papandaさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

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ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃(2001年製作の映画)

3.8

かなり久しぶりに見た。純粋に面白かった。公開当時抱いていた雑念(ハム太郎とか)が消えたからかもしれない。白目ゴジラの圧倒的に不気味で怖いこと、バラゴンの健気なこと、一般人立入り厳禁のところに勝手に入っ>>続きを読む

ゆれる(2006年製作の映画)

4.1

高圧的ですぐに怒鳴り散らす父親のもと、片方は家や両親を守り地元で地道に働き、もう片方は家を出て自分の好きな道を選び好きに生きている。この兄弟の思惑。兄弟ならではのわかり合うこと、妬み、肉親ならではの愛>>続きを読む

GO(2001年製作の映画)

4.1

もっとゴテゴテしたイメージがあったけど、意外とかなり爽やかなのに驚いた。ジュリエットの有名な台詞、「バラはバラという名前でなくてもその香りは同じ」の放つ意味を改めて感じた。何人だろうと、何民族だろうと>>続きを読む

愛を乞うひと(1998年製作の映画)

4.0

母親が娘に対する虐待のシーンは正視できない。見ていて辛すぎる。どうしてあんなにも娘に暴力を振るうのか。母の過去を想像してしまう。戦後の混乱と強いバイタリティーとか、台湾との繋がりや歴史とか、考えさせら>>続きを読む

アナログ(2023年製作の映画)

4.0

「原作 北野武」とあったので、あの北野武監督はどんな物語を紡ぐのだろうという興味。予告編を見たら生真面目な青年と謎めいた女性の悲恋ものっぽくて、あの北野監督に限ってそんなベタなはずは、と思っていたらベ>>続きを読む

ゾン100 ゾンビになるまでにしたい100のこと(2023年製作の映画)

3.6

気軽に楽しめた。輝の超ポジティブな発想は羨ましいくらい。出だしの展開が面白くそのあとどう続いていくかだけど、やっぱりコミュニティーを作っちゃうのね。足湯に浸かって寛ぐゾンビって、シュールな絵がおかしか>>続きを読む

幻の光(1995年製作の映画)

3.6

静かで繊細な映画だった。遠くから引いて固定したカメラで長い時間のワンショット映像と冬の日本海の風景が、無駄を省いた芯の強い静謐な雰囲気を作り出していたように思う。でも、もう一度見ないとわからないところ>>続きを読む

サマータイムマシン・ブルース(2005年製作の映画)

4.2

久しぶりに見たがとにかく痛快爽快。無償に面白い。大学生達のおバカっぷりがたまらなく可愛らしい。タイムマシンを使う理由が熱い真夏にエアコンのリモコンが壊れたので昨日に行って壊れる前のを取って来ようという>>続きを読む

コンフィデンシャル:国際共助捜査(2021年製作の映画)

4.0

面白かった。派手なアクションもすごいがちょっと控えめなユーモアとのバランスがよかった。何の予備知識もなく見たのだが、これは2作目だそうなので、1作目も見たくなった。チョンリョンとジャックというチョーイ>>続きを読む

喜劇 初詣列車(1968年製作の映画)

3.7

渥美清さんが実直でド真面目な車掌を演じるシリーズの3作目。そしてテレビで寅さんを演じる直前の映画だ。渥美さんの顔芸も出色だけど、意外と切れのある動きがまた笑わせてくれる。佐久間良子さんは今度は弟思いの>>続きを読む

渇水(2023年製作の映画)

3.7

育児放棄された姉妹には大人はどう見えているんだろう。姉は大人の世界が見えてくる頃だし、妹も薄々感づいてはいるんだろう。大人に助けを求めずふたりだけで母の帰りを待つ姿が切ない。「渇水」というのは水不足の>>続きを読む

喜劇 団体列車(1967年製作の映画)

3.6

それなりに面白かったけど、なんかややまとまりに欠ける気がする。渥美さんの顔芸はさすが。実に表情豊か。そして声は聴いていて実に心地いい。ミヤコ蝶々さんとの掛け合いは秀逸。笠智衆さんはやっぱりいい。小林稔>>続きを読む

まなみ100%(2023年製作の映画)

3.9

熱いのかチャラいのかよくわからないけど、自分の昔に似てはいないけどなんとなく似ているような、何か気になるキャラだった。主人公の高校生活や大学のサークル活動や仲間たちとの繋がり方、ちょっとだけ羨ましい気>>続きを読む

喜劇 急行列車(1967年製作の映画)

3.8

面白かった。渥美清さん演じる堅物で人がよく真面目な車掌さんがぴったりハマってる。渥美さんがテレビで寅さんを演じるのはこの翌年。寅さんとは違うこういう演技もとてもよかった。寅さんはもちろん大好きだけど、>>続きを読む

カード・カウンター(2021年製作の映画)

3.5

暗い。何か共感できるものがなかった。カジノのシーンは興味があったが、それ以外はどうなんだろう。予告から受けた印象とはだいぶ違った。刑務所って、罪を犯した人がその罪を償い、考え方を改めたり技術を身に付け>>続きを読む

グランツーリスモ(2023年製作の映画)

3.8

秘めた才能の開花、師との出会い、躍進、挫折、絶望からの立ち直り、そして晴れやかな笑顔。まさに王道の青春サクセスストーリー。実話に基づくそうだが、どこまでが実話かわからないが、安心して見られた。映像はと>>続きを読む

スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望(1977年製作の映画)

4.5

東京国際フォーラムのシネマ・コンサートで。やっぱりこの映画は思いっきり巨大なスクリーンで見るに限る。冒頭シーンの宇宙船に上から押し潰されるような気分はそれに尽きる。「Single 8」の高校生が感じた>>続きを読む

ヒッチコックの映画術(2022年製作の映画)

3.6

ヒッチコック映画は面白い。その面白さはどこから来るのかよくわかった。観客を思いのままに誘導するためのカメラアングルとかセットの美術とか時間の操作とか、実にあの手この手で楽しませてくれてたんだな。とにか>>続きを読む

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

3.6

この映画、感受性や思考力に乏しい僕にはハードルが高かった。あの旅行になぜ母親がいないのか、それまでにどんなことがあったのか、父親は今どうしているのか、見ている間そんなことがずっと引っ掛かっていた。なん>>続きを読む

フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン)(1965年製作の映画)

4.5

伊福部先生の不気味な音楽で始まるその作品世界。この頃ゴジラは明るく軽くなっていて、その反動のように久しぶりに重く怖い特撮映画だった。タンパク質を与え続ける限り生き長らえる身体、じゃあ広島の爆心地であそ>>続きを読む

十戒(1956年製作の映画)

3.8

長いと知っていたのでそれなりに覚悟して見たのだが、長い、長すぎる! 聖書の物語は西洋では誰でも知っているものだろうから大ヒットしたんだろう。だけど、僕には馴染みが薄いので、それなりには楽しめたけど感情>>続きを読む

丸木位里 丸木俊 沖縄戦の図 全14部(2023年製作の映画)

4.0

監督さんのお話があった。日本で唯一陸上で戦争が行われた場所が沖縄。そこで何があったか、どんなことが行われたかはドキュメンタリーやドラマなどで見聞きしてはいる。今残っている沖縄戦の写真は全部アメリカ側で>>続きを読む

君は行く先を知らない(2021年製作の映画)

3.8

大はしゃぎする男の子、脚を怪我した中年男、怖い雰囲気の中年女、ほとんど喋らない若い男、かなり弱っている犬。いきなり男の子の携帯を取り上げて土に埋めてしまう。この家族旅行は何やら訳ありみたい。ロードムー>>続きを読む

逃げきれた夢(2023年製作の映画)

3.8

全編を通して一人語りのように感じた。スタンダードサイズのスクリーン、長回しのワンショットの撮影、街中の雑踏も自動車の走行音も喫茶店のBGMも定食屋の賑わう声も全く聞こえず、聞こえるのは主人公と対話する>>続きを読む

愛の讃歌(1967年製作の映画)

4.5

よくできた人情噺を味わった気分だ。フランスの有名な戯曲の本案映画化で、やっぱりフランスの映画「シェルブールの雨傘」によく似たストーリー。原作者の他の戯曲を山田監督が演出した舞台も見たことがある。
なん
>>続きを読む

戦場よさらば(1932年製作の映画)

3.5

ヘレン・ヘイズの美しさ! 「大空港」や「続ラブ・バッグ」、アガサ・クリスティのミス・マープルものでチャーミングなおばあちゃんていうイメージだったけど、驚いた。もっともこの映画は1932年の公開、まだ映>>続きを読む

氷の微笑 4K 30周年記念レストア版(1992年製作の映画)

3.5

サスペンス、エロティック、ハードボイルド、結局人間は自分も含めて誰のことも信用できない、ということだろうか。有名な映画なので一度は見ておこうと思って見たのだが、この世界は僕には荷が重すぎた。作品世界に>>続きを読む

名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊(2023年製作の映画)

3.8

クリスティの作品が好きなのでこのシリーズも見ているが、映画のテンポとかリズムとか、どうも僕には合わない。クリスティの作品ならもう少しゆったりとしてユーモアを漂わせているほうが好き。今回は特に原作を大き>>続きを読む

ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

3.8

服装や生活スタイルからいつの時代設定なのかと思ったが、たった十年ほど前と知って驚いた。キリスト教の中にも昔からの生活や考えを頑なに守り通しているひとたちがいるとはきいていたが、外部との交流がないとこん>>続きを読む

ミステリと言う勿れ(2023年製作の映画)

4.0

莫大な遺産の相続を巡る連続殺人事件、そう聞くと因縁の絡み合った呪われた血族とか犬神家か多治見家か鬼首村かと思ったけど、意外と爽やかなラストだった。昔からのつまらない因習を断ち切って子どもたちに幸福にな>>続きを読む

狎鴎亭(アックジョン)スターダム(2022年製作の映画)

3.1

美容整形界を舞台にしたあの手この手でのしあがっていくコメディーだけど、なんかはじけなかった。疑心暗鬼とか裏切りとかあるんだけど、いまいちスッキリしない。ちょっと期待はずれだったかな。

福田村事件(2023年製作の映画)

4.5

見終わって本当に辛い気分になる。100年前に起きたことなのにこういうことがあったということを最近まで知らなかった。福田村の人たちはあの後どう生きたのだろう。世間の人たちはどう捉えたのだろう。井上ひさし>>続きを読む

ホーンテッドマンション(2023年製作の映画)

3.7

まあにぎやかなこと。あのアトラクションが好きな人ならものすごく楽しいのだろうが、ディズニーとはとんと縁のない僕はそこそこ楽しかった。ストーリーはあってないようなもの。あれに出てくるゴーストって日本でい>>続きを読む

SAND LAND(2023年製作の映画)

4.0

予告編以外なんの予備知識もなく暇潰し的?な感覚で見たのだが、面白かった。トリオのロードムービー感、次第に絆が強まっていく感じがよかった。絵柄が好き。丸っこい戦車がかわいいけど、メカとしてちゃんと考えら>>続きを読む

トリとロキタ(2022年製作の映画)

4.0

現実を反映した物語だからああいうストーリーになるのだろうが、見終わって気持ちが重くなった。故国に残してきた家族のために密入国して薬の密売のパシリをして懸命に稼いで、それでも追い付かない。ラストも悲しい>>続きを読む

⾼野⾖腐店の春(2023年製作の映画)

4.1

大林監督の作品で懐かしい尾道の風景に、製法と品質にこだわる豆腐屋の親父と娘、気のおけない仲間たち。自身の身体の変調が気になる親父は一人娘の再婚を進めたいが、いざ目の前にすると偏屈になってしまう。善意の>>続きを読む