nakaさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

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ドッグヴィル(2003年製作の映画)

4.2

すごく久しぶりの再鑑賞。床に白線と説明文字だけの簡素な舞台で展開される演劇みたいな演出。内容は、ロッキー山脈の小さな村にギャングに追われた女性が逃げ込んできて村でかくまう話。テーマは「傲慢」か。
人間
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イディオッツ(1998年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

「ダンサー・イン・ザ・ダーク」の前作。知的障害者のフリをして社会を挑発する集団を描いた問題作。障碍者に対する世間の偽善を暴く集団と見えて、実は社会から排除された弱者たちのカルト宗教的な集団。弱者がさら>>続きを読む

奇跡の海(1996年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ラース・フォン・トリアー監督なので鑑賞。信仰を重んじる純粋無垢な女性が、最愛の夫に献身的に尽くす話。厳しい戒律の宗教、狂信的な愛情と信仰、地方の閉塞感、自己犠牲。人間や社会の嫌な部分をえぐり出すのが本>>続きを読む

オール・ユー・ニード・イズ・キル(2014年製作の映画)

3.4

人類の存亡をかけて謎の侵略生物と戦い続けるタイムループSFアクション。日本の小説が原作だそう。何度もリセットして戦闘能力を上げて進んでいくゲーム的作品。配役と戦闘シーンは良い。
強引な設定と終盤のルー
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僕と世界の方程式(2014年製作の映画)

3.2

サリー・ホーキンス目当てで鑑賞。自閉症スペクトラムの数学の天才少年が数学オリンピックで出会った少女を通して成長し、家族との絆が深まる人間ドラマ。実在の人物をモデルにしているとか。
心温まる内容だが、い
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チャッピー(2015年製作の映画)

3.1

「第9地区」からの流れで鑑賞。南アの犯罪都市が舞台で、人工知能を搭載したロボット警官の話。家族愛や人間性がテーマ。
何をメインに描きたいのかよくわからない内容。感情移入できず。

シモーヌ(2002年製作の映画)

3.2

「ガタカ」からの流れで鑑賞。落ち目の映画監督がCGのバーチャル女優で映画を作り、正体を隠すのに苦労する騒動記。熱狂するマスコミや大衆、映画業界への風刺コメディであり家族のヒューマンドラマ。2002年の>>続きを読む

ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年製作の映画)

4.3

かなり久しぶりに二度目の鑑賞。移民、障碍者、貧困、親子愛、司法、死刑制度、アメリカ批判等、重いテーマだが、エンタメ映画としてインパクトがあり見応えはある傑作。特に、配役(ビョークの熱演)と、現実と対比>>続きを読む

ビルとテッドの大冒険(1989年製作の映画)

3.4

有名なので今更ながら鑑賞。勉強できない若者二人が、歴史のレポートために過去の偉人たちをさらってくるおバカ青春SFコメディ。80年代制作らしい笑いのセンスとレトロな未来感。雑な脚本と安っぽさ。
もっと早
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プライベート・ウォー(2018年製作の映画)

3.6

ロザムンド・パイク目当てで鑑賞。2012年シリアで殉職した、実在の戦争ジャーナリストの半生を描いた作品。戦場シーンのリアルな描写と主人公の体当たり演技が素晴らしい良作。
ただし、戦争の悲惨な真実を伝え
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督なので鑑賞。砂漠に覆われた惑星デューンが舞台。香料を巡り様々な策略や争いが交錯するSF作品。どっかで観たことある設定と内容かと思っていたら、原作は「スター・ウォーズ」等に影響を>>続きを読む

ソラニン(2010年製作の映画)

3.0

大学卒業後、夢を捨て切れず不安や不満を抱える社会人のベタな青春映画。リアルなのかもしれないが、恵まれた環境を生かし切れない甘さに全然共感できず。宮崎あおい鑑賞映画。

モーリタニアン 黒塗りの記録(2021年製作の映画)

3.4

9.11の首謀者と疑われて長期間拘禁されたモーリタニアン人の手記を映画化した社会派サスペンス。アメリカの暗部だからイギリス製作。娯楽作としては面白くない。日本でもメディアや世論の影響で不当逮捕、冤罪が>>続きを読む

ディクテーター 身元不明でニューヨーク(2012年製作の映画)

3.4

北アフリカの独裁者がニューヨークで側近に裏切られ、自然食店で働くことになるブラックコメディ。エロ、グロ、人種、女性、政治、障碍者をネタにしながら、民主主義へもチクりと刺すところが好き。店での出産とヘリ>>続きを読む

サラの鍵(2010年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

前半は、ナチス占領下のパリのユダヤ人一斉検挙事件を背景にした話が中心。後半は、消息を追う現代のジャーナリストの話。ホロコーストの悲惨さを描写した良作。
ただし、高齢出産の家庭問題を混ぜることでテーマが
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わが母の記(2011年製作の映画)

3.5

井上靖の自叙伝的小説の映画化。古き良き昭和の情景、樹木希林の自然な認知症の演技、親子愛の描写が良い。
ただし、メイド、別荘等の世間離れした家庭環境が共感しずらい。

アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン(2015年製作の映画)

3.5

人口知能が暴走する話。前半はゴチャゴチャして分かりにくい。後半のド派手な戦闘シーンは楽しめる。今までの伏線回収と今後の作品を楽しむ繋ぎとしては観る価値はあるかも。

ジュリエットからの手紙(2010年製作の映画)

3.4

50年前の恋愛の悩みを綴った手紙をきっかけに、運命の人に出会うまでのロードムービー。「ロミオとジュリエット」のヒロインの生家が舞台。イタリアの街並みや自然の風景が美しい。ストーリー展開は予想のできる王>>続きを読む

メランコリック(2018年製作の映画)

2.7

高評価なので鑑賞。東大出の若者が銭湯でバイトしたら、そこが死体処理場だった話。設定は良いが、大きな盛り上がりや緊張感はなく淡々と進むのでサスペンスとしては物足りない。コメディだそうだがシュールすぎて笑>>続きを読む

朝が来る(2020年製作の映画)

3.9

前半は養子縁組の子どもを受け取る側の視点で、中盤からは育てられずに手放す側の視点。重いテーマのヒューマン・ミステリー。ドキュメンタリーな演出で生々しいほどリアル。役者の演技も自然。永作博美が主演と思い>>続きを読む

天才スピヴェット(2013年製作の映画)

3.4

天才少年が授賞式に出席するため、ワシントンD.C.へ冒険しながら一人旅する話。大自然の広大な風景や建物の色使い、独特の演出はジュネ監督らしい世界観で楽しめる。ただし、いつものブラックユーモアは控えめで>>続きを読む

パーフェクト・ケア(2020年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

前半は、高齢者をターゲットにして財産を奪っていく悪徳後見人の話。後半は、マフィアと闘うサスペンス。配役、話の展開、テンポが良くエンタメとしては秀逸。ただし、全員悪者で誰にも共感できないので減点。
金儲
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ハッピー・ゴー・ラッキー(2007年製作の映画)

2.5

サリー・ホーキンス目当てで鑑賞。題名は「楽天的な・のんきな」の意味。意味通り、楽天的な女性教師の日常を描いた話。イラっとするほどおしゃべりでテンションが高い主人公を演じた演技力はさすが。

ロング・エンゲージメント(2004年製作の映画)

3.2

ジュネ&オドレイの「アメリ」コンビ作品。第一次世界大戦で戦死した婚約者を捜すヒロインの話。この監督らしいセピア色を基調とした映像美、小道具のこだわり、笑いのセンスは好み。
ただし、戦時下のリアルな描写
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クーリエ:最高機密の運び屋(2020年製作の映画)

3.7

キューバ危機の時代に、戦争を回避するために機密情報の運び屋をしていた民間セールスマンの実話。派手なアクションはないが、リアルな社会派スパイサスペンスの良作。友情と家族愛、そして主演の役作りが素晴らしい>>続きを読む

人生、ブラボー!(2011年製作の映画)

3.1

若い頃に金目当てで精子提供していたら、結果、500人以上の子供ができていて訴えられるという話。斬新な発想と設定が面白い。コメディと思っていたら後半はハートフルなヒューマンドラマで、成長物語であり人生賛>>続きを読む

アモーレス・ペロス(1999年製作の映画)

3.2

「21グラム」、ガエル・ガルシア・ベルナルからの流れで鑑賞。題名は「犬のような愛」「惨めったらしい愛」という意味だとか。ある交通事故を中心に、三つの物語が微妙に交差しながら「犬」をキーワードに展開する>>続きを読む

トガニ 幼き瞳の告発(2011年製作の映画)

3.9

韓国の聴覚障害者学校で起きた性的虐待事件を基にした実話。障害者差別だけでなく、貧困層、警察・司法の腐敗、宗教、地方の閉鎖感をテーマにした良作。自国の暗部を扱った製作者には敬意。子役の熱演には胸を打つ。>>続きを読む

ゴスフォード・パーク(2001年製作の映画)

4.2

イギリス郊外にある屋敷を舞台に、貴族とその使用人を描く群像劇。アガサ・クリスティー風の謎解きミステリーと思いきや、階級社会の対比や皮肉、人間模様、演出、雰囲気が楽しめる傑作。
登場人物が多すぎて整理が
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セブン・シスターズ(2017年製作の映画)

3.5

人口過多のため一人っ子政策を強要される近未来に、密かに生み育てられた7人姉妹の話。曜日ごとに演じる設定は斬新で面白い。主人公の1人7役の演技が素晴らしすぎる。
ただし、姉妹それぞれが誰だか一致しないま
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少年メリケンサック(2008年製作の映画)

3.0

中年パンクバンドの話。クドカンの世界観に付いていけなかった。それにしても、宮崎あおいは自分を可愛く見せるのがうまい。

コリーニ事件(2019年製作の映画)

3.4

新米弁護士が大物実業家の殺害事件の犯人の動機に迫る話。法廷サスペンスだと思っていたら、思いもよらない展開。善、正義、法律。犯罪の時効と連帯責任。それぞれの立場の言い分もわかる。ドイツだからこそ描ける映>>続きを読む

グッド・ライ いちばん優しい嘘(2014年製作の映画)

3.5

スーダン内戦で孤児になった難民の渡米プロジェクトの話。前半はスーダン内戦の悲惨さ。後半はアメリカ生活で家族愛、難民支援について考えさせられる。
難民を受け入れる国は尊敬できるが、問題が発生しているのも
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闇の子供たち(2008年製作の映画)

2.9

タイの裏社会で行われている児童買春、人身売買、臓器密売の実態を描く作品。重たいテーマを扱った姿勢は素晴らしいが、鑑賞後、解説を読んで実話疑惑を知り大きく減点。銃撃戦とラストのオチ、エンディングの歌詞は>>続きを読む

おじいさんと草原の小学校(2010年製作の映画)

3.6

84才の高齢者が小学校に通うケニアの実話。邦題の印象からほのぼのしたハートフルな内容かと思いきや、植民地、部族、貧困層について扱った重いテーマの良作。特に、国の独立、自由のために戦ってくれた先人たちへ>>続きを読む

ヴェラ・ドレイク(2004年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

1950年代の北ロンドンが舞台。つつましくも幸せに暮らす家族四人。家政婦として働く主婦が主人公。前半は主婦の生活をテンポよく描き、後半は一気にシリアスな展開。中絶、女性差別、善と悪、家族愛について考え>>続きを読む