った。

内容は本編と変わらないくだらない内容が、そのまま映画化され
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劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 新編 叛逆の物語(2013年製作の映画)

3.6

内容はアニメ本編か、映画の第一弾、第二弾を見ていないと掴みづらいだろう。どちらかを見た前提で見る映画だと思う。

その上で映画らしいスケールの大きさや、画面全体を使った演出は嬉しいが、情報量が多くて頭
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壊れた心(2014年製作の映画)

1.2

正直、良いところが見当たらない映画。

ノワール物にしては呑気なBGMが緊張感を壊す。浅野忠信はボソボソと喋るだけで、特別に良いところを感じない。

ほとんど台詞のない映画だが、ストーリーは解説通りな
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17歳の瞳に映る世界(2020年製作の映画)

3.9

妊娠の中絶がテーマの映画ではあるが、青春映画のようにも見えてくる。

主人公の不安な心境や、痛々しい描写は見ているこちらも不安にさせ、非常に興味深い映画でありながら、早くこの不安から解放されないか、映
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エレファント(2003年製作の映画)

3.2

リアルで怖いなと思ったし、ドキュメンタリー的な性質の映画なんだろうけど、そんなに映画としてはハマらなかった。

淡々と進んでいき、あ、そうなんだ、という印象だった。

隣の影(2017年製作の映画)

3.6

想像してたより面白かった。

常に不穏な影が付きまとう人々。一線を越えるシナリオ。

ホラー映画なみのインパクトのある演出と、淡々と進んでいく展開とのギャップも面白い。

良質なサスペンス佳作でした。

マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)

-

全然わからなかった。割と真剣に見れていたし、リンチも好きだけど、初見は意味不明。

ネタバレサイトを見て、なんとなく、ああ、なるほどね、という感覚はある。

生きている間に見直そう。

Re:ゼロから始める異世界生活 Memory Snow(2018年製作の映画)

3.8

本編以上にギャグ要素の強いOVA第一弾。

アニメ本編を見ていて、尚且つキャラクターに思い入れがあるなら、楽しめるだろう。

クスッと笑える場面が多いし、人気キャラクターのラムとレムが尊い。またエミリ
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ブリング・ミー・ホーム 尋ね人(2018年製作の映画)

3.7

大女優、イ・ヨンエ14年ぶりのスクリーン復帰という事だが、こんな極悪サスペンスでの復帰を本人は望んでいたのだろうか(笑)。

韓国映画の振り切れた感じが見れる内容で、こんな事は起こってほしくないと思う
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ゲロゾイド(1988年製作の映画)

3.2

これはすごい!何をされてるかわからない。かろうじてわかるのは、悪いやつに襲われて逃げているという事。

とにかく叫びまくるヒロインと、ゾンビモドキとの追いかけっこは、良く言えば「悪魔のいけにえ」の名シ
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ジェイコブス・ラダー(1990年製作の映画)

3.7

ベトナム戦争から帰った主人公が幻覚に悩まされる話。

1990年の映画ながら不気味な雰囲気がしっかりと出ているし、時系列がバラバラの映画にしては話がわかりやすく、世界観に浸りやすい。

ホラー映画と言
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ルチオ・フルチのザ・サイキック(1977年製作の映画)

3.6

初っ端から、主人公の母親の自殺シーンが面白すぎ。崖に顔ぶつけまくった上に、どう見ても人間ではなくて大爆笑。フルチ先生のゴア描写炸裂。

しかし後半は結構正統派なサスペンスで、透視で見た内容が現実になっ
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ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 -(2019年製作の映画)

4.0

90分と気軽に見れる尺ながら、オリジナルアニメと同じような感動を詰め込んだ内容。

90分を、美しすぎる映像と、先が気になる展開で一気に魅せてくれる。一瞬だけどツインテールのヴァイオレットが見れるだけ
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悪魔のいけにえ レザーフェイス・リターンズ(2022年製作の映画)

3.3

特別に目新しいところがあるわけじゃないんだけど、オリジナルの設定を活かしながら過剰なゴア描写で魅せる佳作。

オリジナルの緊張感や個性には到底、及ばないが、スピンオフ作品としては悪くない。最近は派手な
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バブル(2022年製作の映画)

3.0

厳しい事を言うと、制作陣の豪華さから想像されるものに対しては期待外れだった。

アニメ映画らしく技術は素晴らしく、映像には目を見張るものがある。

ただシナリオが抽象的と言うか、ファンタジー世界にして
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クワイエット・プレイス 破られた沈黙(2021年製作の映画)

3.0

このシリーズが嫌いなわけではないのだけれど、世間評価ほど合わなかった。

シンプルに無音状態が多い映画だと眠くなるし、あってないようなシナリオで急に得体の知れない生物に襲われるので、感情移入しにくいと
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オールド・ガード(2020年製作の映画)

3.6

結構斬新な設定の映画だったと思う。アクションシーンもかっこいい。

変わったシナリオだが話はわかりやすく、誰でも楽しめると思う。敢えていうのであれば、小綺麗にまとまりすぎてる感じがあって、もう少し映画
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サークル(2015年製作の映画)

3.2

想像していたより面白かった。

人がバタバタ消えていくから、もう少し登場人物の掘り下げが欲しかったりとか、最後もこちらに考えが委ねられる系の終わり方だったので、少し消化不良だ。

それでも全体的な雰囲
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最悪の選択 Calibre(2018年製作の映画)

3.7

想像していた以上に面白かった。

狩りに行った男たちが誤って子供を殺してしまうという、よくありそうなシナリオではあるんだけど、最初から最後まで緊張感が持続するし、話のテンポが良くて飽きずに楽しめた。
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この夏の先には(2021年製作の映画)

3.7

やっぱり中国の青春映画は良いなぁ〜と思われる、甘酸っぱいストーリー。

異常に教育熱心で、娘の男女交際にも口を挟み、学校にもズカズカ来てしまう教育ママ。中国では当然なのだろうか?日本ならモンスターペア
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THE MOLE(ザ・モール)(2020年製作の映画)

4.2

あの国にスパイとして入り込んでいた男の話。

ドキュメンタリー映画と言えば、過去の資料とか、オマケ程度の再現映像を見ながら語り手が永遠と語るイメージがあり、良くも悪くも、そのジャンルについて詳しくなけ
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マーダー・ミステリー(2018年製作の映画)

3.7

タイトル通りのミステリー映画でもありながら、コメディ色のかなり強い内容。

主人公夫婦の馬鹿加減はかなり笑えるし、テンポが良くて97分があっという間だった。ギャグがハマるかどうかにもよるが、個人的には
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空白(2021年製作の映画)

4.0

事故にあった女子中学生の父親は威圧的で、画面越しにでも嫌な人物として映るが、こういった人っているよなぁ〜というような、現実味のある人物だ。

それに対して追い詰められていくスーパーの店長は寡黙な人物で
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嵐の中で(2018年製作の映画)

3.8

シナリオのよく練られたサスペンス。一見、単純なタイムリープ物と見せかけて、かなり斬新な構成。

全編に渡って緊張感もあり、ただ怖がらせるだけではなく、起承転結、感動的なシーンもしっかりとしており、非常
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