だまさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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違う惑星の変な恋人(2023年製作の映画)

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ちょっとずつずれてる4人の噛み合ってないようで噛み合ってる会話が癖になる。思わずくすりと笑ってしまうシーンの連続でとても面白かった。話してる内容には全く共感できないので苛々はするけども。俳優陣もそれぞ>>続きを読む

私は、マリア・カラス(2017年製作の映画)

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スクリーン越しでも鳥肌が立つ程の歌声。生で聴いたらどれだけ素晴らしかった事だろう。気高く愛情深く繊細で孤独。そんな彼女の姿が浮き彫りになる映像の数々。人生における苦悩の深さが彼女の輝きを際立たせる。あ>>続きを読む

アンダー・ザ・シルバーレイク(2018年製作の映画)

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主人公と一緒にゲームをクリアしていくような不思議な感覚。刺激的な映像と音楽に身を委ね。訳が分からない状況を楽しみながらも前に進むと突然ゲーム終了。そんな感じ。深く考察するのもありだろうけど。自分は感覚>>続きを読む

教誨師(2018年製作の映画)

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6人の死刑囚と教誨師の対話から浮かび上がるそれぞれが心の奥に秘めた感情。殺人を悔いる者。事実を受け止められない者。他者に責任転嫁する者。真実を秘めたままの者。人が人を裁く事の重み。死刑制度の是非。死刑>>続きを読む

ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

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続編ありきだけど見せ場の連続で単体でもちゃんと面白い。すごく漫画っぽいのに実写としても違和感のないバランスが絶妙。山田杏奈のアシリパが最強。可愛くて凛としてて透明感がエグい。表情豊かな動物たちにも癒や>>続きを読む

梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

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序盤は宮廷の生活をそれなりに楽しんでる様子の主人公にほっこり。でも事件が起こってからは一瞬たりとも途切れぬ緊張感に圧倒された。権力に踏みにじられる個人の思い。絶対に勝てるはずのない相手にどう立ち向かっ>>続きを読む

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

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穏やかで優しさに溢れた時間が続く。とても心地良い作品。静かな会話のやり取りをずっと見ていたかった。誰もが何かしらの生きづらさを抱えてて。他人のそれを完全に理解することは難しいけれど。ちょっとした気遣い>>続きを読む

ゴーストワールド(2001年製作の映画)

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自意識過剰でコンプレックスの塊で。自分が傷つくことには敏感で他人の痛みには鈍感であろうとする。イーニドに昔の自分が重なって胸が痛かった。泣いてる彼女を抱きしめたくなった。自分はすっかり生きづらさとは無>>続きを読む

宝くじの不時着 1等当選くじが飛んでいきました(2022年製作の映画)

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くだらなくてバカバカしくてめちゃめちゃ面白い。思わず声が出ちゃうほど笑った。北からクレーム来ないのかと心配になる。でも最後だけ泣かせにくるのずるい。ヨニがめちゃ可愛い。現実の南北もあれぐらいゆるい関係>>続きを読む

千年女優(2001年製作の映画)

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鮮やかに。軽やかに。ひたむきに。現実とスクリーンを行き来しながら。様々な時代を駆け抜けたひとりの女優の生き様が浮かび上がってくる。壮大で強烈な映像体験にどっぷりと引きこまれ。気が付くと泣いていた。ラス>>続きを読む

VORTEX ヴォルテックス(2021年製作の映画)

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疲労感でぐったり。二分割の画面を同時に目で追い続けるのがとても疲れるし。老夫婦の日常が淡々と映し出されてるだけとも言えるのに緊張感が物凄いし。じりじりと心を削られていく感じがきつかった。それぞれの本心>>続きを読む

花腐し(2023年製作の映画)

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彼女は男たちに何を求めたのか。男たちは彼女に何を求めたのか。鮮やかな過去と色褪せた現在。すれ違う男女の心が切なくもあり滑稽でもあり。どうしようもない男たちを綾野剛と柄本佑が実に魅力的に演じている。不安>>続きを読む

来る(2018年製作の映画)

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毒々しい極彩色に彩られた大傑作エンターテイメント。ホラーじゃないし怖くもない。でも人間の嫌な面をこれでもかと叩き付けられる不快感。訳の分からない何かに振り回され頭の中を掻き回される感覚。何だか分からな>>続きを読む

斬、(2018年製作の映画)

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途切れぬ緊張感と凄まじい圧にぐったり。暴力に激しく魅せられる青年。1人でも殺せば元には戻れない。一線を越えてしまう恐怖。破壊されていく人間性。暴力の連鎖により拡がる悲劇。なぜ人は人を殺すのか。暴力と性>>続きを読む

ガンジスに還る(2016年製作の映画)

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全編に流れる緩やかな空気が心地良い。死と向き合う為に聖地を訪れた父。反発しつつも父に寄り添う息子。さらに現代っ子なその娘。老いた父に残された短い時間を共有する家族。異なる価値観の親子3世代の関わりをユ>>続きを読む

サンクスギビング(2023年製作の映画)

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あの手この手で楽しませてくれる惨劇シーンにテンション上がる。監督やスタッフさんが目を輝かせて撮影してる姿を想像するとニヤニヤしちゃう。犯人候補の怪しい奴も二転三転して楽しめる。でもいちばんの盛り上がり>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

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同じことの繰り返しに見えて毎日違う日々。浮かび上がってくる様々な感情。垣間見える彼の人生に。何だか自然と頰が緩んだり思わず笑いがこぼれたり切なさに胸が締め付けられたり。エンドロールが終わっても心の奥が>>続きを読む

市子(2023年製作の映画)

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彼女の人生をどう受け止めていいのか。鑑賞後も心がざわざわして落ち着かない。普通になりたいと願いながら普通とは程遠い選択を繰り返す市子。彼女に人生を奪われた人々の存在が重い。歪な社会の被害者であり加害者>>続きを読む

ナポレオン(2023年製作の映画)

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戦場シーンはさすがの迫力と臨場感で圧倒された。でも戦場を離れたナポレオンが色々拗らせてて面倒くさい男って感じで見ていてずっと苛々。まあ戦場でもカリスマ性とともにその片鱗が見えるけども。ただ鑑賞後に脳裏>>続きを読む

ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

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心がほっこりする素敵な作品だった。音楽も良いしミュージカルシーンも楽しいし。何よりシャラメくんの声が大好きな私はその歌声を聴いてるだけで大満足。まあ映画の中ぐらい誰も傷付かない世界があっても良いよね。>>続きを読む

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

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才能があって大スターで大勢のファンに愛されて。それでも消せない孤独。今より差別も偏見もずっと酷かった時代。ありのままの自分を受け入れられない苛立ち。彼の悲痛な叫びが胸を抉る。全てを呑み込んで輝くライブ>>続きを読む

バッド・ジーニアス 危険な天才たち(2017年製作の映画)

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最高に面白かった。カンニングシーンの見せ方が非常にスリリング。過剰とも言える演出がぴたりとハマり高まる緊張感に終始ゾクゾクさせられた。メインの4人がそれぞれの魅力に溢れてて。悪い事してるのにどこか憎め>>続きを読む

スマホを落としただけなのに(2018年製作の映画)

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突っ込み所が満載で笑えた。でもこういうの嫌いじゃないしテーマは面白い。個人情報が詰まったアイテムを持ち歩き、SNSで個人情報をばら撒く。当たり前のようにやってるけど非常にリスキーな行為なんだと実感させ>>続きを読む

人魚の眠る家(2018年製作の映画)

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何を持って人の死は決まるのか。何が正しい事なのか。考えるほど分からなくなる。傍目には狂気とも映る母の愛。篠原涼子と松坂慶子。2人の熱演が素晴らしくそれぞれの母の愛の形に涙が溢れた。臓器提供や科学と倫理>>続きを読む

MY (K)NIGHT マイ・ナイト(2023年製作の映画)

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映像がとても印象的でそれだけで見ていて飽きない。6人のキャストそれぞれの魅力も存分に堪能できる。何より6人の心の動きが繊細に丁寧に描かれていて引きこまれた。たった1度の数時間の出会いが一歩を踏み出すき>>続きを読む

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

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めちゃめちゃ良かった。ラスト大号泣。エンドロール終わっても泣き続けた。映像がとても美しいし。ホラーとしてもちゃんと恐い。アクションも迫力十分で見応えあり。バディものとしても格好良くて楽しめる。何より現>>続きを読む

アナログ(2023年製作の映画)

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静かにゆったりと流れる時間が心地良い。主演2人の繊細な演技に引き込まれる。少しずつ深まっていく2人の愛情が丁寧に自然に表現されていた。友人たちや家族など2人の想いを繫ごうとする周囲の人々との関係も良い>>続きを読む

カンダハル 突破せよ(2023年製作の映画)

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ド迫力の戦闘シーンなどアクション映画としても見応え十分だが。中東の複雑な情勢に大国のエゴ。様々な立場や信条の人々。それぞれに正義があり命を懸ける理由がある。そして愛する家族や未来への希望がある。終わり>>続きを読む

ヴェノム(2018年製作の映画)

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まさかのバディ・ムービーとして最高だった。予告編の“最も残虐な悪”はどこへ?とは思ったが。この軽いノリが作品にぴったりで声出して笑ってしまった。アクションもVFXもさすがの迫力で見応えも充分。情けなく>>続きを読む

ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ(2018年製作の映画)

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デル・トロの渋い色気がだだ漏れ。あまりの格好良さに痺れた。善悪など入り込む余地のない死闘。ジリジリと伝わってくる焼け付くような痛み。終始張り詰める緊張感に息が詰まる。暴力が支配する世界。少女の虚ろな表>>続きを読む

テルマ(2017年製作の映画)

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映画館に1人きりという環境のおかげもあってか作品世界への没入感が凄まじかった。胸が苦しくなるほどの緊張感と不穏な空気に支配され鑑賞後は力尽きてぐったり。歪な親子関係。宗教の歪んだ側面。美しく繊細で官能>>続きを読む

英国総督 最後の家(2017年製作の映画)

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インド・パキスタン分離独立の裏側。大国のエゴに引き裂かれた人々の悲劇。真摯な思いも政治的な思惑に利用され踏み躙られる。様々な立場の視点を絡ませて宗教や歴史が複雑に絡む独立の難しさを丁寧にバランス良く描>>続きを読む

生きてるだけで、愛。(2018年製作の映画)

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“当たり前”ができない寧子の抱える生きづらさや苛立ちに胸が締め付けられた。寧子のか細い身体から発せられる凄まじいエネルギー。それを受け止め包み込む津奈木の静かな佇まい。走り続ける2人の姿に不思議な高揚>>続きを読む

ゆとりですがなにか インターナショナル(2023年製作の映画)

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たくさん笑ったしちょっぴり泣いた。くだらなさ満載だけれども良いお話。ゆとり世代もそれ以外もみんな毎日それなりに頑張ってて。腹立つこともあるけど嬉しいこともある。そんな日常が続いていくことが幸せなんだと>>続きを読む

キリエのうた(2023年製作の映画)

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ふわふわと捉えどころがなくて歪な感じもしたけれど。断片的なシーンの魅力に引きこまれ。4人の様々な感情が流れこんできて。途中からキリエの歌声を聴くたびに涙が溢れた。魂を絞りだすようなその歌声は深く傷つい>>続きを読む

グランツーリスモ(2023年製作の映画)

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エンタメ映画の醍醐味があれこれ詰まった大満足の1本。レースシーンの迫力と緊張感と興奮。大きな挫折からの再生。親子愛。友情。ライバル。恋愛。何より反発から信頼へと変わるジャックとの師弟関係がめっちゃ胸熱>>続きを読む