オトメチカさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

オトメチカ

オトメチカ

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ダンケルク(2017年製作の映画)

3.5

声に出さずとも(誰もドラマチックには叫ばねえんだこの映画)逃げたい、死にたくない、死にたくない、という浅ましいまでの生への執着が画面に満ち満ちていて、観ててとても苦しい。ダイナモ作戦のことは詳しく知ら>>続きを読む

アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)

3.0

田舎住まいだし大学は面白くないし、今現在ちょっと人生クソだから、いっちょ派手な悪いこととかしたくない? イイネ! と計画は立ててみたものの、グッズグズに終わっていく稀覯本強奪計画の顛末。派手に振る舞っ>>続きを読む

エターナルズ(2021年製作の映画)

5.0

神話の語り口で、神様みたいな人たちの、とても人間くさい心の話を描いたMARVELの神話だねこれ。
と同時に、軛から解き放たれて、自分の意思で強くなる者の話でもあって、アクションと画面は神様ぽく派手なん
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.5

SF映画というよりは、この第1部は遠い未来の遠い宇宙の惑星を舞台にした権力構造と暗躍する宗教が入り乱れた政治劇メインだった感じ……未来大河っていうか……とはいえめっっっちゃ好みだったし面白かった!!!>>続きを読む

プリズナーズ・オブ・ゴーストランド(2021年製作の映画)

1.0

多分ひでえ出来であろうことをなんとなく予感しつつ当たり屋しに行ったらホントに骨折りました。序盤、ニコラス・ケイジの両金玉光った瞬間に光明見えた気がしたんですが、気のせいでした。予算の総額30万くらいな>>続きを読む

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

3.5

んーーーーーーーーーー、大味!
だけどスパイ活劇ってこんな感じか!?
大味もまた味か!?
と、首をひねりながら納得してるとこ。

ダニエルボンドの最後の花道作品にしては、ラスボスの悪事もなんか弱いんだ
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子供はわかってあげない(2020年製作の映画)

4.0

原作の熱烈なファンゆえ、ダメファンにならぬようハードルを下げて挑んだんだけど、原作から省くものと足すものを丁寧に、ツボを突いて脚色した、良き映画化でした。

原作はもうちょっと明ちゃん周辺のお話が多く
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スーパー戦闘 純烈ジャー(2021年製作の映画)

3.5

ファン層に相応しいヒロイン像、DKコスプレから半裸から全裸まで盛りだくさんのサービスカット、あくまで仲良しのメンバー、わかりやすいギャグおよび(ファンサとしての)下ネタ、シーンを彩る挿入歌色々……>>続きを読む

シャン・チー/テン・リングスの伝説(2021年製作の映画)

4.5

三つ子の魂百までっていうか、やっぱ自分、心の中にジャッキー飼ってたんだなって再認識。世代なもんで、カンフーアクションはね、問答無用で燃えるわあ!! 楽しいわあ!!!

主役シャン・チー、シム・リウがと
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ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

4.5

たーのーしーかーっーたー!

前作の3億倍たのしかった!
前作は「ハーレイのかわいさ」のみで総得点1点だったので、つまり今回は実質3億点です。

最初っから隠そうともしない全開の悪趣味、ぽこぽこ散るや
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フリー・ガイ(2021年製作の映画)

4.0

公開伸びまくったので散々予告編で見たから、話の大枠はわかってたつもりだったけども、『レディ・プレイヤー・ワン』的ゲームは金儲けの手段VSゲームはロマンのお話でもあったのね。

自分がNPCであることを
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イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)

4.5

最高!

現実は辛い。朝から夜まで働いたとて、生きるのだけで精一杯、故郷は遠く、夢への道は開けない。自分たちのコミュニティから一歩踏み出すのだってままならない。ラティーノとしてニューヨークで生きていく
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サーカス・オブ・ブックス(2019年製作の映画)

3.5

厳格で知的なカーチャンと、おおらかで知的なトーチャンが、とりあえず家族を食わしていくため、次の仕事までのつなぎのつもりで始めた家業が、ゲイポルノ専門ショップでしたよ! という家族の歴史とお店の歴史を、>>続きを読む

セイバー+ゼンカイジャー スーパーヒーロー戦記(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

スーパー戦隊×仮面ライダー混ぜ混ぜ映画は毎回、処理しなきゃいけない情報量が多すぎて大変だったんだね……と制作側を労う気持ちが先に来てしまうんだよね。今回もそう。
現行のライダーと戦隊を描きつつお話を進
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ブラック・ウィドウ(2021年製作の映画)

4.5

あーもうこれ、現時点で最高のシスターフッド映画頂きましたありがとうございます。全ての女の魂に火を灯すやつです。
良いように使われてボロ雑巾のごとく使い捨てされる少女たち~女たちの、命を賭した復讐譚&救
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ゴジラvsコング(2021年製作の映画)

4.0

ゴジラ対キングコングという対戦カードが決まった時点で体格差どうすんの? と思ってたんだけど、冒頭のセリフでいきなり「彼(コング)は育ちすぎちゃったのよ……」つまりでっかくなったから体格差はないよ! と>>続きを読む

ジェントルメン(2019年製作の映画)

4.0

全員信用ならない男たちが、引退を決めた麻薬王の広大な大麻畑と加工販売ルート丸ごと売却話を巡ってドンパチやるのを、これまた信用ならない男の語りで聞かせる、クライムサスペンス。
って入れ子構造も凝ってて面
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モンスターハンター(2019年製作の映画)

1.5

ラジー賞狙える傑作ですよこれ!

アメリカの陸軍のみなさんがモンハンの世界にぶっ飛ばされるんだけど、なにやら現実世界と異世界をつなぐキーになる謎の転送装置みたいなものがあって、その謎を解く冒険に行くん
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続·ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画(2020年製作の映画)

4.0

最初はきっと、大統領選挙に絡めた話にするつもりだったんじゃないかな。後半、おそらくは予定になかったコロナ禍に突入してからも上手いこと話転がしてたので、状況対応力すげえなあと感心。
今笑っちゃったけど笑
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ソニック・ザ・ムービー(2020年製作の映画)

3.5

楽しいポップコーンムービー。ソニックの健気で生意気なかわいさ良し、善良な人間とのバディっぷりも良し。
可愛くなさすぎてファンが荒れたから作り直したソニックのお顔、ちゃんと可愛かった。前の顔のままだった
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ダフト・パンク エレクトロマ(2006年製作の映画)

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解散のニュースと共に、公開と同時に首ひねりながら映画館で観たのを思い出したのでメモ。難解だったのと、(私いま何見てんだろコレ……)って何度も思ったのは覚えてる。

ゴーストバスターズ(2016年製作の映画)

3.5

映画全体を通して考えると、話の通じないところだらけのザルみたいな構成じゃね……? と思わなくもないんだけど、ゴキゲンなあの音楽にのせて、初代からたくさんカメオ(ゴーストも)出てたりして、女4人でゴース>>続きを読む

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

4.5

青春映画の新たな金字塔って感じ。主役女子が世界を見る時のヒネたフィルターが剥がれていくたびに、いけすかないウェイ勢もめんどくさい文化系もみんな良い奴クラスメイトとしてキラキラしだすの眩しくて最高。
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ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)

3.0

ガル・ガドットは神がかって美しかった。スーパーヒーローというよりは戦う女神であるワンダーウーマンを演じるのに、こんな説得力ある女優さん他にいないよね。正しく強く美しく清く優しい、という属性全のっけして>>続きを読む

羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来(2019年製作の映画)

3.5

中国版、妖精たちのX-MEN。可愛い絵柄ながらアクションシーンが抜群にカッコよくて、空間を広く使ってるのにちゃんと目が追いつく感じがすげえな!!! とひたすら感心しながら鑑賞。小道具を生かした異能力バ>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

4.5

エントロピーと言われてうっかりGO皆川の顔が真っ先に浮かんでしまうような理数ポンコツ頭の私ですら、時間(物理)を逆行するというワンアイデアを詰めに詰めた本作のディテール、超面白かったです。話の大筋は時>>続きを読む

13th 憲法修正第13条(2016年製作の映画)

4.0

合衆国憲法修正第13条、奴隷制の廃止に「ただし犯罪者を除き/隷属を禁じる」という抜け穴が用意されたところから始まる新たな奴隷制と身分制度を追ったドキュメンタリー。
BLMが対峙しているのは、「黒人差別
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ブレイド(1998年製作の映画)

3.0

20年以上前の作品だからまあ、CGはしょぼいし、アクションも鈍重だし、吹いちゃうところもたくさんあったけど、この題材をリメイクすんのかーと思いながら見たらワクワクしかない。今の技術でマハーシャラ・アリ>>続きを読む

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

3.0

莫大な資産を築いた人気ミステリ作家の死、あからさまに資産をあてにしているその家族、隠し部屋や隠し扉のある郊外の館、そこにやって来る名探偵……本格ミステリフゥー! ってテンション上げて臨んだんだけど、そ>>続きを読む

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.0

『若草物語』は、実写化されるたびにその時代を映す鏡になる、優れた小説なのだなと思った。そして今回の脚色、いいです。慎ましくも楽しい少女時代の四姉妹がいちいち美しくて、これは去りゆくのを惜しむのも仕方な>>続きを読む

ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY(2020年製作の映画)

2.5

アクションはかっこいいよ、でも、シチュエーションだけ変えても、殴打か飛び関節のほぼ二択でバリエーションが無いように見えて、そのくせアクションシーンは多いから、最終盤の見せ場である悪趣味極まりない(褒め>>続きを読む

ロマンティックじゃない?(2019年製作の映画)

3.5

ラブコメ設定をメタに遊んだ楽しいコメディでした。街ゆく人はみな親切、道には花があふれ、どこからともなく素敵なBGMが流れ、差す光にはいちいち虹色のエフェクトがかかる眩しき世界……うーん、ラリってんね!>>続きを読む

シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア(2014年製作の映画)

3.5

襲われ防止に十字架を装備したクルーが、共同生活を送るヴァンパイアに密着取材したドキュメンタリー、っていう前提がもう馬鹿で最高。インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア(アホ風味)って感じかな。不死者は不死者>>続きを読む

劇場版 騎士龍戦隊リュウソウジャーVSルパンレンジャーVSパトレンジャー(2020年製作の映画)

4.0

※ルパパトに関する感想しかないです

OBOG勢のキャラがみんなちゃんとらしくて、なおかつ最終回後の時間経過も感じられて、脚本ありがとうと合掌するしかなかったよね。魁利くんの素面アクションがスマートで
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

5.0

皮肉たっぷりのブラックジョーク、あの愛情たっぷりの眼差しが演技だったというならこの世の愛情すべて信じられなくなるわというレベルの母演技が冴えるスカヨハ、子供に話を託しながらも決してあざとくない反戦スト>>続きを読む