阪本嘉一好子さんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

阪本嘉一好子

阪本嘉一好子

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サンバ(2014年製作の映画)

4.5

在留資格更新を逃し国外退去を命じられて入国管理に送られたサンバ。セネガルから来て、フランスに10年は住んでいたのに!そして国に住んでいる母親に仕送りをしていたが、そんなことはできなくなっている。最初の>>続きを読む

ファーザー(2020年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

レビュー本文
参った。最後に父親のアンソニーが、自分はだれ?と本当に何も分からなくなっている様子がよくできている。泣けた!! お母さんを恋しがっているが多分娘と混同しているのかなと思ったけど、痴呆で子
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天才ヴァイオリニストと消えた旋律(2019年製作の映画)

4.8

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過去と現在と設定がうつりすぎるので、集中できないところがある。1951/52そして、80年代の現在。場所はニューキャッスルとワルシャワ、ロンドン、そして、ニューヨークなどと。マーティンもデビッドもそれ>>続きを読む

そして人生はつづく(1992年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

キアロスタミ監督の作品は私自身緊張感が漂って困る。精神的に彼の映画は心の準備がいる。今晩はリラックスしてキアロスタミの映画でも観ようかなんて考えられない。自分の座る場所も特定なところに座り、じっくり腰>>続きを読む

アナザーラウンド(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

酒の話は興味ないと思って、あらすじを少し読んだら、うう、、私と同じ職業だ。それで、教員に焦点をあてて、観ることにした。
マーチンが妻に向かって、『私はつまらなくなった?』と聞く。この意味はクラスで生徒
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The Cat and the Moon(原題)(2019年製作の映画)

4.8

アレックス・ウォルフの才能には驚いている。20代で、監督、脚本、主演、音楽もなどと多才な力を発揮できるのには驚き。映画は高校生の主人公役をアレックスが演じる。少し映画が長いので退屈感があり、Fや悪い言>>続きを読む

ニューヨーク 親切なロシア料理店(2019年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

身始めて違和感が漂った。DVから抜け出すことは本人が悪循環を断ち切れないからかなり難しいと聞く。クララは主婦だと言った。子供にもDVが及んでいるようでこれならDVのための社会福祉施設になぜ行かないのか>>続きを読む

Son of the South(原題)(2020年製作の映画)

5.0

Son of the Southという題名はこの映画で重要だ。なぜかというと、ボブが白人の二人組につれ去られるとき、車の中で、ニューヨークのユダヤ人かと聞かれるシーンがある。そうなら当時はリンチにあう>>続きを読む

Gregory Peck: His Own Man(原題)(1988年製作の映画)

4.5

このドキュメンタリーを観たのはローマの休日を観たからだ。グレゴリーペックにはそれほど馴染みがなく、彼が出演した映画で、観たのはあと、アラバマ物語だけだ。この映画は、高校時代父親と観て、当時の陪審員制度>>続きを読む

アウト・イン・ザ・ダーク(2012年製作の映画)

5.0

まず、ニマーNimer というパレスチナの学生の家族の場所を理解しないと、ロイRoyとの関係もピンとこないと思う。こういう説明が全くなく始まるが、もし、パレスチナ、ユダヤ問題を人々に理解してもらって意>>続きを読む

24フレーム(2017年製作の映画)

5.0

人が気に留めないところを気に留めることのできる才能
芸術全般に持っている才能を徐々に取り出していった一生
キアロスタミ監督の最期の作品になったらしいが何かピッタリだと思う。

誰が言ってたか覚えていな
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サイクリスト(1989年製作の映画)

5.0

この前に、キアロスタミ監督のクローズアップを観て、是非、1987 年のモフセン監督のサイクリストを観たく思った。
やっとのチャンスに恵まれて、観始めたが、困ったことに字幕が薄すぎて読めない、最初の部分
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ライク・サムワン・イン・ラブ(2012年製作の映画)

4.8

出だしの意味がわからにのは、キアロスタミ監督のよく使う技法なので、黙って観察していたと言ったほうがいい。そのご、一人の女が男の曇った眼鏡をとって拭き出した。ええ? これなんだと思って見ていたが、期待し>>続きを読む

ワンス・アポン・ア・タイム、シネマ(1992年製作の映画)

-

これもまたDVDが古くて字幕が読めなく苦労をした。どうしても読めないので最初の方は諦め、1992年のなのにビデオ本体も古いので途切れ途切れでという状態で観た。デジタルリマスターを望む。80% ぐらいし>>続きを読む

独裁者と小さな孫(2014年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

2004年。モフセン監督がこの映画をどう製作したかが、ボーナス版についていたので観てみたが、根気がないと作れないなと思った。孫とマリアのダンスの撮影場所や軍や人々が大統領と孫の乗っているリムジンかなに>>続きを読む

オリーブの林をぬけて(1994年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

キアロスタミ監督(1994)のこの作品は音楽も含めて出だしがちょっとモフセン監督のサラームシネマ(2002)と同じようだ。私の感じたままを書いただけで、物語の展開はサラームシネマテーマとは違う。サラー>>続きを読む

ABCアフリカ(2001年製作の映画)

4.7

2000年から2001年にかけて撮影されたと字幕に出るが、ドキュメンタリー映画であるこの映画でその当時にことを踏まえてレビューを書くのは難しい。この映画は国連の要請であると。そして、エイズも現在は治療>>続きを読む

東ベルリンから来た女(2012年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

東ベルリンと西ベルリンの狭間に生きてきた人たちの映画やドキュメンタリーをいくつかみているので、これも選択肢に入れた。しかしこの映画は東ベルリンから東ドイツの田舎のバルト海が見えるところで生きている(い>>続きを読む

コーラス(1982年製作の映画)

4.8

最後に字幕が、『Institute for Intellectual Development of Children and Young Adults』1965年に創立された子供や若者の劇、映画、美術>>続きを読む

クローズ・アップ(1990年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

詐欺罪で刑を受けるサブジアンだが、彼が芸術が好きだと言っているが、彼の言葉からそれが伝わってくる。無職で貧困でも、その芸術性を身につけたんだが、これは台本を読んで勉強しただけなんだろうか?彼は、映画を>>続きを読む

Jimmy Carter: Rock & Roll President(原題)(2020年製作の映画)

5.0

いやあいいねえ。カーター大統領のスピーチを日本語のクラスの教材に使ったことがある。これでカーターにもっと興味を持った。だからこのドキュメンタリーを観たいと思った。それにカーターはグレッグオーマンと友達>>続きを読む

Woodstock: 3 Days That Changed Everything(原題)(2019年製作の映画)

4.7

Woodstock: たった3日間の有名な野外コンサート。1969 年(Aug 15 – Aug 18)ニューヨーク州のウッドストックでコンサートを始めるまでの裏側の御膳立てなどについて話しているので>>続きを読む

メラニーは行く!(2002年製作の映画)

4.7

物事をあまり考えたくないので、軽いタッチのラブコメディを観た。映画一本見ると、考えさせられてしまう。だから、ぼやっと観た。

ニューヨーク市長の息子アンドリュー ヘニングの寛大さが好きだった。彼は民主
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The Audition(英題)(2019年製作の映画)

4.8

Can you only accept him, if he is achieving. これはバイオリニスト、アナの伴侶が息子についてアナにいった言葉。これが心に残った。バイオリニストになるために厳>>続きを読む

Tom Petty and the Heartbreakers: Runnin' Down a Dream(原題)(2007年製作の映画)

5.0

トムペティの曲はよく流れているし有名なので、このドキュメンタリーの曲は九分九厘は知っている。しかし、彼のことや、トムの思想やハートブレーカーなど、全く興味を持っていなかったけど、暇つぶしにこのビデオを>>続きを読む

Catch the Wind(英題)(2017年製作の映画)

4.9

主人公エディース、フランスの縫製工場の閉鎖で、解雇の代わりにモロッコの(スペインが地中海の目と鼻の先)タンジールの縫製工場で働く。フランスの工場で解雇されるよりいいと思って。モロッコに行くことは冒険の>>続きを読む

タイタンズを忘れない(2000年製作の映画)

5.0


Creedence Clearwater Revival, Bob Dylan, The Hollies, Marvin Gaye, James Taylor, The Temptations, a
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嵐ケ丘/嵐が丘(1939年製作の映画)

5.0

1939年の映画で、私は小学生の高学年の時、エミリーブロンテの原作(1847年)を読んでいて、高校生か大学生の時、原作をもう一度と読んだ。原作と映画は違うし、ヒースクリフの執念深さが恐ろしくなった 。>>続きを読む

ローマの休日(1953年製作の映画)

5.0

1953年の作品なんだねえ。何度か見ているけど、いつも感動するところは同じ。それに、シンプルな自然で綺麗なシーンが多くて、映画をゆっくりしみじみと鑑賞できる。スピードも
速くなく、ましてや、汚い言葉を
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バッド・エデュケーション(2019年製作の映画)

5.0

Education という言葉には弱い。私は教員なので観たくなる。Bad ということは時々、Good の意味があるから、何かわからないなあと思ってみ始めた。
見終わった後薄気味悪くそれに恐怖感に襲われ
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ボヤンシー 眼差しの向こうに(2019年製作の映画)

4.7

家族のありがたみがわかったというより、14歳の人生にこんなことがあっていいのか。この経験の後、人間が変わっちゃうよ。未成年が人を殺す。この彼はこの後どういきていくのだろう。最後に家族に会いに行った後こ>>続きを読む

シノニムズ(2019年製作の映画)

5.0

わあ、すごいシーンがある。セーヌ川の欄干に寄り添いながら主役、 Yoav(Tom Mercier)が辞書で学んだ言葉、形容詞を吐き新天地パリを修飾し表現する。セーヌ川はパリがどうだこうだと。。(忘れた>>続きを読む

La tête en friche(原題)(2010年製作の映画)

5.0

人の気持ちのわかる優しい青年に育った主人公Germainジャマニ?(ジェラール・ドパルデュー)。でも、小さい頃の母親や学校の環境が影響したのか、自分に自信がないし、読むことにも軽い障がいが出ている。学>>続きを読む

Forever My Girl(原題)(2018年製作の映画)

5.0

アレックスロー(リアム ペイジ役)の英語には感心している。ロンドン英語のアクセントの強い(この意味は米国英語ではないということ)俳優が、これだけ、状況に合わせた各地方のアメリカ英語を使えるので、アレッ>>続きを読む

フラクチャー(2007年製作の映画)

4.6

ちょっと面白そうだから見て見ることにしたが、思ったほど興味深くなかった。これは、はっきり言っ
て、テッド(アンソニーホプキンス)の一人芝居のようで、最初から最後まで彼の凄みに圧倒されて、映画が終わった
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セメントの記憶(2017年製作の映画)

5.0

このエッセイ(随筆)が父親をしのぶ書き方であったり、それに、家族をシリアにおいて働きにきているシリアからの建築業の人々が故郷を案じている書き方であったりしている。いかに、個人のストーリーを淡々に語って>>続きを読む