華麗なる加齢臭さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

華麗なる加齢臭

華麗なる加齢臭

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怪しい彼女(2014年製作の映画)

4.8

シム・ウンギョン目当てで、配信で鑑賞。あまり期待していなかったが、想像以上の作品だった。構成力の勝利だね。

素晴らし構成力の映画は、他国でリメイクが作られる。シム・ウンギョンを知ったサニーも香港、ベ
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新聞記者(2019年製作の映画)

5.0

「カメラを止めるな」は、CMやTV番組でのプロモーション等も全くなく、口コミでメガヒットとなった。この「新聞記者」も同様にプロモーションなしだが公開から5週目に突入しても劇場には多くの観客がいた。>>続きを読む

ゲット・アウト(2017年製作の映画)

4.7

米国がかかえる社会問題に人種問題、とくに黒人との人種問題があり、これを扱った映画は、数多くある。
その多くは、社会派作品であり、エンターテイメントとしての味付けは、サスペンスが多かった。

ゲット・ア
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ベテラン(2015年製作の映画)

4.5

韓国は日本以上の格差社会であり、受験勉強に打ち勝ち、海外留学か超一流大学を卒業し、財閥系大企業に入ることが、秀でた才能がない者の勝ち組になる唯一のコース。
当然、そのコースをたどれる者は限られており、
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グッドフェローズ(1990年製作の映画)

4.8

マーティン・スコセッシ自身もイタリア系移民の家系であり、マフィアを身近に感じるコミュニティで育った。それぬえ、グッドフェローズで描かれた世界は、自身の古郷をトレースする様なものであり、懐かしさというか>>続きを読む

デトロイト(2017年製作の映画)

5.0

中学生の頃から米国黒人音楽に傾倒し、今も聞き続けている。振り返れば40年以上だ。当然Long and Hot Summerと呼ばれる60年代半ばの黒人暴動やブラックパンサー党なども無関心ではなかった。>>続きを読む

オールド・ボーイ(2003年製作の映画)

4.8

映画の三要素は、本(構成・セリフ)、美術、芝居だが、韓国映画は、正直、そのどれもが邦画の水準を超えていると思う。

邦画の場合には、セリフを味わうことが出来る。仁義なき戦いで、命を削ってホンを書いた、
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沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

5.0

スコセッシ監督が構想に30年近く費やした超大作 沈黙‐サイレンス-を見て参りました。
興行成績が悪いのか、道内では大方の館が今週で打ち切りになるようです。

しかし、私にとっては、スコセッシ監督、
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タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

5.0

今の若い人にはピンとこないだろうが、私の年代だと韓国は少し前まで軍事政権下で民主化運動により現在の政治体制になったことをリアルに知っている。そして光州事件も、後に韓国の天安門事件として意識するように、>>続きを読む

殺人の追憶(2003年製作の映画)

4.7

1980年代、韓国の地方で実際に起きた連続殺人事件をモチーフにしたサスペンス映画。

80年代は未だ軍事政権下で民主化運動は激しさを増していた時代だ。
にもかかわらず、登場人物は誰一人、政治的関心はな
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密偵(2016年製作の映画)

4.6

日本統治時代の朝鮮を舞台とし、独立地下ゲリラ隊の義烈団とそれを追う警察の暗闘と懐柔作戦満載のアクション映画だ。
韓国映画であるが、日本は懲悪勧善的な絶対的な悪玉として描かれていない。警察としては拷問も
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ジャンピン・ジャック・フラッシュ(1986年製作の映画)

4.5

ウーピ・ゴールドバーグが演じるコンピューター入力オペレーターOL、テリーが大活躍するラブコメディ。
サスペンス・アクションでもあり、「天使にラブソングを」と比較してもウーピの魅力がより爆発している作品
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シティ・オブ・ゴッド(2002年製作の映画)

5.0

2016年オリンピックの舞台となったブラジルのリオ。そのリオのギャング達が牛耳るスラム街がファヴェーラだ。

ファヴェーラの成り立ちを、そこの悪ガキ共が、少年ギャングとなりやがてホンモノに成長し、血で
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はじまりのうた(2013年製作の映画)

4.0

この作品がフィルムデビューとなるMaroon5 のアダム・レヴィーン目当てに、あまり期待をせずに観たが予想に反し楽しめた作品だった。

恋人と別れたシンガーソングライターのグレタと、仕事や家族に問題を
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季節の中で(1999年製作の映画)

5.0

この映画は1999年に発表されたが、私が見たのはそれから数年後。それもどこで見たのかが全く思い出せない。ただ、ベトナムが大好きなこともありこの映画に心奪われDVDと原作を購入した。

ベトナムの庶民、
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ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

4.2

構成力と脚本の勝利というか、観るモノを最後に「やられたぁ」と心中で叫ばせる、大どんでん返しの傑作。
残念ながら公開当時この作品は知らず、最近になり「絶対に騙される…大満足の「どんでん返し」を味わえる映
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国際市場で逢いましょう(2014年製作の映画)

4.7

戦後韓国が歩んだ激動の中で、ファン・ジョンミン演じるドクスの家長として苦労に苦労を重ねた半生を描いた映画。

日本も韓国も、大戦後に奇跡と呼ばれる経済復興を成し遂げ、現在の街並みは瓜二つの風ではあるが
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新しき世界(2013年製作の映画)

4.6

私の様に韓国映画に対する知識は殆どない者でも、この作品を見れば韓国映画のレベルの高さを認識するはずだ。

映画は、台本(シナリオ、構成)、美術、芝居の三要素で作り出す総合芸術だが、この映画は、それらの
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花様年華(2000年製作の映画)

4.8

1960年代の香港が舞台。
マギー・チャン演じるチャン夫人とトニー・レオン演じるチャウが織りなす、既婚者同士の微妙な心模様の物語。
ドット・ヘインズの「エデンより彼方に」や「キャロル」、トラン・アン・
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恋する惑星(1994年製作の映画)

4.5

私にとっての香港映画原体験は、ブルース・リー映画。当時は熱中した。
しかし、今振り返ってみれば同時代の邦画と比較しても何となく、あか抜けない気がする。偏見かもしれないが。

そんな香港映画のイメージを
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ジャッキー・ブラウン(1997年製作の映画)

4.5

最も映画マニアであり、かつ映画愛に満ち溢れている映画監督と言えば、多くの映画ファンはタランティーノ監督の名を上げるだろう。彼は、東映での深作を含め様々なジャンルの映画を愛しているが、特に70年代から8>>続きを読む

孤狼の血(2018年製作の映画)

4.0

昭和50年代までは、映画会社やレコード会社は、それぞれ作品に影響する会社のカラーがあった。
映画において東映と言えば、高倉健や鶴田浩二の任侠映画や仁義なき戦いに代表される実録シリーズなどのヤクザ映画で
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天国の本屋〜恋火(2004年製作の映画)

1.0

映画の三要素は、本、芝居、美術であるが、この作品は美術が貧弱すぎて、悲しくなった。セットにもう少しお金をかけなければ張りぼて感が強すぎて、一定の鑑賞眼を持っている者をファンタジーの世界に連れていくこと>>続きを読む

華麗なるギャツビー(1974年製作の映画)

4.8

中学時代、映画好きの同級生に誘われ、ロードショー公開で見た。正直、その時は途中で寝てしまった記憶がある。中学生の私にはこの映画の良さは分からなかった。

その後、高校生になり確か水曜ロードショーでこの
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娼年(2018年製作の映画)

4.7

半分以上が、濡れ場に思えてしまう作品だった。それも映画のベッドシーンではなくAV的な表現によるエロスというか性欲のエネルギーが粒子となり画面から飛んでくる様なものだ。女性も見ることが出来るラブシーンで>>続きを読む