ろーしゃさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ワイルド・アパッチ(1972年製作の映画)

3.8

インディアンの居留地を脱走したアパッチ族を追う軍一行。軍学校を出たばかりの少尉の若さを斥候のバート・ランカスターが経験と“親父さん感”を持って導くダブル主演。可愛い子には旅をさせよというのはこういうこ>>続きを読む

ホームワーク(1989年製作の映画)

3.8

社会をひらく強い意志を感じる。リサーチの手法やカメラの写り込み、キアロスタミが撮ることも含めて社会へ影響を与えることが巧妙に考えられている

カッパの三平(1993年製作の映画)

3.2

小学校の4時間目と5時間目使ってみんなで体育館で観るやつ。
野糞で始まり野糞で終わる。ハレとケ、生と死の境界をユーモラスで間抜けな手法で遊泳する

ボーダーライン(2015年製作の映画)

4.0

正義を信じて疑わない法の番人が混沌とした現実に触れて精神をボコボコにされる系の話は数あれど、本作の主人公は特にかわいそう。何故って別に居ても居なくてもあまり変わらないから。トロッコ問題のような理不尽な>>続きを読む

機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島(2022年製作の映画)

3.0

テレビ版初代ガンダムのマニアックな小話のリメイク。心配になるくらいアムロのセリフが少ないけど、いじけた少年なりにちゃんと周りを見てるし最後には他人に介入するってことに自分でひとつ答えを出しててやっぱり>>続きを読む

ヒューゴの不思議な発明(2011年製作の映画)

3.8

なにかアカデミー賞作品でも観たい気分だったので昔レンタルしたのに観そびれた本作をチョイス。クロエが可愛い少年ファンタジーものかと思っていたけど、途中から映画史をなぞるヒューマンドラマへ。
『メリエスの
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バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985年製作の映画)

5.0

リピートしすぎてDVDが擦り減って観れなくなった映画第1号。
ここ最近気に入ってるのはマーティーが車にはねられてロレインの部屋で目覚めるシーン。親に呼ばれて急いで部屋を出ていくロレインが最後に振り向く
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ジュラシック・ワールド 炎の王国(2018年製作の映画)

3.2

旧ジェラシックパークが火山に飲まれて負の遺産が消失。遺伝子改変って倫理的には微妙だけどやったほうが便利だし、でもでも命は大事だし殺すとか良くないよね!というねじまくった人類を恐竜が踏んづける構図が制限>>続きを読む

ジュラシック・パーク III(2001年製作の映画)

2.8

初めて映画館で観たジェラシックパークシリーズ。当時も微妙だったがやっぱりスピノvsティラノがピーク

ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク(1997年製作の映画)

3.1

テントで襲われるシーンで一瞬映る頭に布を被って暴れるティラノサウルスがカッコいい。夜x森x雨xドロンコ=no hope

ところどころ面白いカットはある。ラプトルに襲われるシーンで、建物の中に逃げ込む
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ジュラシック・パーク(1993年製作の映画)

4.0

恐竜大好きっ子製造映画。幼きろーしゃも御多分に洩れずこの映画のおかげで恐竜ファンになった。ティラノサウルスの鳴き声がギョェエーーみたいな感じで結構衝撃を受けた思い出

WASABI(2001年製作の映画)

2.0

平成ギャルの広末涼子がフランス語を喋る。可愛い…

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.0

忘れてたけどエンターテイメントってこういうことですね。戦闘機が飛んでること自体におおっ!となったりする。まずそういう強さがあってそこにオマージュや細かな意味を詰め込んでいく。これは強い。

トムクルー
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犬王(2021年製作の映画)

2.4

どう考えても告知の段階で期待値が上がり過ぎてしまった感はあるけど一体感がなく、かと言って抜きんでた部分もなかったなという印象。熱狂が生む語らせる力。それを言うならもっと熱がいるんじゃないか。これは竜と>>続きを読む

友だちのうちはどこ?(1987年製作の映画)

4.6

大人の世界を分からないなりに受け入れ始めた頃。あちこちから聞こえてくる音もまだ味方じゃない。
ロバは意外と速く走るし、大人に自分の声はなかなか届かないし、宿題をして手伝いをして遊ぶ間もなく日は沈んでし
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整形水(2020年製作の映画)

2.4

なにこれ(笑)

ナルキッソス的な話かと思いきや、美の捉え方を絞りに絞ったディストピアな怖さ。幼い頃にバレエ頑張ってたってのも現在との対称としてではなく、むしろ美はビルドするものという価値観を強調する
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トップガン(1986年製作の映画)

3.0

音楽とサンディエゴの熱気が〜◎
バーの一角を捉えたりとか喪に伏す母子とか地味めの固定ショットが良かった。

カモン カモン(2021年製作の映画)

4.5

子供たちの言葉の集まりが何か強い意図を導き出すわけでもなく、ゆとりのある組み方をされている。それぞれの話をアンビエンスやテキストが結ぶようなつくり。
録った音をあとから聴いてまた録って。フィールドレコ
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ローマの休日(1953年製作の映画)

3.2

オードリー・ヘップバーンがMVPという他ないですね。
ちなみに彼女が過ごしたローマでの時間は二度と忘れることのない思い出になったようですが、王女でもニ枚目記者でもないのにこの映画の真似をしようとすると
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セーラー服と機関銃(1981年製作の映画)

2.0

たしかにすごいけど品がないのであんまり評価したくない

東京物語(1953年製作の映画)

5.0

あの画角と角度で人を撮ったカットが交互に映し出されると驚くし、こういう映画もあったんだ…いやでも、これが映画なのかも…と概念の揺らぎに直面する。観ているとだんだんこの映画と調子が合って、画や間から色々>>続きを読む

魔女の宅急便(1989年製作の映画)

-

幼少期からビデオで繰り返し観てきたことで私的なアルバムのような映画になってしまった。
たまに観ると感想が変わっているので自分が新たな視点を獲得しているんだなと安心するし、過去の感想を思い返せば自分の変
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バベットの晩餐会(1987年製作の映画)

4.8

魔法の映画、映画の魔法。素晴らしいね。

晩餐会が終わって老人たちが家から出てくるシーンの美しさ。

こういう展開で痛快さが強調されず、静寂の中に多幸感を感じるような描き方が素晴らしい。

「貧乏に暮
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七つの会議(2018年製作の映画)

2.0

ほぼ感想はないんだけど、目先の利益を追い求めることを批判しながら流行りの半沢直樹をバリバリ利用した映画になってるのはジョークなのか?

ホット・ロック(1971年製作の映画)

3.1

撮り方と内容のギャップがすごくて不思議な雰囲気が漂う映画。
「アフガニスタン・バナナスタンドと言われたらその男に従うのよ」「分かりました」どういうセンス(笑)

劇場版メイドインアビス 深き魂の黎明(2020年製作の映画)

4.0

劇場版だからこそ丁寧に引き出される敵ボンドルドの透明感。広くて澄んだ空間や冷たく硬い岩肌、研究所やマスクに伸びる一筋の光(お前はバーネット・ニューマンか)などの舞台装置によって狂気とか黒々しさのような>>続きを読む

夕陽に向って走れ(1969年製作の映画)

4.2

ねじれの渦に巻き込まれて消えていく人々がいて、それを最後に自分の目で見たレッドフォードにだけできるゆっくりと裂けていきそうな顔。彼もその渦そのものだからこそやるせない。傷を負った手に砂をかけるのはその>>続きを読む

MEMORIA メモリア(2021年製作の映画)

4.8

ジェシカが音響技師に自分の頭の中で鳴る爆発音を再現してほしいと依頼するときの言葉は自分の想定していたものとは違った。微妙なニュアンスを伝えるため言葉を尽くす彼女に応えるように音響技師はモニター上の波形>>続きを読む

オーシャンズ8(2017年製作の映画)

3.8

ウォッカを薄めるだけの人生でいいのか?って煽り文句は一級品

沈黙の戦艦(1992年製作の映画)

4.0

結構お金のかかったB級映画で、敵をバタバタ倒していく王道展開とかトミー・リー・ジョーンズの狂った演技とかそれっぽいミリタリー要素を頭を空っぽにして楽しめる。
でも改めてみるとセガールや仲間達らが爆弾作
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音楽(2019年製作の映画)

3.5

ケンジが飽きても残りの2人は勝手に集まって防波堤で音楽やってるのいいな。友達に教えてもらった音楽にハマってしばらくしたらその友達は飽きてて、でも自分はどんどん掘っててみたいな

夜な夜な離島で笛を吹く
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傷物語Ⅲ 冷血篇(2017年製作の映画)

3.2

生きた線と3DCGの混交をもって、現実の世界から怪異の世界=虚構へと飛び込んでいくはじまりの物語を描く。
その混交の意味するところが物語の説明である場合と象徴な場合があってなにせテンポがいい分、意図を
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