foochthepopさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

孤狼の血(2018年製作の映画)

3.8

「すばらしき世界」を観た後だったので、役所広司の演じるキャラクターが脳内で混ざってしまった感ある

あの、粗暴さとハッタリで乗り切るしかない「紙一重の綱渡り」と言えるネゴシエーションを演じられるのは、
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牝猫たち(2016年製作の映画)

3.6

普通に良かった

最近Vシネや日活ポルノ的な映画をちょくちょく流し見してるけど、当然ながらそれらとは全くジャンルの異なる作品だった

主演の井端珠里も良かったが、主役格のデリ嬢トリオの一角、寡夫の老人
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風に濡れた女(2016年製作の映画)

3.6

クセになるアヴァンポップなエロティシズムというか、フェティシズムかなこれ

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

3.3

話の展開がクソ雑くて、思いつきと思いつきをちゃんと繋げることなく並べたような印象

大まかな設定やプロットとしてはアメリカの青春映画で何度か見たような話で、スナック映画として楽しみやすいジャンル

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愛がなんだ(2018年製作の映画)

3.4

役者の演技はどれも素晴らしい

特にテルコが動物園で不意に涙するシーン、日常の中で涙が出る時ってこんな感じで泣くよな〜すごいな〜と思った
あと中原くんが「じゃあ葉子さんは悪い女でいいっす」とか言うシー
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.3

ようやく観れた

端的に言うと、シリアスなテーマから目を逸らすことなく真摯に描き、それなのにエンタメとしての完成度も高い、よくよく出来た映画だと思う

ぶっちゃけ言うと公開から2ヶ月ほど経った今、各方
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ヤンヤン 夏の想い出(2000年製作の映画)

4.4

以前アマプラでヤン監督の「クーリンチェ」を観たけど、話を面白いと思えず、登場人物の名前すらロクに覚えないまま、237分という長い時間を「完走」した

そのエドワード・ヤンの遺作で、BBCが21世紀の偉
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レッド・ファミリー(2013年製作の映画)

3.9

コメディかと思いきや、虚しく切ない、けれどしっかり熱いドラマだった

統率のとれた北朝鮮工作班の生き様を通して、ベタながら「南」の「堕落した」一家との対比が効いて、人間の本質的な「生」が描かれていたと
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レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)

4.0

面白かったかと言われると答えに詰まるが、映像体験としては凄かったと思う
劇場で観てたら痺れてただろうな

熊にあんだけボコられて生きてる人間なんていんの?wwwwとは思うし予後にしても尋常でないタフネ
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デビルズ・ダブル -ある影武者の物語-(2011年製作の映画)

3.5

ウダイ・フセインと主人公のラティフを演じたドミニククーパーの鬼気迫る名演

実話・自伝が基になった映画ということだけど影武者という設定が面白くて、そういえば金正恩も「今メディアに出てるのは影武者ではな
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牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版(1991年製作の映画)

3.5

鑑賞後2ヶ月ほどたって追記した

結論を言いますと、
「クソ長いけど一気観しないと絶対ダメ〜!」

観終わった直後の感想
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・長い
・4時間は苦行
・名前を覚えらんない

繊細だし美しいし、
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プリズン・サークル(2019年製作の映画)

3.8

全国に何万人もいる受刑者の中で、年間40名しか(現状)受けられないというTC(Therapeutic Community:治療共同体)の実践をメインに、民間事業者を活用した島根の刑務所にカメラを入れた>>続きを読む

愛とセックスとセレブリティ(2009年製作の映画)

3.2

中盤までは早送りでちゃんと観てない

後半、主人公の甲斐性のなさや計画性のなさ、因果応報な展開に同情して最後まで観た
虚しい映画だけど、嫌いではない(良い映画だとも思わないけど)

主人公はクズで自由
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ヴィンセントが教えてくれたこと(2014年製作の映画)

3.6

ビル・マーレイのダメ親父が隣のガキと仲良くなって、人間関係とは、人間性とは何かを教えてくれるような、そんな感じのベタな映画

ビル・マーレイ扮するダメ親父と聞いて反応する人には、ありきたりながら一定の
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判決、ふたつの希望(2017年製作の映画)

3.9

観ている内にどんどん良くなっていった

難民を多く抱え、内戦のしこりが残るレバノンを舞台に、血の気の多い輩な職人と頑固で不器用な職人の諍いを描く映画

これがレバノンのネトウヨかって感じの保守派・民族
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20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)

3.7

ストレンジポップという言葉、一部のジャンルの音楽CDに付属するライナーノーツなどで目にしたその言葉が、この映画を形容する語として思い浮かんだ(あるいはニューウェーブ)

ふんわりカラフルでポップな印象
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i-新聞記者ドキュメント-(2019年製作の映画)

3.5

思想家森達也の興味関心や信念に突き動かされるようにして撮られた作品、衣塑子いろんな意味ですごいな、という印象

密着取材ではないので断片的であり、ドキュメンタリーとしては僕の評価軸だと満足できるもので
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世界でいちばん貧しい大統領 愛と闘争の男、ホセ・ムヒカ(2018年製作の映画)

3.1

「最良のリーダーとは、自分を超えるリーダーを後に残すものをいう」これは名言

この映画を通して、ムヒカ氏が元々義賊であり、犯罪者であったことを知れた(富裕層からの強奪、銀行強盗など)
しかもそれをまる
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パターソン(2016年製作の映画)

3.5

美しいとは思うけどあまり面白くはない
尺をもう少し伸ばした方が、話としては面白くなったんじゃないか

スピリチュアルでエキゾチックで、表面的なキャラの彼女がしんどい
こういう女の人苦手

アダムドライ
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あなたのママになるために(2015年製作の映画)

3.5

ペネロペクルスは美しいし、出演者の演技はみな好ましく、ところどころ真に迫る良い映画だと思う

しかし、余命幾ばくもない女性が出産するのは、めちゃくちゃなエゴだと思う
生まれてくる赤ちゃんが不憫に思えて
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エル ELLE(2016年製作の映画)

3.6

登場人物を誰一人として好きになれない、それが面白いとは思うけれど

監督はかなり歪んでるというか、変態なんかな

刺さる人には理屈抜きに刺さる映画だと思う

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

3.7

彼のタフさには本当に驚嘆、リスペクト
すこ〜

ワンカット風に撮ってあるから緊張感が途切れることなく、没入感がすごい
完全に劇場で観るべき映画だった

イマイチな点としては、なかなかのご都合主義で、ん
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名もなき塀の中の王(2013年製作の映画)

3.5

シーンシーンの瞬間風速は目を見張るものがあるものの、それらが結び付かず、急に都合がついて展開するような印象を受けた

終盤は畳み掛けるようにイイハナシになっていくようで、悪くはないけど「今までの時間は
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グッド・ネイバー(2016年製作の映画)

3.9

何を言ってもネタバレになってしまいそう(この一文ですらネタバレになりうる)

ちゃんとA級の映画でした

地下室に関する妄想は、どこから湧いてきたのか不思議なレベルで執着してたものの、全体を通して良く
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MERU/メルー(2014年製作の映画)

3.8

以前観た時は途中で眠くなってやめたんだけど、最初から観直してみた

すると想像以上にエモーショナルな映画で、目が離せなくなった

映像が美しいのは言うまでもないが、このチームのドラマは、もはやドキュメ
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沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

3.4

長い、アメリカ人のための映画

原作でもそうなのかもしれないが、井上様を通して語られる禁教の理由が、少し一方的な西洋側の主張であると感じられた

というのは、16世紀終盤に秀吉が出した「バテレン追放令
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TENET テネット(2020年製作の映画)

3.9

評判通りに面白かった
(もう一度観ないと理解が追いつかないけど、そこまでの気力がない…)

ダンケルクやインターステラーなどでもレビューに書いたと思うけど、やっぱりノーラン監督はアクション(爆発、激突
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劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

3.8

こんだけ流行ってるけど本当のところどうなんや?!と思ってアマプラでTVアニメ版を観始めてから2週間ほどで2クール完走

確かに面白かった
矛盾とか説明不足とか、先達の作品との類似性なんかもあったけど、
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映画ドラえもん のび太の新恐竜(2020年製作の映画)

3.2

恐竜とのふれあい、飼育、タイムマシン、箱庭と、子ども的にはワクワク要素たっぷり

ドラえもんの映画って、僕はあまり本数観てないからイメージ先行だけど、物語性を強くするためか感情移入しやすいようにしてる
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レストレポ前哨基地 PART.2(2014年製作の映画)

3.6

リアルバンドオブブラザースとでも言うべきか
長期間にわたり共同生活を送り、命の危機を分かち合い続けた、仲間たちとの絆
それは戦場を知らない人間には理解できないものだろうし、下手に賛美もできない

戦闘
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みかんの丘(2013年製作の映画)

4.2

戦争とは何か、現代の日本人には全く無関係のものか、敵と味方で人間としての違いはあるか、
そんな本質をついてくるような、普遍的な、哲学をもった映画でした
最近観た中で1番良かったかも

作り手の実体験が
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女は二度決断する(2017年製作の映画)

3.9

タイトルから若干食わず嫌いしてたけど、とても良かった

ネオナチ夫婦のあのナチナチした感じ、何であんな空気作れるんですかね、本物のネオナチに見えたよ

移民と多民族・多宗教の問題は、今や日本も他人事で
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手紙は憶えている(2015年製作の映画)

3.7

ラストのオチの衝撃が魅力の4割くらいを占めるタイプの映画だと思うが、ちょっとリアリティに欠けた点が残念な気もする、95分に収めた良作

全体的には良くできたサスペンス(大した局面でもないシーンでBGM
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SUNNY 強い気持ち・強い愛(2018年製作の映画)

3.4

小池栄子とともさかに惹かれて観てみた

みんなまあまあ良かったと思うけど、どこか馴染み切れない雰囲気みたいな、違和感を感じた

韓国版の方がやはりしっくりくる

例によって、「大根仁がドヤ顔でおくるM
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七つの会議(2018年製作の映画)

3.7

半沢ロスを埋めるには十分な出来だったと思う

東京中央銀行の次長さんも登場するし、香川照之、ミッチー、北大路欣也、片岡愛之助、緋田康人(小木曽)、須田邦裕(大阪西支店融資課の垣内)、赤井英和(宇梶を恨
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