みきわめとおるさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

みきわめとおる

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21ブリッジ(2019年製作の映画)

3.7

チャドウィックボーズマン、享年43歳。
死因は、大腸ガン。
私の父も大腸ガン。享年48才。
早死にするのは善人だけ、(Only the good die young)とビリージョエルも歌ってた。

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悲しみは空の彼方に(1959年製作の映画)

4.5

NHK-BSで視聴。
ラナターナー主演のメロドラマという事前知識だけで、あやうく録画すら逃すところ。

観ているうちにドラマに引き込まれていき、
ラストシーンでは枯れ果てんばかりに涙が溢れた。woww
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ファイナル・プラン(2020年製作の映画)

4.0

ザベストオブイケおじ!
リーアムニーソンをみんな大好き!!!
本作でもやっと出会えた愛する人の為にファイナルプランを爆発させる!

1994年、大阪梅田の北野劇場で感涙にむせびながらシンドラーのリスト
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鵞鳥湖の夜(2019年製作の映画)

3.8

え、これちゃんと中国本国で上映できたの?

と思うほど中国貧困層の実態が描かれ、フイルムノワールの衣を被りながら、そのバイオレンス描写はかなりのもの。

うーん、救いようがないなあ、辛すぎるなあ、と思
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泥棒成金(1954年製作の映画)

4.0

グリイスケリーは存在そのものがダイヤモンドのようだ。

1955年当時ケイリーグラント51歳。
グリイスケリー25歳。
まるで親子のような年齢差。

グレイスケリーは実父に自分だけ愛されなかったとの想
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インビクタス/負けざる者たち(2009年製作の映画)

4.2

私は我が運命の支配者、
我が魂の指揮官なのだ。

悪名高い人種隔離政策アパルトヘイトを撤廃に導いた南アフリカの英雄ネルソン・マンデラ。
その崇高な精神が、マットデイモン扮する南アフリカラグビー主将、フ
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プロフェッショナル(1966年製作の映画)

3.5

少年時代、テレビの〇曜ロードショーでたびたび本作が目玉作品として放映されていたが、一度も観ることがなかった。

今回、NHK-BSでやっと観た。

早くクラウディアカルディナーレ、出てこんかなあ、と思
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まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

4.1

大野さん役、成田凌。
香住ちゃん役、清原果耶。

まともじゃないのは君(大野さん⇄香住ちゃん)も一緒な感じに
まともじゃないのは私(みきわめとおる)も一緒なので、大層共感いたしました。

かつて、一緒
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デッドプール(2016年製作の映画)

3.8

うん?
うあーびっくり!
ライアンレイノルズ映画初鑑賞でした!!!

ほー、デッドプールオモロい。

うん?
前嫁がスカーレットヨハンソン!?

え〜!
今嫁がブレイクライヴリー!?

ひえー、どんだ
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ジャイアンツ(1956年製作の映画)

4.0

ジェームズディーン3本の映画、エデンの東、理由なき反抗、そしてジャイアンツ。

本作だけエリザベステイラー、ロックハドソンに次ぐ3番手の格での出演者だが、時が流れ、2022年の現在ではディーン演じるジ
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ガルシアの首(1974年製作の映画)

4.0

サムペキンパーとジョンカサヴェテスの共通点。
①他人の真似できないオリジナルな作風。
②59歳で亡くなった。
③妥協しない孤高の人。

ウォーレンオーツはこの1作でレガシーになった。

自分が59歳に
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ベニスに死す(1971年製作の映画)

4.1

私たち、1970年代に映画鑑賞デビューしたものにとって、その水先案内人として大きく影響を受けたのが、淀川長治氏であった。

その淀川さんが最も愛し、熱く熱くその素晴らしさを語っていたのがベニスに死すだ
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アメリカの影(1959年製作の映画)

4.0

Improvisation =即興、ジャズのように映画を撮ったジョンカサヴェテスの監督処女作。

たまたま本作の前に、セクシー美女=ハルベリーの007映画を観た。
ハルベリーは、アフリカ系アメリカ人の
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007/ダイ・アナザー・デイ(2002年製作の映画)

3.6

007シリーズ20周年にして、20本目というアニバーサリー感満載の本作。
ピアースブロスナンボンド初鑑賞。

これらの要素ではなく、2人の女優さんで観た。
本作の撮影中に、チョコレートで初の黒人女性で
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ブリッジ・オブ・スパイ(2015年製作の映画)

4.0

役者の中で坂東玉三郎が一番好きで、
生まれ変わったら歌舞伎役者になりたいとまで言うマークライアンス。
本作でアカデミー助演男優賞を受賞。素晴らしい演技でした。スピルバーグがイギリスまでマークの舞台を観
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英国王のスピーチ(2010年製作の映画)

4.3

1997年、最も感動した映画が、本作で言語聴覚士を演じたジェフリーラッシュがオーストラリア人で初めてオスカー俳優となった
シャインだった。

天才ピアニスト、デイヴィッドヘルフゴッド
(ジェフリーラッ
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Tommy/トミー(1975年製作の映画)

4.2

もしも、

1976年、お年玉を清水の舞台から飛び降りるつもりで ビートルズ赤盤(1962-1966)とビートルズ青盤(1967-1970)を購入しなくて、この映画Tommyトミーを観てたら、私のロッ
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シカゴ(2002年製作の映画)

3.5

シカゴ、ブロードウェイ初演時の演出家であるボブフォッシーが天国で本作を鑑賞したら、何と言うだろう、、、。

レネーゼルウィガーと、キャサリンゼタジョーンズの演技、歌、踊りのバトルは実に圧倒的でエキサイ
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無頼(2020年製作の映画)

3.6

井筒監督8年ぶりの本作。

監督の哲学、好きな映画、シンパシーを感じる生き方などがぶち込まれた映画だった。
ゴッドファーザー、ダイハード、ゲッタウェイが大好き。

少年時代から還暦後の引退までの長い時
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ザ・マニア 快感生体実験(1986年製作の映画)

3.5

ピンク映画〜日活ロマンポルノを量産し、
内田裕也に指名され、コミック雑誌なんかいらない!で一般映画に進出。

以降は良質の娯楽映画を連発し、2008年のおくりびとで日本映画初の、アカデミー外国語映画賞
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.1

スピルバーグに見出され、アメリカンビューティー(1999)デビュー作にして、アカデミー作品賞、監督賞をGETしたサムメンデス。

007スカイフォール、007スペクターのメガヒット作も手がけ、アクショ
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(1985年製作の映画)

4.0

一文字秀虎(仲代達矢)は黒澤明自身である。

黒澤天皇と呼ばれる完璧主義で、暴走機関車やトラ!トラ!トラ!でアメリカ側と衝突して降板。(秀虎の唯我独尊)
起死回生のどですかでんが不当たりで借金を抱え自
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ハスラー(1961年製作の映画)

4.1

You don't know what you got, until you lose it.

失っではじめて君の大切さに気づく。

ジョンレノンが心の壁 愛の橋で歌った歌詞で、ヨーコさんと別居して
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ミセス・ノイズィ(2019年製作の映画)

3.6

若い頃、夫婦喧嘩をしたら必ず「あなたは結局自分のことしか考えてない!」と叱責された。

ミセスノイズィを観ながらそんなことを思い出した。

主人公が結局、自らの小説でこの騒動を昇華させてまたヒット作を
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暴行儀式(1980年製作の映画)

3.3

根岸吉太郎監督の才能は、1980年代に爆発しまくり、それ以降燃え尽きてしまったように思う。

狂った果実(1981)、遠雷(1981)、キャバレー日記(1982)、俺っちのウエディング(1983)、探
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ブラス!(1996年製作の映画)

3.9

ブラス!    といい、
オーケストラ! といい、
何故音楽はこんなにも私たちの心を打つのか

ついこのあいだ観た 音楽 というアニメもそうだった。

その3作に共通するのは、一人一人の力が合わさって
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ドレミファ娘の血は騒ぐ(1985年製作の映画)

3.6

教授役の伊丹十三。
本作の前年、1984年にお葬式を発表。
あらゆる映画賞を総なめにした同じ頃、この奇妙キテレツな役を演じていた。
監督の黒沢清。
本作の2年前、
神田川淫乱戦争、ピンク映画でデビュー
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スラムドッグ$ミリオネア(2008年製作の映画)

3.9

勧善懲悪、ハッピーエンド、大演舞のインドボリウッド的映画を、かつての支配者イギリス人、ダニーボイルがリスペクトして描ききる。

トレインスポッティングから本作まで、ダニーボイルは絶望的な貧富の差を、諦
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音楽(2019年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

もう来ないのかと思った研二が飛び入りし、
もうだめなのかと思った森田が飛び入りし、
ロトスコープでの迫真のライブシーンを観てたら、涙がザクザク出てきた。

音を楽しむ、と書いて音楽。

アビーロード、
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トラ・トラ・トラ!(1970年製作の映画)

3.1

交戦が避けられない場合、アメリカは日本側からの攻撃を望む。

真珠湾攻撃陰謀説。当時のアメリカ大統領、フランクリン・ルーズベルトが、「事前察知をしながらそれをわざと放置した」という説である。

実に不
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君の誕生日(2018年製作の映画)

4.2

イジョンオンは女性監督であり、本作は2作目。
韓国映画界は本当に凄い。才能ある人がどんどん出てくる。
セウォル号沈没事故の悲劇を、またしてもチョンドヨン!の息子を亡くした母を核に描いている。
池田附属
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007/死ぬのは奴らだ(1973年製作の映画)

3.8

第3代目ボンド、ロジャームーアお目見え作というよりも、ポールマッカートニー&ウイングスのLIVE AND LET DIEが産まれた映画としてビートルズマニアの私はたまらん。

ポールの後世でのライブで
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彼女は夢で踊る(2019年製作の映画)

3.9

我が青春の十三ミュージックも、DX歌舞伎町も今やない。

ヘアヌードに激烈興奮し、マーガリンを塗って優しくこすればアソコが出てくるというアホな説を信じて穴開けておしまい、、。

簡単に見えないから、な
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風花 kaza-hana(2000年製作の映画)

4.0

相米慎二監督を想うとき、53歳で早逝した人生と生き様は無頼派の昭和の作家、太宰治や坂口安吾、織田作之助と重なる。

特に本作、風花の、生まれてすみません。でも私のような人間もなんとか生きていきたい。人
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チャンシルさんには福が多いね(2019年製作の映画)

3.9

チャンシルさんにはキムチョヒ監督自身を投影した部分がとても多いね。

チャンシルさんには監督したキムチョヒ監督の小津安二郎愛が溢れているね。
(タイトルバックは小津さんそのもの)

チャンシルさんには
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東京上空いらっしゃいませ(1990年製作の映画)

4.3

うう、せつない。

うう、相米監督作で一番好きかも、、。

牧瀬里穂正真正銘の映画デビュー作。

でもっていきなり相米監督の過酷な指導の果てに生まれたこの帰れない二人の素晴らしさ!!!

最後に亡くな
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