nakaさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

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きみはいい子(2014年製作の映画)

3.8

高評価だったので鑑賞。幼児虐待、いじめ、学級崩壊、モンスターペアレンツ、認知症独居老人、自閉症、教師の苦労等をリアルに描いた群像劇。現代日本の社会問題について考えさせられる良作。役者が好演。特に池脇千>>続きを読む

dot the i ドット・ジ・アイ(2003年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

どんでん返し系のお勧めで知り鑑賞。前半は三角関係の恋愛もの。後半から二転三転するサスペンス。意味深なカットに伏線回収、復讐劇。役者は適役。映像も好み。ただし、都合良すぎる展開と、ヒステリックなヒロイン>>続きを読む

ただ、君を愛してる(2006年製作の映画)

3.2

邦画でありがちな、お涙頂戴純愛映画。漫画のような設定と話の展開が、現実味なさすぎて感情移入できない。いかにも、男が考える理想の大学生像って感じ。宮崎あおいは変人役だけど、可愛いすぎて変に見えない。

ファクトリー・ウーマン(2010年製作の映画)

3.6

1960年代、イギリスのフォード工場の女性ミシン工たちが男女同一賃金を求めてストライキした実話。サリー・ホーキンスが、か弱く見える庶民性と実は真の強い役を好演。あと、60年代のカラフルなファッションも>>続きを読む

21グラム(2003年製作の映画)

3.6

臓器移植、人工授精、中絶、犯罪加害者、被害者等について考えさせられる群像劇。役者が豪華で迫真の演技は素晴らしい。
ただし、時系列のシーンが細かいのと多すぎて2回目観ないとわからない。感情移入できる登場
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メルシィ!人生(2000年製作の映画)

3.3

『奇人たちの晩餐会』からの流れで鑑賞。同性愛・リストラ・家庭崩壊という深刻なテーマながら、ほんわかとしたシュールな笑いのフレンチコメディ。20年以上前に同性愛ネタでコメディ撮っていたフランスってすごい>>続きを読む

僕たちは希望という名の列車に乗った(2018年製作の映画)

3.6

1956年、ソ連統治下の東ドイツ。共産主義の抑圧から自由を求めた高校生たちの実話。思想統制の恐ろしさを伝えつつ、家族、友情の葛藤を描いた青春映画の良作。原題の直訳は「静かな教室」。邦題はネタバレしてい>>続きを読む

モンティ・パイソン/人生狂騒曲(1983年製作の映画)

4.2

初めて観たモンティ・パイソンの作品。20代に観て、その後の趣味や芸術の興味に多大な影響を受けた。コメディへの莫大な製作費の投資、哲学を笑いにするセンス、そして下劣で不謹慎なエロ・グロ・ナンセンスなブラ>>続きを読む

NANA(2005年製作の映画)

3.1

正反対の主人公、二人のナナが恋愛、友情を交えながらの東京での生活。ファッション、音楽等、当時流行ったのが懐かしい。中島の存在感と宮崎の演技力。

THE WITCH/魔女 —増殖—(2022年製作の映画)

3.2

続編にありがちな例。パワーアップしたのは良いけど、登場人物を増やしすぎて対立構図が複雑。話を詰め込み過ぎてまとまりがない。主人公が強くなりすぎてアニメの実写みたい。結果、メリハリなく緊張感に欠ける。>>続きを読む

しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス(2016年製作の映画)

3.6

カナダの画家と夫の半生を描く伝記ドラマ。絵画のように美しい映像美と音楽、雰囲気。サリー・ホーキンスの不思議な可愛さ。荷車のシーンが良い。
ただし、不幸な環境に育ち、生活のために出会った二人が徐々に愛情
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林檎とポラロイド(2020年製作の映画)

3.5

突発的な記憶喪失が蔓延している世界で、記憶を失った男が回復プログラムに参加する話。全体的に暗く、意味深なシーンが挟まれながら淡々と進むストーリー。別の解説を読んで、いろんな解釈ができる伏線に気付いた。>>続きを読む

奇人たちの晩餐会(1998年製作の映画)

3.6

すごく久しぶりに再鑑賞。密室コメディの傑作。設定が面白く、脚本ができすぎている。コンプラに厳しい今の日本では作れないかも。
あと、「バカ」というのは、知的能力、コミュ力、趣味嗜好等、いろんな意味で使っ
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ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

3.5

高評価だったので鑑賞。インドのタージマハル・ホテルで実際に起きた同時多発テロの映画化。勇気あるホテルマンの行動と救出劇は、緊張感がありエンタメとしては非常に面白い。
ただし、インドの露骨な格差・不平等
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デリカテッセン(1991年製作の映画)

4.5

公開当時に観て、ジュネ&キャロの独特の世界観に衝撃を受けドはまりした。ホラー、サスペンスなのにメルヘンでブラックコメディなラブストーリー。レトロでオシャレな小道具にセピア色の映像美。擬音、音楽の使い方>>続きを読む

ミックマック(2009年製作の映画)

3.6

父を殺した地雷と自分を撃った武器の製造会社へ仲間と復讐する話。ジャン=ピエール・ジュネ監督の世界観が大好き。映像美、小道具、クセのある登場人物、軍需産業への風刺等、ブラックコメディ。
ただし、復讐手順
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チェイス!(2013年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

アーミル・カーンが主演なので鑑賞。父親の復讐のために銀行強盗をするサーカス団長の話。バイクのカーチェイスはハリウッドぽいが、恋愛、家族、サーカスのステージ、歌とダンスシーン等、エンタメがてんこ盛りな所>>続きを読む

her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)

3.3

人工知能型OSと恋愛する近未来のSF作品。とても現実的なのが怖くて悲しい。話し相手程度なら良いけど、恋愛には感情移入できない。しかも、自分の人生の選択肢まで勝手に選ばれるのは恐怖でしかない。

怒り(2016年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

殺人犯捜しのサスペンスかと思いきや、同時並行で3つの話が展開される人間ドラマ。主役級の豪華な役者陣の熱演で最後まで飽きずに観れる。特に、宮崎あおい。
ただし、各ドラマが絡み合って展開していくのかと期待
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Kids Return キッズ・リターン(1996年製作の映画)

3.4

北野監督の作品は冷徹な暴力描写が多くて苦手だが、これは例外。少年から青年への多感な時期を描いた青春ドラマ。主演の不良少年二人には全然共感できないが、脇の登場人物の青年期特有の希望と挫折に感情移入しやす>>続きを読む

ラヴソング(1996年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

この映画が舞台となっている時代は、バックパッカーでアジアを旅行していた頃。当時の香港の文化や風景を体験しているのでリアルに感じる。その後、NYに滞在したので、タイムズスクエア等の景色も見覚えがあって懐>>続きを読む

手紙(2006年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

犯罪加害者とその家族の苦悩を描いた内容。手紙(特に手書き)の重要性は今だからこそよく伝わる。この頃の沢尻エリカは魅力的。ラスト5分の漫才シーンは胸に刺さる。ただし、関西弁、お笑い芸人の設定、美女にもて>>続きを読む

ドライヴ(2011年製作の映画)

3.1

序盤の車内から映すカーアクションが面白かったので期待していたら、人妻とのラブロマンスになり、その後予想外なバイオレンス。寡黙な主人公の行動には共感できず、センスありげな映像や音楽も何かしっくりこない。

ロボット2.0(2018年製作の映画)

3.2

『ロボット』の続編なので鑑賞。ロボットものというより、ホラーと怪獣映画。途中から、電磁波、鳥獣保護、スマホ依存風刺の社会派メッセージが入り、ストーリーが二転三転。グダグダが長いので、前作より整理されて>>続きを読む

ソナチネ(1993年製作の映画)

3.3

高評価なので久しぶりに再鑑賞。楽しそうな夏休みと絶対的恐怖の死が表裏一体の世界観。暴力、笑い、映像美、久石譲の音楽。

透明人間(2019年製作の映画)

3.4

前半はホラー。後半はサスペンスアクション。古い設定の割にはそれを利用した絶妙なカメラワークが良かった。元カレとの関係性の描写とオチの説明が少ない。主人公に魅力を感じない。

ニュー・シネマ・パラダイス(1989年製作の映画)

3.6

かなり久しぶりに鑑賞。美しい景色、名シーン、名ゼリフ、名曲等、そつなく綺麗にまとまっている。フィルム上映、故郷への想い出、初恋等、ノスタルジーには浸れる。

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

3.3

高評価だったので鑑賞。原作未読。配役は完璧。風景、衣装、小道具等、全てが絵画のように美しい。登場人物の多さや時系列が気にならないのは監督の力量か。
ただし、女性同士やローリーとの関係性には共感できず、
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レディ・バード(2017年製作の映画)

2.9

高評価だったので鑑賞。アメリカの地方の思春期女子校生物語。ギクシャクした親との関係、自分の名前が気に入らない、都会への憧れ、離れてわかる親や故郷のありがたみには共感。ただし、アメリカの標準的な生活を知>>続きを読む

彼女がその名を知らない鳥たち(2017年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

モンスタークレイマー女と共依存男の愛情物語と思いきや、中盤からミステリー。配役と演技は良い。特に蒼井優のメンヘラぶりと大阪弁。登場人物に共感できる人が一人もいないのと、オチを解離性障害のせいにするのは>>続きを読む

さらば、わが愛 覇王別姫(1993年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

すごく久しぶりに再鑑賞。日中戦争、国共内戦、文化大革命と激動の時代が舞台。国の情勢に翻弄される罪のない人々の人生と愛憎劇が胸を打つ。特にレスリー・チャンの妖艶さと美術、映像美は脳裏に残る。ただし、同性>>続きを読む

キンキーブーツ(2005年製作の映画)

3.3

イギリスらしい実話ベースの心あったまる人間ドラマ。新しい試み、価値観を受け入れて、偏見・差別を克服していく片田舎の工場再建物語。ドラァグクイーン役が好演。ただし、ドラァグクイーンものが苦手なのと後継ぎ>>続きを読む

ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2008年製作の映画)

3.4

よくできた大人のおとぎ話。設定と特殊メイクはすごい。数奇な症状かもしれないが、終始冷静な態度なのと淡々と進む展開で数奇な人生には思えず。ファンタジー過ぎてあまり共感できなかった。

存在のない子供たち(2018年製作の映画)

3.8

レバノンのスラムの子供を描いた内容。貧困、育児放棄、難民、不法就労、人身売買等がテーマ。ドキュメンタリーのような撮影と自然な演技が現実味を増して胸が痛む。レバノン旅行時にシリア難民の子供たちに囲まれて>>続きを読む

プリデスティネーション(2014年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

久しぶりの鑑賞。前半、バーで不幸な半生を語る会話劇。後半、タイムトラベルもの。設定と、散りばめられた伏線、最後のどんでん返しが素晴らしい。ちょうど良い手頃な難解さ。サラ・スヌークの演技力。卵が先か鶏が>>続きを読む

PK(2014年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

「きっとうまくいく」からの流れで鑑賞。こっちの方が好き。宗教、信仰、愛、嘘がテーマ。宗教大国のインドで宗教への問題提議と興行収入が良かったことに驚き。宗教も恋愛も嘘も批判しながら、最後は必要だと認めて>>続きを読む